10周年大会に山本真弘が参戦。15歳下の里見柚己と対戦【11・21 Krush】

対戦が決まった山本(左)と里見

山本は2008年11月の第1回大会にも出場
「Krush.95」(11月21日、東京・後楽園ホール)の第1弾カードが10月10日、発表された。

 Krushは2008年11月に第1回大会を開催しており、今大会は10周年の記念大会となる。

 その第1回大会に出場した山本真弘が参戦。20歳の新鋭・里見柚己と対戦する。

 山本は国内で多くのタイトルを獲得。旗揚げの翌年に行われた「Krushライト級GP2009」を制し、2012年には「IT’S SHOWTIME 世界-61kg級」王者に就くなど輝かしい実績を誇る。

 今大会の出場については宮田充K-1プロデューサーが早くから出場を打診。8月のKrush名古屋大会で敗れたことから出場が危ぶまれたが山本は「ケガをしていても出たいと思っていた」と出場に向けての強い意思を見せ、今回の出場となった。

寡黙ながらも厳しい意見をさらりと発した山本

現在のKrushについては「発言が先行していて、あまり試合で伝わってこない」
 山本は会見で「1回目のKrushから出ているので10周年は思い入れがあった。11月は楽しみにしています」と話した。

 また「かつてのKrushと現在のKrushを比べると?」と問われると「当時のほうがギラギラした選手が多かったかな。目つきもすごかった。(今は)発言が先行していて、あまり試合で伝わってこない」などと長く日本のトップで戦い続けた者ならではの視点で感想を述べた。もっとも「自分は過去は振り返らない。常に前を向いてやっている」とも話した。

言葉の端々から山本へのリスペクトが見て取れた里見

里見は「山本選手の強さは分かっている。そのうえでしっかり自分が倒したい」
 対戦する里見は現在20歳で、Krush旗揚げ時は10歳。山本とは15歳の年齢の開きがあるが、宮田氏は「里見選手に山本真弘を感じてもらいたい。受け継いでもらいたいものもある」と今回のマッチメークの理由を語った。
 
 里見は「対戦を受けてくれた山本選手には感謝しています。前回負けて、自分に足りないものを見つめ直して一から作ってきた。8月の試合よりも進化しているので楽しみにしていてほしい」と話した。

 対戦する山本については「10周年はすごいこと。自分が格闘技を始めたのが10~11年前。その時にKrushで活躍していたのが山本選手。“強いな~”と思いながら見ていた。その時はまだ小学生だったが、10年後にこうして一緒のリングで10周年という素晴らしいリングで戦えることを光栄に思っている。山本選手のすごさは感じているし強さも分かっている。そのうえでしっかり自分が倒したい」などと話した。

 この日はクルーザー級の「植村直弥vs俊雄」、スーパー・ライト級の「中野滉太vs竹内悠希」の2試合も合わせて発表された。