混沌のフェザー級。卜部弘嵩復活のKO勝ち。王者・村越はまさかの判定負け【11・3 K-1】

弘嵩の右フックが芦澤を襲う(撮影・荒木理臣)
弘嵩が売り出し中の芦澤に逆転KO勝ち

「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント~」(11月3日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)ではフェザー級の今後を占う注目のカードが並んだ。

 元K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者で今回フェザー級に階級を落としての初戦となる卜部弘嵩が現在、飛ぶ鳥を落とす勢いの芦澤竜誠と対戦。3R2分28秒、KOで勝利を収めた。

 試合は1Rからスピーディーな攻防を展開。芦澤がヒットアンドアウェー戦法で弘嵩を翻弄する場面もあった。試合が動いたのは3R。芦澤はガードを下げ、挑発しながらパンチ、キックを繰り出していく。そしてロープに詰めたところでバックブローを放つと、弘嵩はバランスを崩しスリップ気味にダウンを喫してしまう。追い込まれた弘嵩だったが、ここから怒涛の反撃。パンチの連打から最後は右ストレートでダウンを奪う。芦澤は立ち上がったものの、ダメージは明らか。弘嵩は連打でロープに詰めると右フックで2度目のダウンを奪う。ここも立ち上がった芦澤だったが足元がふらつき、レフェリーが試合を止めた。
2度目のダウンを奪った弘嵩(撮影・荒木理臣)
弘嵩「この試合結果が次へのメッセージ」と王座挑戦をアピール

 弘嵩は試合後のマイクで「特に言うことはない。この試合結果が次へのメッセージだと思う」とアピール。会見では「芦澤君もすごく気持ちのあるファイターで、真っ向勝負できてよかった。変に逃げたりとかじゃなくて、真っ向勝負してくれて、うれしかった。前から言っているけど、いいファイター。いいファイターだし、いいチーム。やっぱ、負けられないですよね。最後、ちょっとダウンを取られちゃって、いつもだったら焦っちゃうんですけど、その時の僕の考えは一つしかなくて、“絶対何が何でも倒しに行く!”っていうこと。だから、いつでも行けたっちゃ行けたんですけど、ちょっと警戒もしましたし、でも、ガッて行く瞬発力とか感覚は分かってきたんで、これだなっていう。最初から行けるなっていう感じはありますね。次はいきなりギア全開で、トップギアで行きたい」と試合を振り返った。そして今後の目標として「もう、チャンピオンとやるしかないですね。そこしか見てないし、最後、マイクでも言いましたけど、言葉はいらないです。僕以外いないです」と話した。

 結婚後最初の試合だったが「ダウン取られた時にパッとよぎって、“行くしかねえな、これで行かなかったら男じゃねえ、何が何でも行ってやるんだ”と思った。これでKOされたらしょうがねえ、もう行くしかねえなと思って行きました」と話した。

 フェザー級での戦いについては「よかった。コンディションはすごくよくて、気持ち的にも平常心だった。いつもと同じでリングに上がれた。試合前はわくわくしてました。試合前から。城戸さんの試合が延長だったらいやだなって。早くやりたくて待ってました。フェザー級に落としたことで心配、期待あったと思うが、次へとつながる試合が見せられたんじゃないか。ファンを安心させられたんじゃないかと思う」などと話した。
リーバス(右)は王者・村越と互角に渡り合う(撮影・荒木理臣)
スペインの17歳が大金星

 そのフェザー級の現王者である村越優汰はスペインの17歳、アレックス・リーバスと対戦し、3Rを戦い0-3の判定で敗れた。

 1R、村越の左前蹴りにリーバスが右ストレートから左フックを合わせダウンを奪う。その後もリーバスは持ち前のスピードで村越にクリーンヒットを許さない。ミドルキックをキャッチし、また首相撲からヒザを放ってしまい注意を受ける場面もあったが、ペースはリーバスのもの。

 3R、ポイントで負けている村越はプレッシャーをかけ前に出る。ロープに追い込んでのヒザが有効も仕留めきれない。コーナーに詰めてパンチの連打もリーバスはしのいでロープづたいに足を使って逃れる。最後も村越がコーナーに詰めパンチの連打にヒザで追い込むがリーバスのガードは固く、試合終了のゴング。ジャッジ3者とも29-28でリーバスを支持し、村越は王座戴冠後の初戦で敗れる番狂わせとなった。
勝ち名乗りを受けるリーバス(撮影・荒木理臣)
村越は「全然ダメでした」とがっくり

