キングオブコント優勝のハナコ 先月収入ゼロから1000万円獲得

ハナコの菊田竜大、秋山寛貴、岡部大(左から)

ファイナルでチョコレートプラネットとわらふぢなるおを逆転
 コントの日本一を決める「キングオブコント2018」の決勝が9月22日、東京・港区のTBSで行われ、ハナコ(ワタナベエンターテインメント)が初優勝。賞金1000万円を獲得した。

 今年は9月7日に終わった準決勝に出場した32組の中から当日にファイナリスト10組が紹介されるシステムとなり、決勝までの約2週間はファンの間でもどのコンビが進出するのかといった話題で盛り上がった。

 審査員はバナナマンの設楽統、日村勇紀、さま〜ずの三村マサカズ、大竹一樹、そして松本人志の5人。一人100点の500点満点で得点を争い、上位3組がファイナル進出。2回の合計点数で優勝を争う。

 1回目のネタの結果、チョコレートプラネット(478点)、わらふぢなるお(468点)、ハナコ(464点)の3組がファイナルに残り、ハナコは2回目で472点を叩き出し合計936点とし、上位の2組を逆転した。

 ハナコは芸歴8年、トリオ結成4年と決勝に進んだ10組の中では結成歴が最も浅いのだが、設楽が「思っていた以上にハナコはやばい」、松本も「4年目でこのレベルはなかなか将来が楽しみ」と話すなど審査員をうならせる内容だった。

 決勝後に行われた優勝会見では報道陣のリクエストに応えて「やったー!」「俺たちがキングだー!」のセリフを連呼。じわじわと報道陣の多さに気付いたのか「すげえ」「実感わかない」「バイトしなくてもいいかな?」などと口にする。

 質疑では秋山寛貴は「キングオブコントで勝とうということを目標に1年間頑張ってきたが、決勝も初めてで、決勝の時点で夢のようだったというか実感がわかなかった。さらにそのまま優勝したというのが、実感がわかなくて、今こうやって囲まれている状況もわけが分からない。信じられない」

 岡部大「今日は誰よりも楽しもうと決めていたので、楽しくコントができた。それがお客さんや審査員の方にもうまく伝わったんじゃないかと思う。最高の日だった」

 菊田竜大は「今日はずっとだるくて、緊張しすぎて体の調子が悪かった。優勝と言われてよりだるくなって、今も体の調子が悪いです」とそれぞれ話した。

 賞金の1000万円はネタ作りに参加していない菊田の「3等分でお願いします」という提案で3等分することになった。

 秋山と岡部は現在、築地市場で週3〜4日でバイト中。菊田はかつて運送会社でバイトも股関節を痛め、今は企業でデータ打ち込みのバイトをしているという。

 ちなみにお笑いでの収入は秋山曰く「平均で月1万〜2万円」。岡部に至っては先月はゼロ円で「給料明細が来ないので事務所に聞いたら“ゼロの時は明細は出さない”と言われた」と話すなど、今年もシンデレラボーイの誕生となった。

決勝進出10組の得点(ネタ披露順)
やさしいズ 419
マヂカルラブリー 443
ハナコ 464 472 計936
さらば青春の光 463
だーりんず 437
チョコレートプラネット 478 440 計918
GAG 437
わらふぢなるお 468 454 計922
ロビンフット 462
ザ・ギース 458