「日本人の連続受賞はヤラセでは…」テリー伊藤の直球質問に創設者の回答は?

写真左から、テリー伊藤、堀内朗氏、マーク・エイブラハムズ氏
『イグ・ノーベル賞の世界展』オープニングセレモニーが21日、都内にて行われ、イグ・ノーベル賞の創設者マーク・エイブラハムズ氏、今年の日本人受賞者・堀内朗氏やドクター・中松氏をはじめとする歴代日本人受賞者、そして展覧会オフィシャルアンバサダーのテリー伊藤が登壇した。

 本展は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」を表彰するイグ・ノーベル賞の世界初の公式展覧会。これまでの受賞研究の紹介や体験コーナーなど、その軌跡を追いながら、自由でユニークな発想の数々にふれることができる。
先日の堀内氏の受賞により12年連続で日本人が受賞しているイグ・ノーベル賞。エイブラハムズ氏いわく「日本人の受賞率は世界でも高く、唯一のライバルは英国くらい。英国は今EU離脱で苦しんでいるので引き離すチャンスです」とユーモラスに挨拶。テリーも「ノーベル賞の話は難しくて新橋の居酒屋では3日と話がもたないけどイグ・ノーベル賞の話は10年、20年経ってもウケる。ただ、浮気をしたかどうかが分かるスプレーの研究だけは阻止したい」とコメントし笑いをさそった。さらにテリーは、日本人の受賞率が高いことについて「日本人がこんなに受賞しているのはなぜなのか。まさかヤラセじゃないかとか日本びいきなのかと思う人もいるのでは」とエイブラハムズ氏に直球質問。するとエイブラハムズ氏は「贈賄してくれるなら歓迎します」と冗談を言いつつ「変わった方法で行動する人、奇人変人に当てはまる人は、世界の大半の国では敬遠される。いくつかの国では罰せられたり投獄されたり殺されたりすることもある。でも日本と英国は伝統的にそうではない。変わった人のご近所さんはその人を好まないかもしれないけど、他の多くの人々がその人を我々みんなの“変わった人”だと誇りにする。それでクレイジーに見えるけど素晴らしい研究が数多く生まれてくるのだと思います」と熱弁。
自分で行う内視鏡検査の様子を手振り身振りで説明する堀内医師
 そして今年“大腸の内視鏡挿入を容易にするため内視鏡スコープを自ら挿入する研究”で受賞した堀内医師は「授賞式では、スピーチを待つ間に笑いを取らないといけないと気づいてアドリブで自分で器具を実際に使ってみせて笑いをとりました(笑)。恥ずかしくないかと聞かれたこともありますが、思えば、研究していて恥ずかしいと思ったことが1度も無かった。ちなみに現在では鎮静剤を使うのでこの研究は必要なくなり、やっておりません」。終始、笑いを交え語っていた堀内医師だったが「現在、アメリカでは50歳になると内視鏡検査でスコープを入れ、同時に見つけたポリープも取ってくれますが日本ではまだその検査ができません。今回の受賞で光を当てていただいたので、こういったことが日本でも広まり内視鏡検査をする人が増え、少しでも大腸ガン死の減少につながれば」と期待を寄せた。
車いすで登場しつつも力強いスピーチをしたドクター中松氏
 またこの日は歴代の受賞者たちが、授賞式を再現する形で1分間のスピーチで受賞研究を紹介。35年以上にわたり自身の食事を撮影し食べたものが脳の働きや体調に与える影響を分析した研究で2005年に受賞した中松氏は車いすで登壇。「当時は誰も自分の食事を撮影していなかった。今では皆撮っているけど。私はこの研究でガンを見つけ克服し90歳を越えました」と語ると立ち上がり「寿命は長く、スピーチは短く!」と締めくくり爆笑と拍手を送られた。

 最後にはイグ・ノーベル賞授賞式の伝統にならい、参加者が紙飛行機を飛ばし展覧会の成功を祈った。
『イグ・ノーベル賞の世界展』は22日から11月4日まで後楽園・東京ドームシティのギャラリー アーモにて開催。