安室奈美恵が引退、地元沖縄でラストライブと花火でお別れ



 アーティストの安室奈美恵が9月16日、引退の日を迎えた。90年代から現在に至るまで女性たちのアイコンとして走り続けてきた“平成の歌姫”のフィナーレには、ファンはもちろんメディアも注目。さまざまな角度から話題が届けられた。

 引退の日、そしてその前日、安室の生まれ故郷である沖縄はにぎやかだった。彼女のラストを飾るイベント「We ♥ NAMIE HANABI SHOW supported by セブン-イレブン」が15、16日の2日間、沖縄県・宜野湾海浜公園で開催された。

 15日に、沖縄コンベンションセンター展示棟で行われた前夜祭では、安室はもちろん、平井堅、BEGIN、MONGOL800らが、3500人のファンの前で2時間30分に渡ってパフォーマンス。それぞれの出演アーティストは、オリジナル楽曲のほか安室の曲をカバー。平井は「WANT ME, WANT ME」、MONGOL800は「TRY ME ~私を信じて~」、BEGINは「Tempest」を歌い、会場を盛り上げた。

 
 とはいえ、ハイライトは間違いなく、安室のラストステージだった。

 19時50分。ステージ最上段のセンターに、安室が現れると、客席から割れんばかりの声援が巻き起こった。6月まで開催されたファイナルツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」でも披露された「Hope」で幕を開けると、畳み掛けるように「Showtime」をパフォーマンスした。

 ここからが、怒涛のコラボレーションステージった。

 暗転するとモニターには、これまで安室が他アーティストのコラボレーションしたミュージックビデオがランダムに映し出され始めた。期待が高まる中、舞台上段に登場したのは平井堅。平井のアルバム『THE STILL LIFE』に収録された「グロテスク feat.安室奈美恵」を2人で披露した。ステージでの共演はこれが初めてで、客席もヒートアップ。歌い終えた平井は安室と握手と抱擁を交わした。

 次に登場したのは台湾をはじめアジアで圧倒的な人気を誇る歌姫、ジョリン・ツァイ。ジョリンのアルバム『Play』に収められた「I'm Not Yours Feat. 安室奈美惠」をパフォーマンスした。

 続いては山下智久がサプライズの登場。突然現れた山下の歌声と姿に場内は騒然。曲は安室のアルバム『Checkmate!』 収録の「UNUSUAL」。ステージでの共演は初めてにも関わらず、安室とのダンスも披露。2人でポーズを決めると、熱狂的な歓声に包まれながら「ありがとうございます!」と去った。


 そしてモニターに写し出されたのはDOUBLEとの「BLACK DIAMOND」のミュージックビデオ。曲の途中で出演者リストになかったDOUBLEが現れると観客は大きな歓声で迎えた。パフォーマンスが終わるとDOUBLEは安室に対し「25年間いてくれて、ありがとう!」と抱きしめた。

 コラボ・コーナーが終わると、再び安室のソロ。「Do It For Love」ではファイナルツアーの演出を彷彿させる文字で「I ♥ MUSIC」の文字が浮かび上がり、最後はファイナルツアーのラスト曲でもあった「How do you feel now?」。これまでのライブ・ヒストリーをたどる映像をバックに歌うと、涙を拭う観客たちの姿があちこちで見られた。

 最後のパフォーマンスを終えた安室は、右腕を大きく振りながら「ありがとうございます!」とあいさつ。そして、参加アーティストを呼び込み「素晴らしいアーティストに大きな拍手をお願いします! 今日この会場に来ていただいた皆様、本当にありがとうございました!」と話し、ラストステージを締めくくった。

 終演のアナウンスが響くなか、「奈美恵コール」が鳴り止まなかった。


 16日には沖縄コンベンションセンター展示棟・劇場棟にてライブ映像上映会「We ♥ NAMIE 応援上映」が行われ、夜は宜野湾トロピカルビーチ特設会場にて安室の楽曲13曲に合わせて1万2000発の花火が打ち上げる「We ♥ NAMIE HANABI SHOW」が開催された。応援上映、HANABI SHOWには3万人の観客が集まり、安室の引退を見送った。



【参加アーティストのコメント】
平井堅
こんな記念すべき歴史的なイベントに出させて頂き、光栄に思ってます。私事ですが「グロテスク」を一緒に歌えて、忘れられないイベントになりました。最後までかっこよく潔い安室さんだったので、この先も楽しい人生を謳歌して欲しいと思います。

BEGIN
プレッシャーありましたが、お客さんが温かくて楽しいステージでした。沖縄中が安室さんに包まれていて、あらためてその凄さを感じました。最後のステージに一緒に立てたのが嬉しいです。安室さんが開いた扉の向こうにはいろんな形で光がたくさん射していると思います。先のことはわかないと思いますが、本当にお疲れ様でした!

MONGOL80
20年の活動の中でもしかしたら一番緊張したかもというくらい大切なステージでした。お客さんが温かくて嬉しかったです。今後、10年、20年後、どこかでばったり会えたらいいなと思ってます! 最後の際に同じステージ立てたこと、「TRY ME 〜私を信じて〜」を演奏できたこと、同じウチナーンチュとして嬉しかったです。

ジョリン・ツァイ
安室さんのファンの方々がここから離れたくない気持ちがいっぱいでいる中、その熱い気持ちをすごく感じました。安室さんの大事な故郷でのステージに自分が参加できることに感謝しています。これからはリラックスして笑顔いっぱいの人生を送ってください。また、私が必要になったら、いつでも声をかけてね。

山下智久
貴重なステージに呼んでいただけて、一緒に時間を共有することが出来て、感無量です。子供時代から安室さんの音楽を聴きながら育ってきて、非常にさびしい気持ちになりますが、今日は本当に呼んでいただけて一生の思い出になりました。

DOUBLE
この特別な前夜祭、初めは緊張していましたが、実際にステージに上がってみると楽しむことが出来ました。一見華やかに見えるショービジネスですが、楽しさもあるけれども、その過酷さとか、苦悩とか、そういった大変さというものもよく知っているので、本当に25年間走ってくれて心からお疲れ様でしたという気持ちです。