RIZIN平成最後のやれんのか!カード発表【12・31 RIZIN】 川尻達也×北岡悟のベテランがメインで対戦。朝倉海×ムン・ジェフン、杉山しずか×渡辺華奈のリベンジマッチが実現

「Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか!」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の第1弾カード発表が10日、都内の会場で行われた。

 発表に先立ち榊原信行RIZIN実行委員長は、「今回発表するのは、同日に行われる『RIZIN.14』のスピンオフとなる大会。大会数が少ない現状の中、年末を総括するイベントとして出したい選手を選んだら、25試合ぐらいになってしまう。そういう事もあり、12月に入って、“やれんのか!”というタイトルを立てて、「RIZIN.14」開始前の午前中にイベントを開催しようと決めた。平成最後の大晦日なので、最後まで冒険心を持って新しチャレンジをしようと思った」と開催の経緯を説明。
 前半戦として午前9時から午後12時まで「RIZIN 平成最後のやれんのか!」7試合を行い、後半戦として午後1時から午前0時まで「RIZIN.14」14試合行うという。

 この日発表されたのはメインイベントとしてベテラン川尻達也vs北岡悟、リベンジマッチとなるムン・ジェフンvs朝倉海、同じくリベンジマッチとなる渡辺華奈vs杉山しずか、内田雄大vs小西拓槙の4カード。

 平成最後の大晦日の試合に向けた各選手のコメントは以下。

小西拓槙

■RIZINキックボクシングルール(92.0kg)3分3R
内田雄大(Team Aerts) VS 小西拓槙(クロスポイント吉祥寺)

小西「なかなか呼んでもらえなかったけど、やっとこの席に座る事ができました。僕は18歳から26歳まで大阪で消防士をしていて、格闘技一筋というわけではなかった。しかし、東日本大震災で災害救助にあたったことをきっかけに、好きな事をやろうと一念発起し、消防士をやめてプロ格闘家になった。今回の試合では、元消防士だけに、内田選手の心の火を消そうと思っている」

 RIZIN第一回大会に出場し、現在はオランダのピーター・アーツの元でキックボクシングの修行中だという内田からはコメントが寄せられた。
「日本の大晦日でまた試合できる事はとてもうれしく思います。試合に向けて抜かりなく、しっかり準備していきます。試合が楽しみです」

渡辺華奈(左)と杉山しずか

■RIZIN女子MMAルール(57.5kg)5分3R ※肘あり
渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW)VS 杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)

杉山「この“やれんのか!”という私がファンとして見ていたその名前の場所に今回出る事は感動的な事。いつもリベンジの気持ちを持っていて良かったなと思う。今まで番組に出させてもらって、渡辺選手との共演を何度も打診されましたが、私が次に共演するのはRIZINだと決めていた」

渡辺「1年ぶりにRIZINの舞台に帰って来れる事をうれしく思う。杉山選手とのリマッチとなるが、去年勝った事は過去の事で、もう忘れました。杉山選手はすごく強い選手なのは分かっているので、挑戦者のつもりで挑んでいきたい。去年は格闘技を始めて数カ月で、何も分かっていなかったけど、この1年でしっかり成長できた事を見せられる試合にしたいと思います」

朝倉海

■RIZINMMAルール(61.0kg)5分3R ※肘あり
ムン・ジェフン(OCTAGONジム)VS 朝倉海(トライフォース赤坂)

朝倉「相手は1年半前に一度対戦していて、プロになってから唯一の負けをつけられた相手。絶対にリベンジしないといけないという気持ちは常にあったので、今回このタイミングで、このカードが組まれて気合が入っています。1年半前に負けた後から、本気で格闘技に向き合うために上京して、練習環境も変えて、そこから一気に強くなった。あの頃とは格闘技に対する覚悟も違うし、今の自分の方が絶対に強いと思うので、何が何でも勝つ」

ムン・ジェフンからはコメントが寄せられた。
「再びRIZINのリングに戻ってこられることは嬉しいが、対戦相手が朝倉と聞き残念な気持ちの方が上回っている。なぜなら彼は昨年6月のROAD FCで俺のパンチでマットに沈んだばかりではないか。確かに俺に敗れてからはRIZINで少しは活躍して少しは有名になったことは認めよう。でもこの試合は俺に少しもとってメリットはひとつもない。でもファンがROAD FCとRIZINの激突を望むならプロとして受けたいと思う。朝倉海よ、ボッコボコに返り討ちになった姿を日本中にさらすことになる事だけは大いに覚悟しておけよ」

川尻達也(左)と北岡悟

■RIZINMMAルール(70.0kg)5分3R ※肘あり
川尻達也(T-BLOOD)VS 北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)

北岡「自分はファイターとしては口は相当うまいと思うんですが、今の自分に発言権はないと思います。ですが、この場に必要とされて、それが“やれるのか”という問いならば、“やります”と答えます」

川尻「“やれんのか!”って言われたら“やるに決まっているでしょ”。これ、お約束なので言わせてもらうけど。平成最後の大晦日という事で、僕も大分長老というか、格闘技始めて20年経って。当時は今と違っ、強くなる体系だったものが何一つない時代だった。ただ総合格闘技の中心が日本にあって、それに憧れて、自分もそうなりたくて必死に駆け抜けてきた。いろんな経験もしてきたし、悔しい思いもたくさんしてきたけど、そういう時代を最前線で戦ってきたという自負はあります。そういう時いつも横には北岡悟という選手がいて、同じ時代を同じように生きてきた。だからこそ僕にとって北岡悟というファイターは特別な存在だし、誰よりも気になるし、誰よりも敬意をもっている。そして、誰よりも負けたくないし、誰よりも潰したいとも思っている。大晦日は最高の北岡悟がリングで待っていると思うので、最高の川尻達也を用意します」