EXILE AKIRA、山田耕筰の役作りに生かされたEXILEでの経験と絆を語る

 映画『この道』公開直前スペシャルトークイベントが10日、都内にて行われ、本作で山田耕筰を演じたEXILE AKIRAと、音楽を担当した和田薫氏が登壇。AKIRAがピアノ、バイオリンの演奏や指揮に加え、歌にも挑戦した撮影舞台裏などを語った。

 数々の映画音楽やゲーム音楽を手掛けてきた和田氏から「こんな短期間でここまでできるなんてすごい」と、劇中で披露した楽器演奏や指揮を絶賛されたAKIRA。「自分のグループの活動と並行して撮影をしていて、ライブ会場にバイオリンを担ぎながら入ったのは初めてでしたね(笑)。ライブを終えた後もメンバーに隠れてこっそり練習したり、バイオリンと指揮棒だけは1カ月弱くらい離さずにいました」と猛練習したことを明かした。本来、初心者には音を出すことすら難しいバイオリンも「1発で音が出た」と言い「バイオリンは意外と筋力が必要で、体幹もしっかりしていないと手の力を抜いて演奏することができないらしいのですが、パフォーマーとして普段から鍛えていたせいか、1発で音が出まして。絶対に出ないから気負うことなく形だけでも…と弾いてみたら音が出た。『ちょうちょ』まで弾けるようになりました(笑)。教えてくださった先生のおかげです」と、笑顔を見せた。さらにAKIRAは指揮もダンスと通じるものがあると語り「セネガルのサバールダンスというものがあるんですが僕も以前に(EXILEの)ÜSAさんと一緒にやったことがありまして、自分が音をリードする、という点で指揮と通じるものがあると思いました」とダンスの感覚が指揮にも生かされた様子。
 そんなAKIRAを和田氏は「指揮する姿のフォルムもすごく良くて、渡邉暁雄さんという伝説的な指揮者の方とすごく似ているなと思いました。演奏者にも伝わりやすい、長年やっているのかなと思うほどでした」と絶賛。「とくに山田先生の作品は曲の途中で3拍子が4拍子になったり、2拍子になったと思たTらまた戻ったりするので本当に難しい」と和田氏が言うとAKIRAも「それをまず覚えないといけないですし、合唱団をリードする空気を作らないといけない、ピアノやオーケストラがあればそちらにも目を配らなければいけない。指揮が一番、大変だったかもしれません」と振り返った。「しかも山田耕筰自身が作曲した曲を自分で指揮するという役どころですから、指揮者以上のものが求められる。それが見事に出ていました。AKIRAさんは1人ひとり演奏者の方を見ながら、音楽を一緒に作っていくという姿勢で指揮をしているのが素晴らしい」という和田氏の称賛に、AKIRAも照れた笑顔を見せた。
 また、本作ではEXILE ATSUSHIが主題歌「この道」を歌っていることについて「俳優として活動させていただきながら、いつかATSUSHIくんに主題歌を担当してもらって一緒に映画作りができたらすてきだなと思い描いていました」と念願だったことを語り「ATSUSHIくんは3回ほどこの映画を見たらしくて、いつにない長文でその思いをつづって送ってくれたんです。同じ音楽を作る者として山田耕筰に感情移入して、涙が止まらなかったそうです」とATSUSHIとの秘話を明かした。ちなみにAKIRAが歌うシーンについてATSUSHIのコメントは、と質問されると「僕もその反応が気になっていたんですが(笑)、とても良いシーンとなっていて泣けましたとのことでした」と歌唱シーンもATSUSHIのお墨付きを得た様子。

 最後に、以前にイベントでAKIRAが指揮をした、北原白秋と山田耕筰が手掛けた校歌を歌い継ぐ宝仙学園高等学校女子部合唱隊から届いた写真と寄せ書きが手渡されると、AKIRAは「何回かやった教師もののドラマを思い出しますね。またそういう役をやりたくなりました(笑)」とコメントし、会場を笑わせた。

 映画『この道』は稀代の天才詩人・北原白秋と秀才音楽家・山田耕筰の交流と、日本の童謡誕生秘話を描く感動作。全国公開中。