スポーツクライミング・伊藤ふたば【プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:松尾憲二郎(2016年3月27日 2016スポーツクライミング日本選手権 リード決勝)
しなやかな曲線美が照らされていた。

自然の山で始まったクライミング。
スポーツクライミングでは造られた壁にスポットライトが当たっている。
カルチャーからスポーツへ変化した一つの、現代の形なのだろう。

スポーツイベントにおいて、このようなスポットライティングの発祥はアメリカ・ラスベガスだと聞いたことがある。
ショーの本場ならではの発想なのだろう。
ボクシングやレスリングなど、現在では様々なスポーツで取り入れられている。卓球やバドミントン、柔道もそうだ。

格闘技において、選手は観客の姿は見えず、相手のみが視界に入っているのだろう。
このライティングによって集中力を増したり、時には恐怖を与える。
非現実的なビジュアルで興奮した観客が大歓声をあげ、選手の力になる。
クライミングの相手は壁とホールド。オブザベーションの記憶とイマジネーションを頼りに照らされる壁と対峙する。
選手の内心は私の想像である。しかし、選手の美しさを撮るのには適している、というのは実体験だ。


フェンシングの大会で照明がまぶしくて試合ができないと選手が訴えたシーンがあった。
剣を構えた次の瞬間、選手は駒沢体育館に特設された照明を指さした。この時は大会運営側が照明の角度を調整し再開された。
それでもやりにくさをアピールしていた選手の様子が印象的だった。


見る側、撮る側の感じる美しさと、選手のパフォーマンス。
この両者はバランスの問題ではない。
スポーツ写真は選手のハイパフォーマンスがなくてはならない。
美しい絵をつくるために、選手のパフォーマンスが落ちることがないことを願っている。
そして、絵になるスポットライトを期待している。


■カメラマンプロフィル

撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ。
都立工芸高校デザイン科、東京造形大学デザイン学科卒業。
学生時代よりエクストリームスキーヤーとしてアメリカを中心にワールドツアーを転戦。
選手引退後、バックカントリースキーを中心に撮影者として雪山を登ってきた。
2014 年より「アフロスポーツ」に所属。
現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会(AJPS)会員

■取材歴
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、世界柔道(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、世界フィギュアジュニア(台湾/台北)、夏季ユニバーシアード(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)

■個展
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展 (UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している

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