【動画付き】小池百合子東京都知事「開閉会式の4日間はCO2排出0にします」

SPECIAL INTERVIEW 東京から日本を元気に【JAPAN MOVE UP!TEAM2020】
 いよいよ「2020年東京オリンピック・パラリンピック」まであと2年を切った。カウントダウンイベントなどさまざまなイベントも多く開催されるようになり、いよいよ気分も盛り上がってくるころ。この猛暑の中、精力的に活動中の小池百合子都知事に東京オリンピック・パラリンピックについて話を聞いた。(聞き手・一木広治)
小池百合子東京都知事(撮影・蔦野裕)
 まずは開催まで2年を切ったオリンピック・パラリンピックへ向けての東京都としての準備について聞かせてください。

「大会まであっという間にあと2年となりました。まずハード面では全く新しい会場をいくつか建設中ですが、おかげさまで順調に進んでおります。それから座席数を増やすといった改修工事なども行っておりますが、そちらも各会場で計画通りに進みつつあります。障がいのある人もない人も一緒になって2020年に向かってさまざまな準備を進めてまいります。バリアフリー対策やユニバーサルデザイン化など各種の準備も進んでいます。それからソフト面については、なんといっても機運の醸成が不可欠です。フラッグツアーでは私もアスリートの皆さんと一緒に全国各地を回らせていただいております。被災地にも激励をかねてまいりました。これからもスペシャルアンバサダーやアスリートの皆さんと全国各地で機運の醸成に努めていきたいと思っています。それから先日、聖火リレーに関する発表がありました。福島を起点として、東京は島しょ部も含め15日間かけて回ります。ホストシティとして聖火の灯火とともに皆さんの心をつないでまいります。ルートの設定などの準備にも入ります。オリンピック憲章では、いかなる差別もあってはならないと、人権尊重の理念がうたわれていることから、LGBT、性的マイノリティーなどにも配慮した都の条例案も現在、検討中です。最後に強調しておきたいのは環境面です。環境に配慮した大会にすべく、オリンピック・パラリンピックで開会式と閉会式の計4日間を“東京ゼロカーボン4デイズin2020”として、CO2排出0にします。東京都は以前から排出権取引をいち早く導入し、都市型キャップ&トレード制度で効果を上げてきました。この排出権を計算上活用することによって、4日間CO2フリーが可能になるのです」
 来年はラグビーW 杯があります。こちらの盛り上げについては?

「開会式と開幕戦が味の素スタジアムで行われます。つまり東京からスタートするということです。テストマッチなどの機会をとらえながら、各開催都市のPRブースやステージイベントを実施するなど、国内の12の都市と連携していきたいと思っております。ラグビーの熱狂的なファンも世界中から来られるでしょう。せっかく日本に来られるのですから、各地を回るうえで不便のないような工夫をしたいですね。ラグビーのW杯を素晴らしい大会にすることが、すなわち東京2020大会の成功につながると思っています」
 もうすぐ都知事就任から早2年が経ちます。任期の半分が過ぎました。振り返ってどうでしょう?

「最初の1年はこれまでの整理と今後の種まきをしてきました。これまでの整理は、例えばオリンピックの大会経費削減について、IOCから“もっと削減せよ”と今も要請されているくらい厳しい。少なくともあの時にできる見直しをやっておいてよかったと思います。他の分野では、一番最初に取り組んだのが、待機児童対策です。126億円の補正予算を組み、スタートさせました。私は人口の半分である女性の力をもっと活かすことが日本にとって、東京にとっての活力につながるという信念を持って取り組んでいます。待機児童問題については、その後も2回大幅な予算組みをし、力強く進めてきた結果、今では待機児童が5414人と、3172人の大幅減につながっています」

 都市力ランキング1位を目指して、東京が元気にならないと日本が沈んでしまうと考えているのですが。それに向かって東京都の施策はどんなものがあるのでしょうか?

超える災害に見舞われた時にいったいどうすべきか。今回の西日本の豪雨を含めて、東京の防災対策の総点検をしているところです。経済力を生み出す首都・東京を大災害が襲うということは、すなわち日本の経済に大きな影響を与えることになります。安心安全と災害に強いというまちづくり。それから先ほど申し上げた通り、女性の力をもっと活かす。さらにはシニアの方にも経験に基づく力を出していただく。首都大学東京では今度“100 歳大学”という学びの場を創る計画があります。リカレントと呼びますが、高齢者にとっても居場所、学び直しの場を確保したいものです。準備も着々と進んでいます。それから東京を再び金融都市にするということ。そのために必要なエコシステムを作っていく。例えばインターナショナルスクールや多言語の医療施設を整えます。実はLGBTへの対策も関連しています。パートナーが日本に来る際のビザの問題など、結構具体的な話がある。私は東京が世界一の都市を目指すためにはやはり経済力をつけることだと思います。そのためにもベンチャー企業をもっと立ち上げやすくする。年に1000社の支援を考えています。主役は内外から来られる才能と智恵、実行力のある方々です。私は、いろいろなアイデアを持った人たちに頑張ってもらいたい。背中を押す役目を果たしたいですね」