佐藤健、山田孝之の弟役を快諾した理由は「やさぐれたかった」

 映画『ハード・コア』完成披露上映会が15日、都内にて行われ、俳優の山田孝之、佐藤健、荒川良々、山下敦弘監督が登壇した。

 同作は作・狩撫麻礼、画・いましろたかしの伝説的コミックの実写化。現代社会の片隅で生きる純粋すぎるアウトローたちを描く。

「山下監督と、ずっと前から映画化したいねという話をしていて、やっと去年撮影することができて本当にうれしい」と喜びを語った山田。そんな山田と兄弟役を演じた佐藤は「孝之くんの弟役ということで即決させてもらいました。今回の役は僕の役者としての新しい扉を開いてくれた。僕にとっても大切な作品になりました」と充実の表情を見せた。

「最初は信じられなかった」と佐藤の快諾を驚いたという山田。佐藤は「もともと役者として山田孝之という俳優が好きで、僕が『バクマン。』で主演をさせてもらったときに孝之くんが出てくれたことが、すごく心強かったしうれしかったんですよ。だから今度は自分が、ダメな兄貴を支える弟として出演できたらいいなと思ったんです」と語り、それを聞いた山田も「うれしかったですよ。(自分も佐藤が)大好きですから」と照れた笑顔。
 純粋すぎるゆえに社会に適合できない主人公・右近を「役作りすることもなく、素のまま演じていました」という山田。一方、エリートながらどこか虚しさを抱える弟・左近を演じる佐藤は「台本を読んだ時に、無条件の欲求としてこの役をやりたいと思った。海外に行ってずっと肉を食べていたら米を食べたくなるじゃないですか、そういうのと同じ種類の欲求として左近を演じたかった。やさぐれたかったんです(笑)」とニヤリ。さらに「人や時代に合わせ長いものに巻かれてちゃんと生きている人よりも、自分を曲げられない右近の方がちゃんと生きているんじゃないかと思いました」と主人公たちの生き様をきっぱりと称えた佐藤に、会場からも拍手が沸いた。
 また、原作にちなみ“自分自身の平成の大事件は?”と質問された山田は「5歳からこれまでの30年の中で、人前で、しかもメディアの前で言えるものというと…。本当の大事件を言うと平成と一緒に俺も終わるかもしれない」とはぐらかそうとするも佐藤から「面倒くせえな(笑)」とツッコミが。そんな佐藤は「僕は平成しか知らないですから、平成が終わることが僕の一番の大事件ですよ」とサラリと回答。荒川は、一人暮らしをしていたアパートでネズミを捕獲したものの「まだ生きていたのでかわいそうで、どうしたら良いか分からなくてトイレに…」という衝撃エピソードで会場をどよめかせた。最終的に山田は「山下監督と出会ってしまったことが大事件です」と“盟友”の山下監督に言及。山下監督も「本作を作れたことが大事件」と断言した。

 同作は11月23日より全国公開。
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