乳がん告白、元SKE48矢方美紀「仕事と治療を両立して充実した日々を送っています」


 今年4月に乳がんのため左乳房全摘出手術を行っていたことを公表した、元SKE48の矢方美紀が11日、都内の会場で乳がんセミナー「Know your Lemons」のトークセッションに登場した。

 トークセッションの前に取材に応じた矢方は「まだ20代の自分ががんになるとは思っていなかった。テレビで見たセルフチェックをやってみたらしこりが見つかったんですけど、それでも良性のものだろうなと思っていたぐらい。ですから、告知を受けた時はショックとうより驚きが大きくて…。そのあとは、治療への不安と、仕事ができないという不安がありましたけど、普段通りにしてくれていたので、それが良かった」と告知を受けた当時を振り返った。また、現在の状況について「今は放射線治療に入りましたが、特に副作用などはなく、仕事と治療を両立できているので、毎日充実しています」と報告。ファンを安心させた。


 トークセッションは、矢方と乳がんの啓発活動をしている「NPO法人ラン・フォー・ザ・キュア・ファンデーション」の鈴木咲子マリアさんが登壇。セルフチェック、検診の重要性などについてトークを交わした。

 日本で乳がんは罹患率1位、生涯11人に1人が罹患するリスクがあるがんだという。反面、早期発見、早期治療ができれば、90%の5年生存率が期待できるという。また、矢方ががんを発見することができたセルフチェックができる数少ないがんのひとつでもある。

 矢方は「今までなかったしこりがあったが、触っても痛みもないし、腫れてもいなかったので、病院へ行くことを躊躇していました。実際問い合わせてみると、予約がいっぱいだと言われ、まあいいかって。でも友達に相談したら検査を勧められ、予約が取れる病院で検査したところがんでした」としこりを見つけてから告知までの経緯を明かした。また、手術についても「最初は手術をするのが嫌でした。まだ25歳でしたし、切らないで治す方法はないか悩みましたが、最終的に全摘出を選びました。部分切除ではなく、全摘出を選んだのは、ステージもありましたが、将来再発したらどうしようという不安があったので。また乳房再建の技術も発達していたので、将来キレイにできると思ったから。再建は数年前から保険適用になっていましたし、再発の不安をかかえて生きるよりも、全摘出をしてもいいのかなと思いました」と隠すことなく告白。

 病気を公表した理由については「名古屋でタレントとしてお仕事をしていたのですが、このまま治療しながら仕事をしていたら、いつか分かってしまうと。また、隠すのもいやだったので、公表することにしました。公表をした時に、かわいそうだと言われましたが、私はもっと自分の人生を楽しみたい、もっと長生きしたいと思ったんです。医療も進化していますし、サポートしてくれる人もいる。不安なことはないです。現在、まだ再建手術をしていないので、私の左胸はありません。でも、特に言わなければわからないし、そういう人のためにパットのついた下着などもあるので、全然困っていません。だから今のところ、再建は考えていない。病気にはなりましたが、それが人生の終わりじゃない。明るく人生を生きられることをしってもらえたらと思っています」と力強く語った。

 毎年約7万人が罹患している乳がん。しかも、日本は他の国に比べ罹患者少ないが、死亡率は毎年上がっているという。一方で、毎日簡単にできるセルフチェックで早期発見につながっている人は多い。セルフチェックというシンプルな手段で命が守れるのだから、ぜひ毎日の習慣にして欲しい。