三宅健が人生初の自主練 最新舞台で章平と激しいやりとり

左から、章平、藤木孝、三宅健、山路和弘、花乃まりあ
 三宅健が主演する舞台『二十日鼠と人間』が3日、東京グローブ座で開幕した。

 米小説家で劇作家のジョン・スタインベックの作品で、1930年代の世界恐慌下のアメリカを舞台に、農場を渡り歩いて働く主人公ジョージ(三宅)が直面する厳しい現実と、相棒レニー(章平)への想い、その思いゆえの葛藤と苦悩を描く。

 同日、初日公演前に公開ゲネプロが行われ、主要キャストが取材に対応した。

 作品について、三宅は「面白い戯曲で、追求していくと奥が深い。ジョン・スタインベックがギミックを仕掛けてある。ここはこういう解釈なのかもしれないというのがどんどん出てくる」。ただ、演じている役柄については「疲れます。この作品に感情を引っ掻き回されている感じがします。(舞台が終わった後は)どんよりします。(稽古中も)どんよりしてました」。

立場の異なる登場人物それぞれの人生にひきつけられる
 舞台では、ジョージとレニーが激しく感情をぶつけ合ったり、ジョージが2人の「これから」を語って聞かせたり。三宅と章平の息の合ったやりとりが作品を突き動かしていく。

「2人の密な関係が重要なので、まあいろいろね……自主練とか一緒にしちゃったり」と、三宅。「立ち稽古の前に集まってセリフ合わせをしたんですが、そんなこと人生で1度もやったことがなかった」。

 きっかけについて聞かれると、「……それがすごいんですよね」と2人で顔を見合わせてから、三宅が説明。「立ち稽古の前に読みあわせをしたいなと思っていたんですけど、彼(章平)も読み合わせしたいなって思っていて。言い出せない2人を瀧川(英次)さんが取り持ってくれて。向こうも呪文のように読み合わせしたいって言ってるよなんて」。

 その自主練の成果もあって、劇中、観客は心をぎゅうぎゅうと絞られる。
お互いを思いあう男たちの姿にもじんとくる
「この『二十日鼠と人間』という世界に参加してくださっている出演者のみなさんと一緒にどっぷり浸かりたい」と、三宅。観客にもまた「どっぷり浸っていただけるよう、日々精進します!」と、意気込んでいる。

 28日まで同所で。大阪公演もある。