起業家マインド醸成プロジェクト『Beyond 2020 NEXT PROJECT』リポート

いま日本の大学生が立ち上がる!

 早稲田次世代アントレプレナー育成事業「WASEDA EDGE-NEXT」に参加する学生を中心に全国の学生が集結する「Beyond 2020 NEXT PROJECT」が8月27日、丸の内のStartup Hub Tokyoにて開催。学生たちの熱い志を追った。

特別講師として登場した、株式会社サイバーセキュリティクラウド代表取締役社長・大野暉氏(左上)特別講師として登場した、株式会社 チームクールジャパン代表取締役社長・古我知史(右上) 起業家しくじり先生として驚きの失敗談を語ったKlab株式会社 代表取締役会長兼社長・真田哲弥氏(左下) 起業家しくじり先生としてユーモアを交えアドバイスを送った株式会社クリエイターズネクスト 代表取締役・窪田望氏(右下)

注目の起業家が特別講師&しくじり先生に!

 この日のイベントは、起業家による特別講義と参加学生によるビジネスモデルアイデアソン、そしてゲストに益若つばさを迎えるラジオ公開収録の3部構成。

 最初の特別講義には、株式会社サイバーセキュリティクラウドの大野暉氏と株式会社チームクールジャパンの古我知史氏が講師として登場。大野氏は16歳で事業を立ち上げ、18歳で起業した後、会社員経験を経て現在に至るまでの経緯を明かし、そのなかで培ってきた起業家マインドについて語った。古我氏はアメリカの大手企業に就職後、独立するも幾度も失敗を経験しVCとなるまでの経緯を赤裸々に紹介。“これからの時代を生き抜く型破りな生き方”を体現するかのような先輩起業家たちに、学生からも大きな拍手が飛んだ。「起業家しくじり先生」には、Klab株式会社の真田哲弥氏と株式会社クリエイターズネクストの窪田望氏が登場。真田氏は大学在学時に自動車免許取得希望者を募るビジネスを始めるもパートナーとなった会社に3000万円を持ち逃げされたという衝撃のしくじりを明かし、そこから見事復活し事業を軌道に乗せた経緯を紹介。窪田氏は「倒産の危機に遭い、社員が全員辞め、さらに詐欺に遭った」というどん底の経験を明かし、なぜ失敗したかを分析しアドバイスを伝えた。実社会で生き抜く起業家マインドに学生たちも大いに刺激を受けた様子だった。

ユニークなビジネスアイデアが次々と発表

 第2部は、グループごとにそれぞれ与えられたテーマと切り口に沿ってビジネスモデルを組み立てる学生グループディスカッションを実施。この日のテーマは「医療」「教育」「食」。与えられた時間の中でアイデアの創出、グループ内ディスカッション、そしてプレゼンテーションの準備を行い、全グループがそれぞれ独自のアイデアを披露。「医療」をテーマにしたあるチームは、AIスピーカーを活用した高齢者を対象とした定額医療サービスのアイデアを発表。また「教育」をテーマとしたあるグループは世界規模の論文データベースの製作という学生ならではのアイデアを発表。大野氏は「大前提としてビジネスモデルは誰からどのようにお金をもらうかというもの。思いついたアイデアから、誰からお金をもらうかを考えて組み立てていけばモデルというものに落ち着くと思います」とアドバイスを贈った。

モデル時代から多大な経済効果を生み出すアイコンとして注目された益若つばさ

益若つばさが来場!ラジオ公開収録でビジネスを語る

 第3部では「日本を元気に!」を合言葉に、各界の著名人を招いて日本のこれからを語っていくラジオ番組『JAPAN MOVE UP! 』公開収録イベントを実施。

 着用したアイテムが次々と売れる100億円の経済効果を持つギャルとして大きな注目を集めた益若だが「結婚して子供ができたときすべてやめようと考えたんです。当時はママタレという存在がまだおらず結婚や出産でモデルを引退する人がほとんど。でも『情熱大陸』という番組からオファーをもらい、それがある転機になりました」。子育てしながらモデルやタレントとして働く「ママタレ」の地位を確立。現在では「コスメやつけまつ毛、靴下などメインで5ブランドのプロデュースをやっています。頂いたオファーから自分が本当に欲しいと思うものだけを選ぶことにしています」と心掛けていることを明かした。