矢地祐介が進化宣言「寝ても立っても盛り上げられる」【12・31 RIZIN】

RIZIN.14に出場する矢地祐介

8月のKO負けも完全払拭
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・スーパーアリーナ)に出場する矢地祐介が12月14日、東京都内で公開練習を行った。
 
 矢地は8月の名古屋大会でルイス・グスタボにKO負け。しかし練習後の会見で「絶好調。6週間くらい休んだんでダメージも抜けている」と言うようにこの日は2分間のシャドーを行ったのだが、いつにも増して軽快な動きを見せた。

 会見ではその敗戦を振り返り「切り替えるも何も、前に進むしかない。負けについては良くも悪くも深く考えていない。弱いから負けた。自分はまだ完成形ではないし、このままでは負けるとは思っていた。そういう意味ではいい経験になった。やらなきゃいけないことがあるのは分かっていたが、なあなあになっていた部分はあったので、本腰を入れてしっかり見つめ直して取り組もうと思うきっかけになった」と前向きにとらえた。

軽快な動きでハイキックを繰り出す

対戦相手のケースについて「そこまでとびきり強いとは思わなかった」
 矢地は今大会では70.0kg契約でジョニー・ケースと対戦する。ケースは元UFCファイターでかつてはライト級のトップ戦線の一角に食い込んだ選手。

 そのケースについては「久々にちゃんとした相手。自分より格上で実力もある」と評価しつつも「実績を見て、UFCで勝ち越しているしどんな強い奴なんだろうと思ったが、映像を見てそこまでとびきり強いとは思わなかった。試合ではなにか強さとか強みがあるんだろうけど、やれるという印象を持った」と続けた。2人の過去の戦績から打撃での攻防が予想されるが「お祭り男として盛り上げる試合はするが、寝技でも盛り上げられるような技術を習得している。寝ても立っても盛り上げられると思うので総合格闘家らしい試合をしたい」と“ニュー矢地祐介”を見せてくれそうな予感を感じさせた。

この日はしっかりと「語る」場面が多かった矢地

「KIDさんに“矢地がいるから大丈夫だな”と思ってもらえるような試合をしたい」
 11月に行われた山本“KID”徳郁選手のお別れの会では選手代表として弔辞を述べた。名実ともにKRAZY BEEを引っ張る存在となったが「KRAZY BEEも盛り上げていかないといけないし、日本の格闘技界もさらに盛り上げていかないといけない。俺が引っ張るとかではないけど、ブームがもう1回作れるように俺ができることを精いっぱいやりたい。後はしっかり勝って、KIDさんが天国で“KRAZY BEEは矢地がいるから大丈夫だな”と思ってもらえるような試合をしたい」と話した。

 また矢地といえば、試合中の髪をかき上げるしぐさがすっかり話題となってしまい、カード発表会見でも髙田延彦RIZIN統括本部長が断髪を進める事態にも発展。思わぬ注目を集めることとなったが、今回は「切るか切らないか、どうするのかも含め当日のリングインまで楽しみにしてほしい」とのこと。果たして矢地はどんなヘアスタイルでリングに立つのだろうか。

この日、矢地の前に公開練習を行ったあいと2ショット