マッハスピード豪速球が『ビートたけし杯 漫才日本一』に!「一生見せられないと思っていた」

 若手芸人の支援育成を目的に「第2のたけし」を発掘する『ビートたけし杯 漫才日本一』の本選が28日、浅草の東洋館で行われ、マッハスピード豪速球が優勝した。

漫才を聞いてもらえた喜び!

 優勝したマッハスピード豪速球は、2018年5月までオフィス北野に所属。現在はフリーで活動をしている。ガン太は「以前、(たけしに)あいさつさせていただいたとき、振り向いて『お前ら、漫才師か?』と聞かれたんです。その時、コントしかやってなくて『コント師です』と答えたら『あ、そっか』って。あれ~って。あの時に漫才師って言ってたら何かあったのかなって漫才を練習し始めて……そしたら、たけしさんがオフィス北野からいなくなっちゃって。もう一生見せられないと思っていた。本当にうれしいです」と、手放しで喜んだ。

 舞台袖で見守ったというたけしは、「ちゃんとウケてると思った。若手でみんな腕は上がっているし、今日のお客さんに偶然当たっただけかもしれない。どこか違う場所に行ったら、他のやつらがウケるかもしれない。それをいつも頭の中に入れて、ウケることを考えてください」。さらに「これでいきなり年収がものすごい額になるわけじゃないけど、でも努力しないと、あなたたちと同じようなグループが何万組もいるんで、頑張ってください。おめでとうございました」と、エールを送った。

 優勝したマッハスピード豪速球には、優勝賞金30万円、副賞として、ビートたけしが修業時代に努めた東洋館(浅草フランス座)のエレベーターボーイを体験できる「浅草東洋館エレベーターボーイ一日権」と、浅草寺での豆まきや「江戸まち たいとう芸楽祭」のクロージングで漫才を披露するなど今後の芸楽祭関連イベントに出演できる権利が贈られた。

 高田文夫賞はモンローズだった。

たけしの右側がモンローズ、左側がマッハスピード豪速球

『ビートたけし杯 漫才日本一』は、現在、台東区が展開している「江戸まち たいとう芸楽祭」の一環で行われたもの。芸能プロダクション、漫才協会、東洋館などから推された、芸歴10年以下の若手漫才コンビ31組がエントリー。映像審査を通過した10組が本選に進んだ。本選では、それぞれのコンビが箱から番号が書かれたボールを引き出すという方法で順番を決めて、ネタを披露した。審査は、高田文夫とナイツ、観客が行い、見届け人として宮藤官九郎と台東区の服部征夫区長も出席した。

 ビートたけしは、「江戸まち たいとう芸楽祭」の名誉顧問を務めている。