木村ミノルが初戴冠。そして公開プロポーズにも成功【8・5 Krush.91】

木村の左フックがさく裂(撮影・荒木理臣)
1Rに3つのダウンを奪い塚越にKO勝ち

「Krush.91」(8月5日、東京・後楽園ホール)でダブルメインイベントとして2つのタイトルマッチが行われた。

 第2試合で行われた「Krushウェルター級タイトルマッチ」は挑戦者の木村“フィリップ”ミノルが1R1分45秒、王者・塚越仁志をKOで破り第6代王者に輝いた。木村は4年前に山崎秀晃の持つKrushライト級王座に挑戦して敗れており、今回はいわば「青春の忘れ物」を手に入れるべく臨んだタイトル戦。長く“無冠の帝王"と言われ続けた木村にとっては初めてのベルトとなった。

 普段は相手の攻撃を見ることの多い塚越がこの日はいきなり打ち合いに出る。木村はガードを固めてしのぐと塚越のヒザにカウンターで左フックを合わせ最初のダウンを奪う。立ち上がった塚越に木村がラッシュ。塚越が左フックを出したところにまたも左フックを合わせて2度目のダウンを奪う。

 こういった場面から何度も逆転で勝利をもぎ取ってきた塚越は当然ながら立ち上がる。しかし木村は無慈悲なパンチの連打。最後も左フックでなぎ倒し、3度目のダウンを奪い、KO勝ちを収めた。
ベルトを婚約指輪代わりに「結婚してください!」(撮影・荒木理臣)
「そばに誰もいない時も横にいてくれて。それが一番うれしかった。僕と結婚してください」

 そしてここで思わずサプライズ。木村は「山崎選手に負けた時に、公開プロポーズをされてしまって、そのリベンジもできたらなと思うんですけど。(彼女が)どこ見ても見当たらなくて。来てない?」と四方を見回しバルコニーにその姿を見つけると「上にいます! 誰か来させてください」とお願い。「1Rで終わったからいいでしょ。付き合ってよ、夢の時間に。これもリベンジだから」

 そして彼女がリングサイドにやってくると「アイカっていいます。上がってください。いつも支えてもらって、つらい時もそばに誰もいない時も横にいてくれて。それが一番うれしくて。負けが続いたり、結果がついて来なかったり、いろいろ当たることも多かったし、いっぱい負けるところを見せてごめんなさい。つらい時期につき合わせたと思います。でもチャンピオンになれたのも彼女のおかげです。結婚を考えていて、婚約指輪買ってないんだけどこれ(ベルト)があるんで。これ金じゃ買えないし、いいでしょ。アリだよね。彼女はこれを取る大変さ、これの重要さが分かると思うんで。アイカ、僕と結婚してください」とまさかの公開プロポーズ。

 アイカさんも「お願いします」と承諾。これ以上ないハッピーエンドで大会を締めくくった。
ベルト奪取。そしてプロポーズに成功と最高の一夜となった木村(撮影・荒木理臣)
「Krush.91」(8月5日、東京・後楽園ホール)
◆プレリミナリーファイト第1試合/Krushライト級/3分3R
●鈴木孝司(K-1ジム蒲田チームキングス)(判定0-2=27-28、27-27、27-28)谷中蒼空(ドージョー☆シャカリキ)◯

◆プレリミナリーファイト第2試合/Krushスーパー・ライト級/3分3R
●斉藤雄太(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)(判定0-3=27-30、26-30、26-30)高下由暉(Fighting Kairos)◯

◆第1試合/-68.5kg契約/3分3R・延長1R
●迅也(北斗会館浅科道場)(2R2分38秒、KO)瑠久(K-1 GYM横浜infinity)◯

◆第2試合/Krushヘビー級/3分3R・延長
◯愛鷹 亮(力道場静岡)(2R53秒、KO)俊雄(PAL-GYM)●

◆第3試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
●和夢(Gwinds)(判定0-3=29-30、29-30、29-30)鷹大(WSRフェアテックス西川口)◯

◆第4試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
◯明戸仁志(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)(延長判定2-1=10-9、9-10、10-9。本戦1-0=30-29、29-29、30-30)剣闘士“俊”(K-1ジム総本部チームペガサス)●

◆第5試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
◯朝久泰央(朝久道場)(判定3-0=30-27、30-27、30-27)里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)●

◆セミファイナル(第6試合)/Krushライト級/3分3R・延長1R
◯林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(1R2分47秒、KO)水町 浩(士魂村上塾)●

◆ダブルメインイベント第1試合(第7試合)/Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●中澤 純(TEAM Aimhigh)(判定1-2=29-30、29-30、30-29)篠原悠人 (DURGA)◯

◆ダブルメインイベント第2試合(第8試合)/Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●塚越仁志(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(1R1分45秒、KO)木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス) ◯