卓球「Tリーグ」開幕戦は10月24、25日に両国国技館

会見に出席した各チームの代表選手。吉村真晴、張本智和、上田仁、丹羽孝希、浜本由惟、エリザベス・サマラ、平野美宇、加藤美優(左から)(撮影・蔦野裕)
卓球の新リーグ「Tリーグ」がユニフォーム発表会

 日本の卓球の新リーグ「Tリーグ」のユニフォーム発表会が8月2日、東京都内で開催された。

 近年、日本の卓球界は2016年のリオ五輪や2017年の世界選手権といった国際大会で多くのメダルを獲得。2020年の東京オリンピックでもメダル獲得が有力な競技となっている。

 しかし日本国内には実業団の「日本卓球リーグ」が存在するが、有力選手はレベルアップを目指し、海外のプロリーグに参戦しているのが現状。そんななか、2016年に将来のプロ化を視野に入れた新リーグ「Tリーグ」の構想が持ち上がり、ついに今年10月に開幕を迎えることとなった。

 この日の会見にはTリーグの松下浩二チェアマン、理事の福原愛、ユニフォームサプライヤーでパートナーの株式会社ドームの安田秀一代表取締役、そして各チームの代表選手8人が登壇しユニフォームをお披露目した。
理事に就任した福原愛(撮影・蔦野裕)
理事の福原愛は「精いっぱいお手伝い」

 松下氏は「10月24日の開幕に向け着々と準備を進めている。卓球ファンの方々にはとても楽しみになるようなものを作っていきますので、ぜひ楽しみにしていただければ」と挨拶。

 ドームは米国のスポーツアパレル「アンダーアーマー」の日本総代理店。安田氏は挨拶の前にいきなり「T」ポーズを披露し「世界No.1の卓球リーグを創設する。言うのは簡単だが、やるのは難しい。僕も“T”とかやるのは恥ずかしいです。でもそれくらいできなくては世界一にはなれません。スポーツを通じて社会を豊かにする、ということを実現させたい。卓球は野球、サッカーといったメジャースポーツにに比べたら伸びしろしかない。2年後の東京オリンピックでメダルが期待されるスターが揃っている。日本においての卓球というスポーツが持つポテンシャル、もしくは日本発信でアジア、ヨーロッパに広がる可能性も十分にあると思っている」などとT.LEAGUEの今後について話した。

 福原は「今日は選手ではなく理事という立場。少し緊張している。世界一のリーグとなるように精いっぱいお手伝いさせていただきたいと思います。皆さんと一緒に盛り上げていきたい」などと挨拶した。
張本智和(撮影・蔦野裕)
張本「世界選手権で負けた鄭栄植選手にリベンジできれば」

 開幕カードは男子が「T.T彩たまvs木下マイスターズ」(10月24日、東京・両国国技館)、「岡山リベッツvs琉球アスティーダ」(10月26日、愛知・テバオーシャンアリーナ)、女子が「TOP名古屋vs日本生命レッドエルフ」(10月25日、東京・両国国技館)、「木下アビエル神奈川vs日本ペイントマレッツ」(10月26日、立川立飛アリーナ)の4試合。

 開幕戦に出場する張本智和(木下マイスター東京)は「海外の強豪選手と試合ができて、自分のレベルをさらに上げることができる。そしてチームとして優勝を目指せるやりがいのあるリーグだと思って参戦を決めた。開幕戦のT.T彩たまには世界選手権で負けた鄭栄植(チョン ヨンシク)選手がいるので、リベンジできれば。Tリーグ初めての試合なので、自分が活躍して初勝利に貢献したい」などと話した。
平野美宇(撮影・蔦野裕)
平野「開幕戦に出るのはすごくうれしい」

 同じく女子の開幕戦に出場する平野美宇(日本生命レッドエルフ)は「(Tリーグは)ワールドツアーと違って日本の皆さんにいろいろな地方で見てもらえる機会が多い。(戦う相手は)ふだんワールドツアーでやっているので、そんなにメンバーは変わらないかと思うんですが、日本でやる機会が少ないので、そこは違うかなと思います」などとTリーグについて語った。

 そして気になる選手として「陳思羽(チェン・ズーユ)選手と同じチームなのでそれがすごく楽しみ。海外の選手とチームを組むことが少ないのでそれが楽しみ。個人的に好きな選手。顔が好き(笑)。たまに話すことはあるが、そんなに話したことはないので、同じチームになったら前より話す機会は増えるかなって(笑)」と話した。また開幕戦については「開幕戦どことやるんですか? 名古屋? 日生が開幕戦に出るというのは昨日聞いた。開幕戦に出るのはすごくうれしいなと思った」などと話した。
松下浩二チェアマン(撮影・蔦野裕)
松下氏「世界トップ10の選手が1人はいないといけない」

「Tリーグ」は「世界No.1の卓球リーグを実現する」という理念のもと、8月1日に出場レギュレーションを発表している。

 それは選手ランクをS、AAA、AA、Aの4つに分け、「Sランクの選手が必ず1人以上所属し、リーグ戦の8マッチデー以上に出場すること」、「AAAランク以上の選手がリーグ戦及びプレーオフすべてのマッチデーに出場すること」といったもの。Sランクというのは「直近2シーズン以内でワールドランク(WR)10位以内」または「直近4シーズン以内でオリンピック・世界戦選手権でシングルス3位以内」または「直近4シーズン以内でオリンピック・世界選手権で団体優勝」という厳しい要件となっており、これによりリーグのレベルの高さを担保することになる。

 今シーズンは男女4チームずつが参加。ホーム&アウェー方式で10月~来年2月にかけ各チーム21試合を行い、3月に勝ち点上位2チームによるファイナルが開催され、年間チャンピオンが決定する。

 試合は「チームマッチ」と呼ばれ、1チームマッチはダブルス1試合、シングルス3試合の4マッチで構成され、2勝2敗となった時のみ、ビクトリーマッチ(VM)という延長戦を行い勝負を決する仕組みとなっている。

 勝ち点は4-0で勝利した場合は勝ち点4、3-1で勝利した場合は勝ち点3というように状況によって分かれており、VMにまでもつれこめば敗れても勝ち点1が与えられる。

 松下チェアマンは会見後の囲み取材で「開幕戦は現時点で見えている選手の実力で選定した。かなり強い選手が入っているので、開幕戦はすごくいい試合になるのではないかと思う。日本人が中心のチームもあれば、外国人選手中心のチームもあるが、そこにはこだわっていない。強い選手が出てレベルの高い試合を見てもらったり、やっている選手も強い選手とやることで競技力を上げていければいい。一番のこだわりは世界トップ10の選手が1人はいないといけないというもの」などと話している。