前DEEPフェザー級王者の芦田崇宏が復帰戦【3・10 BRAVE FIGHT18×GRACHAN 39】

復帰戦について語る芦田

「もう一度上を目指したい」と復帰決意
 前DEEPフェザー級王者の芦田崇宏(BRAVE)が「BRAVE FIGHT18×GRACHAN 39」(東京・大田区産業プラザPIO)で崎山勲(マッハ道場)を相手に復帰戦を行うことが1月14日、発表された。

 この日は昨年大晦日の「RIZIN.14」で引退試合を行った宮田和幸氏が代表を務める「BRAVE GYM」の設立10周年記念大会として開催される「BRAVE FIGHT18×GRACHAN 39」の会見が開かれ、芦田も出席。「BRAVE FIGHTには久しぶりの参戦。去年はベルトを失って、あまりいい年ではなかった。今年1発目のこの10周年大会という大きい舞台で再起を目指して頑張りたい」と挨拶した。

 芦田は2017年12月に時の王者だった上迫博仁を破り第8代DEEPフェザー級王者となったものの、昨年6月に弥益ドミネーター聡志にTKO負け。10月にはタイトルをかけて再度、弥益と戦うも判定で敗れ王座陥落の上に同じ相手に2連敗を喫してしまった。

 芦田はこの連敗については「かなり精神的なダメージはあった。格闘技を続けていくかどうか迷うくらい。でもまだやり残していることが絶対にあると思って、休んでいる間に自分で考えて、やり残したことをもう一度目標として頑張っていこうと思った。そういう考えになってからはかなり前向きになった。19歳でBRAVEに入って今29歳。練習のやり方も見直して、まだやれるという気持ちがあるので、もう一度上を目指したい。復帰がこの大会になったのは一番弟子として10周年大会には僕がいなければいけないと思ったから」などと話した。

会見に臨んだGRACHANの岩崎ヒロユキ代表、芦田、BRAVEの宮田和幸代表(左から)

大晦日のRIZIN「一番印象に残ったのは朝倉未来選手とリオン武選手の試合」
 この目指す「上」については「RIZINという舞台を宮田先生とすごさせてもらって刺激を受けた。師匠のすごい試合を見て、この舞台を目指したいという思いが芽生えた。僕はPRIDEを見ていた世代。PRIDEでは勝ち負け云々ではなく激しい試合をする選手の姿を見てきた。そのPRIDEの遺伝子を継いでいるのはRIZINしかない。でも今はそんなことを言える立場ではないので、とにかく勝ってそういうビッグイベントに声がかかれば、出させてもらいたい」などと話した。

 対戦相手の崎山はかつてDEEPのフューチャーキング・トーナメントで優勝の実績を持つ。その後、GRACHANに参戦するもヒザのケガで長期休養を余儀なくされていたが、昨年12月に行われた「GRACHAN 37 × GLADIATOR 008」で復活。KO勝ちを収めたリング上で「時間がないので早く上を目指したい」とアピールしていた。

 芦田は崎山については「前回の試合は会場で見ていた。体も見た目もパワフルな選手。打撃も思いっきりよく打ってきてくれる。打撃の戦いになったらすごくいい試合になると思う。組みの好きそうな選手だなという印象。向こうが僕のことをどう思っているかは分からないが、そう簡単には越えさせないつもり。しっかり力の差を見せたい」と話した。

 また芦田は昨年大晦日の宮田氏の引退試合ではセコンドとしてRIZINを体験したのだが、大会については「元ボクサーなのでメイウェザーvs天心は印象深い」としながらも「MMAの選手として一番印象に残ったのは朝倉未来選手とリオン武選手の試合。同じ階級だし、一度やる予定になっていた朝倉選手の動向はいつも見ている。すごい印象に残っている。リオン選手の強さもよく分かっているので、そのリオン選手に勝った朝倉選手はアウトサイダーにいたころとは違うんだなと思った」と朝倉未来の名前を挙げた。

〈この日発表されたカード〉
◆BRAVE FIGHT×GRACHAN フェザー級 5分 2R
芦田崇宏(BRAVE)vs 崎山勲(マッハ道場)

◆BRAVE FIGHT×GRACHAN フライ級 5分 2R
坂巻魁斗(BRAVE)vs 山本聖悟(ZOOMER)

◆BRAVE FIGHT ×GRACHAN ストロー級 5分 2R
大貴(BRAVE)vs 早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO)

◆BRAVE FIGHT ×GRACHAN フライ級 5分 2R
本田光樹(BRAVE)vs 吉田哲之(フリー)

〈参戦予定選手〉
岸本篤史(BRAVE)、エドモンド金子(BRAVE)、AYA(BRAVE)、ダンプりょうこ(BRAVE)、山下竜一(BRAVE)、小山拓見(BRAVE) 他