林健太「ゴンナパーにリベンジしないことには始まらない」【12・8 大阪K-1直前インタビュー】

 新生K-1初の大阪大会「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~」(12月8日、大阪・エディオンアリーナ大阪 第1競技場)の開催まで1週間を切った。本紙ではここに出場する選手の中からさまざまな角度でピックアップした選手にインタビュー。

 今回は関西出身で、東京に拠点を移し活動中の林健太に話を聞いた。
兵庫県出身の林、現在はK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに所属
「K-1って生で見て初めて迫力が伝わるもの。やっと地元の人たちに生で見てもらえると思った」

 林は兵庫県加古川市出身。高校生の頃は地元のジムに所属していたのだが、18歳で東京に拠点を移し、Krushを主戦場に活躍。2016年9月にK-1初出場を果たし、“狂拳”竹内裕二相手にKO勝ちを収め一躍脚光を浴びた。ちなみにこの試合は新生K-1で行われたライト級の最初の試合となっている。

 まず今回、地元・関西でのK-1開催が決まった時には率直にどう思った?

「やっと地元の人たちに生で見てもらえると思いました。やっぱりK-1って生で見てもらって初めて迫力が伝わるものだと思っているので」

 今大会は約2カ月前にチケットがソールドアウト。手に入れられなかった友人や関係者も多かったのでは?

「なるべく最初にたくさん押さえたんで、結構たくさんの人が来てくれます」

 発表になる前からとりあえず押さえておこうと?

「そうそう(笑)。そこはそつなく」

 プロになってから試合はずっと東京?

「18歳の時に東京に出てきてからは試合はずっとこっちでやっているんですが、昔、高校生の頃は大阪でも4試合くらいやっています」

 その時は今回のような大会場ではなかったと思うが、今回のように大会場で大応援団の中での試合となるとプレッシャーとか緊張感みたいなものが違ってくるのでは?

「プレッシャーにもなりますけど、たくさんの応援はプレッシャーよりパワーになると思います。1回1回の攻撃に対する反応があるじゃないですか。“わー”とか“おー”とか。あれは判定にも響きやすいちゃうんかと思います」

 今回は「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」に出場する。優勝候補と目されていたK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTで同門の王者・卜部功也がケガのため欠場となった。

「ホッとした部分は正直あります。あの人は化け物みたいに強いですから(笑)」

 王者の功也が出ないことでトーナメントの優勝者が王座に挑戦するという公算がより高くなった。ベルトを手に入れるためにはトーナメント、タイトルマッチと功也とは2回戦わなければいけない可能性があったが、この欠場で1度戦えば済むことになったのは気が楽なのでは?

「あ、それは考えたことなかったです。いま初めて気づきました(笑)」

 功也以外で気になる選手は?

「ゴンナパー(・ウィラサクレック)しかいないです。他は全く考えていない。リベンジしないことには始まらない」
「知り合いやったっけ?くらいの感覚で知らない人が“見てるで”と声をかけてくれる」と関西の良さを語る
兄を追って上京。その林を追って弟も上京

 もともと東京に拠点を移したのはどういう理由?

「お兄ちゃん(林将多)の影響です。お兄ちゃんが18の頃にこっちに出てきて、僕は4つ違うんですけど、4年後に兄を追いかけてきました。やはり東京のほうが後楽園ホールのような大会が行われる会場も多いということも大きかった。で、弟(林勇汰)も4つ下なんですけど、4年後に弟も追いかけてきた。だからお兄ちゃんが来ていなかったら僕も来ていなかったと思います」

 関西と東京の練習環境の違いは大きい?

「全然違うと思います。僕が神戸にいた頃はみんな仕事や学校が終わって夜8時から11時といった時間帯で練習していたんですけど、こっちはいろいろなジムが昼間でも格闘技一本でやっている。で、多分、大会とか会場が多いからいい選手もいっぱい集まる。そうなると刺激しあいますからそれで強くなるんだと思います。来て正解でした」

 この大会をステップとし、今後の目標は?

「とりあえずベルトを取らな始まらない。K-1に出ている以上はK-1のベルトを目指さないとと思ってずっと頑張っているんで。頑張ってチャンピオンになります」

 今回は東京をはじめ、大阪以外からのファンも駆けつけそう。関西とか大阪のいいところをアピールして。

「僕が勝手に思っているだけかもしれないですけど、知り合いちゃうのに“知り合いか?”って思うくらいの感覚で喋りかけてくれる。 “あれ? どっかの知り合いのおばちゃんやったっけ?”と思うくらいの感覚で、“頑張れよ”とか“見てるで”とか。そういう意味ではあったかいかもしれない。関東の人が冷たいというわけではないんですけど、関西の人はとにかく喋りかけたがる。初めて会う人なのに気軽に喋りかけてくる。それで会話が生まれるからいいんやと思います」
 
 ではK-1を見た後は街に出て楽しんでいってって感じ?

「飲み屋でも格闘技の話をしてたら入ってくるかもしれないですよ。“今日行ったん? 私も行っとった!”みたいな。とにかく会話が増えると思うんで(笑)」



 林には現在リベンジしなければいけない相手が2人いる。そのうちの一人がゴンナパー・ウィラサクレック。公開練習での会見でも「ゴンナパーを倒すための練習しかしていない」ときっぱり。その公開練習では弟の林勇汰相手に1分間の「ミットを打たないミット打ちwith声だけは気合満点」という謎の動きを披露。会見では「新しい必殺技。これから試合までにゆっくり完成させる」とうそぶいた。前回の安保瑠輝也戦の時の「二段パンチ」は結局繰り出されることはなかったが、今回の必殺技は日の目を見ることはあるのか? そもそも存在するのか? その答えは林健太しか知らない。(本紙・本吉英人)