男性35歳「私は吃音、いわゆるどもりで悩んでいます」【黒田勇樹のHP人生相談 100人目】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 この人生相談、だらだ…いや、こつこつと続けてきたら今回の相談者さんでついに100人目となりました。

 まさかこんなに長く続くとは。

 なんだかんだ言いながら相談が途切れずに続けていられるのもみなさんのお陰です。

 今後ともよろしくお願いします。

 では今週も始めましょう。

写真・https://www.pakutaso.com/
青髭(男性35歳)のお悩み
吃音を出にくくするコツや、緊張しないための思考法などアドバイス頂ければ幸いです。

 黒田さま、はじめまして。毎回楽しく拝見させて頂いております。

 さて、私は吃音、いわゆるどもりで悩んでいます。といっても、日常生活に深刻な影響があるほどの重度のものではなく、特定のシチュエーションで現れる気がしています。自覚しているシチュエーションは、電話の第一声、英語で話す時、相手に「えっ?」と聞き返された時、飲み会などで楽しくなりテンションが上がった時などです(英語の時は特にヤバイです)。おそらく緊張による吃音なのだろうと思うのですが、大勢の前でやるプレゼンや面接などで吃音が出たためしはなく、飲み会などで楽しい時にも出る事から必ずしも緊張で出るのとも違うのか?とも考えております。

 重度の吃音で鬱になってしまうなんて人の話を聞いたりすると、自分の悩みは大したことでは無い、とも思いますが、それでもやはり時折吃音に苦しめられると、この吃音が無ければもっと生きやすいだろうに…と思います。吃音を出にくくするコツや、緊張が原因だとしたら緊張しないための思考法など、アドバイス頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

◆黒田勇樹
“演じる”ための“準備”を一瞬で出来るような魔法の合言葉を作ってみては?

 ご相談ありがとうございます!こちらのさじ加減なので相談者様には何のことやらかもしれませんが、記念すべき100件目のご相談です!パチパチパチパチ!

 今後とも長らくの応援よろしくお願い致します!

 さて、今回のご相談「吃音」についてですが、例えばその治療に心理療法士や言語聴覚士といった専門家が当たることもある症状であり、脳の障害などが原因の場合もあるとのことなので重くなったり改善しない場合はそういった専門家への相談も検討されて下さい。

 と、前置きしたうえで…

 得意分野だぜ!

 なぜなら、吃音は演劇で治る!(ケースがある!)からです。

 国内なら秋野暢子さん、海外ではブルース・ウィルスさんなんかが、幼い頃から悩まされていた吃音を「学芸会ではセリフがスラスラ言えた」という体験から演劇の道を志されたというエピソードがあるほど、相性の良さと実績があるのです。

 相談者さんは、ご自分で緊張をすると出るのかな?と疑っているようですが、お芝居だってある程度の緊張感がないと見事に演じることは出来ません。プレゼンなどでは出ないというケースも仰っているところから察するに…

 アドリブを要求される、かつ、自分をよく見せたい場面で吃音が出る!

 こう捉えていいでしょう。

 俳優も、もっともセリフを噛むのがこのケースです。

 きちんと心の準備や言うことの整理が出来ているプレゼンや面接ではどもらず、いつ出るかわからない相手が突然出る電話の第一声や、盛り上がって気の大きくなる飲み会で出ることからも間違いないでしょう。

 もしかしたら英語で話す場面もこういう感情になるシチュエーションが多くないですか?

 最近ネットで「面接の前に心の中で“ショートコント・面接”とつぶやくと見事に喋れる」という書き込みを見て感心した覚えがあります。

 かくいう僕も、コールセンターで働いていた頃、大き目のクレームに挑む場面では「黒田劇場の、開幕だぁぁあああ!」と、心の中で叫んでから処理に当たりガツガツ問題を解決していました。

 お陰でみるみる昇進しました。

 相談者さんも心の準備が出来ている時は出ないのだから、このある種“演じる”ための“準備”を一瞬で出来るような魔法の合言葉を自分に作ってみてはいかがでしょうか?

「こういう時に出る!」という場面にぶつかったら、心の中で「IT’S SHOWTIME!」と叫んで、頭の中でグレイテストショーマンのオープニング曲を流しながら喋る。

 これでアナタもヒュー・ジャックマンです。

 是非、試してみた感想をお知らせください。

 もし、これだけでは改善が難しい様なら、1回僕と演劇をやってみましょう。いつでもお待ちしてます!

<人生相談の宛先はこちら

黒田勇樹に相談したい方はメールにて相談内容をお送りください。メールには「ニックネーム、性別、年齢、ご相談内容」をご記載ください。メールアドレスは「sodan@tokyoheadline.com」になります。

黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

<最近の黒田くん>

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