 村越は試合後の会見で「全然ダメでした。(相手は)パンチの回転力がある選手だったかなって感じ。こんなところで負けちゃいけないという試合だった。内容は全然ダメダメ。次の試合は落とせないので、練習をしてしっかり勝てるようにしたい。焦ったという気持ちはなかったけど、ダウン取られて、そういう部分が出ちゃったのかなというのがあった。今回の試合は全然チャンピオンらしい試合じゃなかった。反省してるので、次に期待してください」と話した。

 一方のリーバスは「次は55キロのトーナメントに出てチャンピオンになる。武居選手とやりたい」と次のターゲットとして武居由樹の名を挙げた。
もう一つのフェザー級の試合では江川優生が延長の末、覇家斗に勝利(撮影・荒木理臣)
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント~」(11月3日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)
◆プレリミナリーファイト第1試合/K-1スーパー・ライト級/3分3R
●高下由暉(Fighting Kairos)(3R43秒、KO)迅也(北斗会館浅科道場)〇

◆プレリミナリーファイト第2試合/K-1スーパー・フェザー級/3分3R
●優谷(WSRフェアテックス西川口)(1R36秒、KO)横山 朋哉(リーブルロア)〇

◆K-1カレッジ2018 ~大学生日本一決定トーナメント~ -55kg決勝戦/2分3R・延長1R
〇松本日向(明治大学・2年)(2R1分29秒、TKO)岩本元太郎(産業能率大学・2年)●

◆K-1カレッジ2018 ~大学生日本一決定トーナメント~ -60kg決勝戦/2分3R・延長1R
〇提髪和希(神奈川柔道整復専門学校・1年)(3R 1分25秒、KO)下地涼(拓殖大学・4年)●

◆K-1カレッジ2018 ~大学生日本一決定トーナメント~ -65kg決勝戦/2分3R・延長1R
●古河拓実(明治大学・3年)(判定0-3=27-29、28-29、28-30)山本真一郎(同志社大学・2年)〇


◆第1試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R
〇松下大紀(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)(1R 2分40秒、KO)FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)●

◆第2試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R
〇佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定3-0=30-28、30-27、30-27)サム・ヒル(ニュージーランド/City Kickboxing NZ)●

◆第3試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R
〇中澤 純(TEAM Aimhigh)(1R1分9秒、KO)ショーン・クランシー(アイルランド/Siam Warriors)●

◆第4試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R
〇左右田泰臣(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(4R2分31秒、KO/本戦、判定1-0=30-29、29-29、29-29)モー・アブドゥラマン(南アフリカ/Look Borai)●

◆第5試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R
●大和哲也(大和ジム)(1R1分32秒、KO)ゲーオ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム)〇

◆第6試合/スーパーファイト/K-1フェザー級/3分3R・延長1R
〇江川優生(POWER OF DREAM)(延長判定3-0=10-9、10-9、10-9/本戦判定1-1=30-29、28-29、29-29)覇家斗(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)●

◆第7試合/スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R
〇加藤久輝(ALIVE)(1R1分59秒、KO)RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)●

◆第8試合/スーパーファイト/K-1女子-50kg契約/3分3R・延長1
KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(判定3-0=29-27、29-27、30-28)ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/ Allstars training center)

◆第9試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R
〇佐々木大蔵(判定3-0=29-28、30-28、30-27)中澤 純●

◆第10試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R
●左右田泰臣(延長判定0-3=9-10、9-10、9-10/本戦判定0-1=29-30、30-30、30-30)ゲーオ・ウィラサクレック〇

◆第11試合/スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R
〇城戸康裕(谷山ジム)(判定3-0=30-28、30-27、30-28)ジョナサン・トゥフ(パプアニューギニア/Phuket Top Team Gym)●

◆第12試合/スーパーファイト/K-1フェザー級/3分3R・延長1R
〇卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(3R2分28秒、KO)芦澤竜誠(K-1ジム総本部チームペガサス)●

◆第13試合/スーパーファイト/-68kg契約/3分3R・延長1R
〇ジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike's Gym)(3R1分29秒、KO)木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)●

◆第14試合/スーパーファイト/K-1フェザー級/3分3R・延長1R
●村越優汰(湘南格闘クラブ)(判定0-3=28-29、28-29、28-29)アレックス・リーバス(スペイン/Team Jesus Cabello)〇

◆第15試合/K-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R
●佐々木大蔵(判定3-0=29-30、29-30、28-29)ゲーオ・ウィラサクレック〇