武尊「今までの外国人選手の中でもトップクラス」とピュータス警戒

重い左フックを繰り出す武尊

9・24「K-1」でダニエル・ピュータスと対戦
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~初代クルーザー級王座決定トーナメント~」(9月24日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)に出場するK-1スーパー・フェザー級王者の武尊が8月29日、公開練習を行った。

 この日は2分間のミット打ちを披露。パワフルな打撃を繰り出しながらも、軽快な動きを見せた。

 3月の「K’FESTA.1」で3階級制覇を達成以来、約半年ぶりのリングとなる武尊。対戦相手がルカ・クルソビンからダニエル・ピュータスに変更とちょっとしたアクシデントはあったものの、「いつもワンマッチの時は1カ月半前から追い込みの練習を始めるのだが、今回はワンデートーナメントと同じように2カ月前から追い込みを始めた。追い込み期間が長ければ長いほど疲れも溜まるが、いい練習ができている」と仕上がりは順調のよう。

 もっとも相手のピュータスはスーパー・ライト級(-65kg)でも実績を残しているファイターで、スーパー・フェザー級(-60.0kg)に階級を上げたばかりの武尊にとっては実質2階級上のフィジカルを持つ相手と言っても過言ではない。

練習後の会見では体重が増えないことをポツリ

「『K’FESTA.2』にはメインイベントで出たい」
 武尊もそのあたりには十分警戒しており、山崎秀晃、卜部功也、佐々木大蔵、林健太といったKREST所属のライト級(-62.5kg)~スーパー・ライト級(-65kg)の選手とスパーリングを繰り返すなど対策は万全のよう。

 しかし「追い込み練習をやると次の日には試合ができるくらいの体重になっている。無理やり体重を上げようと思ったが、そう簡単には上がらない。追い込み練習をやっているとどれだけ食べても増えないし、ちょっと疲れて食べられないと体重が落ちる、の繰り返し。無理やり食べて体重を増やして動きが悪くなるのは嫌だったんで、最近はあまり考えないようにしている」とも話した。もっとも「そういう条件のほうが燃えるし、チャレンジしている時のほうが精神状態が安定するし、モチベーションが上がる。追い込まれれば追い込まれるほど燃えるので、あえて自分で追い込んでいるところはある」と過酷な状況もプラスにとらえているよう。

 今回の試合は来年開催のビッグマッチ「K’FESTA.2」(2019年3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)を見据えた戦いとなるが「KO勝ちは最低限。今回は相手も強い。今まで戦ってきた外国人選手の中でもトップクラスだと思うので、僕の中では一大勝負の試合という気持ち。『K’FESTA.2』にはメインイベントで出たいので、次の試合はそのための第一弾」と闘志を燃やした。