ミッツ・マングローブ、ユーミンへの対応は「退屈させてやろうという方向」



 ミッツ・マングローブが1日、丸ビルのマルキューブで行われたユーミンこと松任谷由実の魅力を語りつくすトークショーに出席、さまざまなエピソードを通じて、ユーミンの魅力について話した。

 北欧がテーマになっている今年の丸の内のクリスマス。マルキューブでは北欧をイメージして作曲もしているユーミンとコラボレーションしたクリスマスツリー「Knit Tree with Yuming」が登場。11月8日に行われた点灯式には、ユーミン本人が登場している。

 トークショーは、丸の内エリアのクリスマスを盛り上げるための企画。この日同所をメイン会場に特別企画として開催された「YUMING LOVERS FES.」の一環で行われた。



 自他ともに認める大のユーミンファンでプライベートでも交流があるミッツは、イギリスに滞在していた中学生のころにユーミンと出会ったことやアルバム『Delight Slight Light KISS』や『流線形’80』の衝撃、「好きだと好きだと言い続けていたらユーミンは来ますね」と自身が出演するショーでのユーミン本人との出会い、そこから始まった交流のなかでのエピソードを紹介。さらには、「つねに最先端の部分で戦ってきた人」「戦いの歩みをやめないというか、そういう下に生まれて生きている人」だといい、音楽業界の現状を含めて、今年デビュー46周年目を迎えた今年の活発な動きについても熱のこもったトークを繰り広げた。ステージを見つめる立ち見客もそのエピソードにじっと耳を傾けていた。

 ミッツもこの日聞き手を務めたフリーアナウンサーの上柳昌彦も、リスペクトするユーミンに接するときには「本人はそう思っていないだろうけれど、試されているように感じてしまう」と同意。ミッツは楽しませようとするのはもうやめて「ユーミンを退屈させてやろうという方向にいっている」と笑い、「子犬のようなワクワクした表情をするときに、あえてそれを突っぱねて、(普通より)3オクターブぐら低い声で、元気?ユーミンって。そうすると、ユーミンもそのテンション何なんだって考えだすんですよ。でも結局、ユーミンの手の上で転がされているんですけどね」と笑った。

 イベントでは、参加者から募ったユーミンの好きな曲を聞きながら、選んだ理由を紹介するコーナーも。ミッツ自身が選んだのは、ユーミン本人がイントロが松任谷正隆ベストワークだという「ふってあげる」、時代や未来を予見しているような気がすると選んだ「メトロポリスの片隅で」、北欧を訪れた後に書いた曲と「Wings of Winter」だった。

 マルキューブに設置されている「Knit Tree with Yuming」は毛糸やフェルトなどを使った温かみのあるクリスマスツリー。25日まで毎日6~24時まで観覧できる。17時30分以降は、ユーミンの名曲に合わせて、音と光が幻想的な空間を演出するライティングショーを行っている。