浦井健治と高杉真宙が青空の下で歌披露!【メタルマクベス】

左から、柳下大、高杉真宙、浦井健治

 11月に開幕する舞台「新感線☆RS『メタルマクベス』disc3」のイベントが6日、都内で行われ、出演する浦井健治、高杉真宙、柳下大が登壇。季節が夏に戻ったようにじりじりと照り付ける太陽の下で、舞台への意気込みを語った。

 浦井は「『メタルマクベス』のオーラスということで、自分たちにかなり負荷がかかっている」としたうえで、「お客さんの力を借りて60回(全公演の)完走を目指しながら、ちゃんと(橋本)さとし兄さん、(尾上)松也からのたすきを我々が受け継いでやっていきたい。がんがんに盛り上げていただいて、拳を突き上げてやっていきたいのでぜひとも劇場に足を運んでください」と、アピールした。

 劇団☆新感線と宮藤官九郎がタッグを組んで、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ『マクベス』を大胆にアレンジした舞台。初演から12年を経て今年再演。この7月から豊洲のIHIステージアラウンド東京で幕開けし、disc1(すでに終了)、disc2、そしてdisc3とキャストも演出も違う3つのカンパニーで順番に上演する。

 disc3は、一連の『メタルマクベス』公演の締めくくり。ストーリーの軸となるランダムスターを演じる浦井健治は「先輩たちが……とにかく大変だと。体力勝負だというので、我々は肉を食べて臨みたい」。

「この歌、歌わないのに……」

 すでに稽古もスタート。この日は、浦井がなぜか高杉演じるレスポール.Jrが歌う『明けない夜はSO LONG』を10秒あるかないかぐらいのほんの少しだけ披露。客席から悲鳴が上がるなかで浦井が「これ以上用意しておりません!」。すると、またイントロが大音量で流れ始め、今度は高杉も加わって歌った。高杉は「めっちゃ緊張した! これが初披露……」と照れ笑いし、そんな2人に柳下は大笑い。浦井は「この歌、歌わないのに」と苦笑いだった。

 イベントでは、disc2でランダムスターを演じている尾上松也がマチネ公演の幕間に生中継で登場。「稽古場ではイメージを膨らませて、(演出の)いのうえさんを笑わせてください。いのうえさんが楽しんでできると芝居も面白くなるんで」と、3人にエールを送った。

「2幕行ってきまーす」と尾上

 舞台は、シェイクスピアの『マクベス』の世界観はそのままに、2218年の未来と、1980年代の日本での物語の二重の構造で表現。宮藤いわく「ほとんどマクベス、意外とマクベス」な作品で、ハードロックやヘヴィメタルの楽曲の生演奏、走り回るバイク、圧倒的な映像表現も加えられて、とてつもない勢いで突き進む。

 初日まで1カ月と少し。

「ずっと緊張している状態で稽古に臨んで、本番も緊張すると思います」と、高杉。「大先輩のみなさんにいろいろと教えていただきつつ、本番に臨んでいきたいと思います。(12月)31日までやっているので、最後まで気を抜かずにみんなで最後まで『メタルマクベス』の世界を演じていたいなと思います」。

 柳下も「この劇場でしか見られないステージだと思う。年内いっぱいやっているので今年の締めくくりにぴったり。ぜひ足を運んでください」と来場を呼びかけた。

 11月9日~12月31日まで上演。他出演に、ランダムスター夫人を長澤まさみ。橋本じゅん、ラサール石井ら。