【夏フェス】どのフェス行くかもう決めた?(3)トリプルファイヤー吉田に聞く「夏」と「夏フェス」

 2018年の夏も、まもなく終わり。とはいえ、まだまだ暑いし、夏フェスも終わるどころか、まだまだこれから続々開催される予定だ。「今年の夏、何もしなかったな……」というあなたに送るTOKYO HEADLINE WEBの夏フェス特集です!
「BEACH TOMATO NOODLE 2018」 (2018.6.9 千葉・白浜フラワーパーク)より 撮影:小杉歩
 前回のインタビュー では、トリプルファイヤー吉田の「ゆるくてクズ」という世間での評判の裏に隠された、叙事的で繊細な表現力に出会った。回はトリプルファイヤー吉田に、「夏フェス」と「夏の思い出」についてインタビューした。トリプルファイヤーは2017年、日本でも最大級の夏フェスの一つである「FUJI ROCK FESTIVAL 2017」に出演している。そして2018年、今年の夏は「夏の魔物」というフェスに出演が決定している。

ーー去年、フジロックという大きなステージで見たものは、どんなものでしたか?

自分たちが出たステージはフジロックの中でも小さいステージだったので……そこから見えた景色がいつものライブと全然違う、とは思っていないんですけど。もちろん、全体の客入りはすごかったんですけどね。

ーー(笑)。

でも……お客さんの聞く環境というか、スタンスがいつもとは違うじゃないですか。ちょっと浮かれていて、お祭り気分でハイになってる感じ。ああいう空気の中で、ライブをするっていうのは初めてだったなあ……。と思うと、もっとフェスっぽい曲とか夏っぽい曲を、やればよかったなあって。内向的なこととか言わないで、ポジティブでピースフルな曲を歌ったほうが雰囲気に合うじゃないですか。

ーートリプルファイヤーの曲の中で、夏っぽいものってあるんですか?

……よく考えたら、夏っぽい曲、ないかもしれません……作ります、これから。

ーー夏っぽい曲って、どんな曲でしょうかね。

僕的には……夕方までみんなで、ダラダラ過ごすのって最高じゃんみたいな……これなら夏っぽくなりそうですね。

ーートリプルファイヤーの夏に合うおすすめ曲を聞こうと思っていたのですが……吉田さんおすすめの夏の曲を教えてもらってもいいですか?

すみません……さっきたまたま思い出してて夏っぽいなと思ったんですが、S.L.A.C.K(スラック)の、「Hot Cake」という曲がおすすめです。フジロックにも合いそう。
「BEACH TOMATO NOODLE 2018」 (2018.6.9 千葉・白浜フラワーパーク)より 撮影:小杉歩
ーー吉田さんの理想の夏フェスの楽しみ方を教えてもらえますか?

夏フェスに一緒に行くってことは、相当仲のいい人と行くってことですよね。それなら、ある程度自由度のある周り方の方が、結果的に疲れないで済んで、楽しく1日過ごせるんじゃないかなと思います。「何時に、ここね」くらいの約束をして、お互いに見たいものを好きなように見て、昼飯にカレーを食って……時々集まって、時々飲んで、見たいものが被ったら、たまに一緒に見る、くらいの。

ーーなるほど。

吉田は、相変わらずマイペースに、飾らない言葉でインタビューを進める。
吉田の語る夏フェスはすごく日常的で、情景が目の前にすっと浮かんでくるような、親しみやすい空気がある。

ーー夏に何か、「エモい」思い出ってありますか?

……子どもの頃、何人かの子どもと大人でキャンプに行った時に、催眠術が使えるっていうおじさんがいたんです。それで本当に寝ちゃう子どもがいたのが、感慨深かったです。

ーー子どもの頃から感慨を感じちゃう子どもだったんですね……。

こういうのじゃなかったですかね……。もう少しテーマを絞ってもらえます?

ーーじゃあ、夏の青春っぽい思い出を教えてください。

あ〜。思い出しました。中学生の頃、剣道部だったんですけど……部活の仲間3,4人と、女の先輩とで、公園の池で遊んでいたんです。その時に、すごいかわいくて天真爛漫な女の先輩が一人いて。その人が、服を脱いで下着になって遊んでいて……それがすごい、今考えるとエモかったなって。

ーー大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』みたい。多感な子どもだったんですね…。では最後に、若者に夏のエールを送ってもらえますか。

マジで言うと…夏は、本当に短いんです。7月の後半から、8月中旬くらいまでが夏本番だと思ってて。そのくらいの時期に、「まだ大丈夫だぜ」とか思ってたら、たぶん気づいたら終わってるんです、夏は。それじゃ寂しいから、今本気を出しておくべきだと思う。僕は今年、海に行こうと思います。たぶん。

ーーマジで言ってもらえてうれしいです。ありがとうございました。
「BEACH TOMATO NOODLE 2018」 (2018.6.9 千葉・白浜フラワーパーク)より 撮影:小杉歩
 今年で「平成」と言う年号が終わるということで、SNSなどでは「#平成最後の夏」というハッシュタグなども流行し、皆が過ぎゆく夏を惜しんでいる。

 トリプルファイヤー吉田もまたその一人であり、彼の話は往々にして「エモい」。「エモい」というのは元々音楽ジャンルの「エモ」に派生する音楽用語だったが、最近は若者のSNS用語になってきている。感傷的なことや、感動すること、懐かしいものに関して使う感嘆の言葉だ。トリプルファイヤー吉田の振り返る夏は、私たち一般人にも想像のつく普遍的な夏の思い出だ。彼が感じてきた夏は私たちと同じような夏で、彼がすごいのはその普遍的なことを音楽で表現できることなのだ。

 平成の夏に見るトリプルファイヤーは、今年が最後だ。夏らしさをより感じるなら、野外がいい。2018年、これからの夏にトリプルファイヤーを野外で見れるのは、「夏の魔物」だけだ。

(文・ミクニシオリ)

夏の魔物2018 in TOKYO
【日時】9月2日(日)
【会場】お台場野外特設会場J地区
【URL】http://natsunomamono.com/

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