欅坂46平手友梨奈「自分で飛びました」。驚異の跳躍力に監督も「ワイヤー要らないな」

 映画『響-HIBIKI-』の完成披露試写会が28日、都内にて行われ、主演の欅坂46の平手友梨奈、共演の北川景子、アヤカ・ウィルソンらが登壇した。

 同作は「マンガ大賞2017」の大賞を受賞した大人気コミックの実写化。低迷する文学界に突如として現れた天才女子高生小説家・鮎食響(あくい ひびき)をめぐるドラマを描く。

 本作で映画初出演・初主演を果たした主人公・響役の平手。オファーを聞いたときには「絶対、無理だと思いました」と振り返った。その理由を司会から問われると「初めての映画で主演だし、他の皆さんに迷惑をかけるし…飽き性なので」。しかし実際には“飽き性”どころか「終わったときには、もっと響でいたいと思いました」と、はまり役だった様子。

 役さながらの天才ぶりを発揮した平手を月川翔監督や共演者たちも絶賛。月川監督は「演技指導というより、ただ一緒に響というキャラクターを掘り下げていく作業をしていったので一緒に作っていく仲間という感覚でしたね。(女優として)成長していくというより、どんどん響になっていく感じだった」と語ったが、当の平手は「自分ではそういう感覚がなかったです」。そんな平手を北川も「何をするにも、そういう感覚がないところがすごい。普通はカメラの前でお芝居が始まると目の色が変わったり、役をすごく研究してきたんだなと分かるものなんですけど、彼女にはスイッチが入ったとか役が憑依したとかいう感覚が無く、たぶん自然にそうしているんだと思う。私たちは一生懸命に役に入ろうとして必死で集中しようとしているんだけど(笑)」と感嘆。高嶋は、電話口のやりとりの芝居で聞いた声だけで「完全に響だなと思った。難しい役ですよ、ヤバイなと。できたら一番弟子にしてもらいたいくらい」と弟子入り志願。これには平手も「もったいないです」と照れて俯いてしまった。

 また、この日は平手の驚愕のアクションも話題に。響が北村有起哉演じる作家を蹴り飛ばした瞬間と、響が野間口徹演じる記者に飛び蹴りをした瞬間の画像がスクリーンに映し出されると、その激しさに会場からも思わず笑いが。北村は「僕が話しているところに響が向こうから歩いてきていきなり蹴りを入れるんですが、僕は『サイレントマジョリティー』の歩いてくるところをイメージしながら楽しくやっていました。この日、僕は誕生日だったので、最高のプレゼントでした(笑)」と明かし、会場も大笑い。野間口は「人生初の飛び蹴りを食らった瞬間です。平手さんは蹴るアクションまでの歩数を数えるので、自分のカウントダウンを知る怖さを感じましたね」。かなりのジャンプ力がうかがえる写真に、司会からワイヤーは使ったかと尋ねられると平手は「自分で飛びました」とケロリ。監督も「最初は吊るそうかなと思っていたんですけど、1回なんと無くやってみたらものすごく打点がたかかったので、(ワイヤー)要らないですね、と。本番が終わった後も平手さんは、もっと高く飛べるのになと、と言っていましたが(笑)」。平手も「リハーサルの時の方がもっと飛べていたんですけど監督がOK出したから、まっいいかと」とコメント。“天才”ならではの余裕をみせていた。

 映画は9月14日から全国公開。