女性41歳「主人に“女性用風俗に行ってくれ”と言われたので、行ってきました」【黒田勇樹のHP人生相談 105人目】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 急に温かくなったと思ったら、次の日はまた冬に逆戻り。これから舞台の本番を迎える演出家の身としては、役者たちが体調を崩さないことを祈るばかりです。

 からからに乾燥しているのも声を出す役者にとってはあまりいいことではないんですが、まあ、それは皆さんも一緒ですよね。

 今週は人生相談をやります。

 でもそろそろストックが尽きそうなので、相談のメールもお待ちしています。

では始めましょうか。

https://www.pakutaso.com/

みー(女性41歳)のお悩み
相手に気持ちがないと、私はイクことができないんだと分かりました。

 黒田さん、こんにちは。

 以前、出会い系で知らない人に会ってみようとした「思考」のアウトと、女性用風俗を利用した 場合の「行動」のアウトについて相談させていただきました、みーです。

 お返事いただいていましたのに、こちらからの返信をせずにそのままにしていて、失礼いたしました。

 黒田さんのお返事を読み、アウト、セーフを決めるのは自分の心の問題であり、また、主人の考えでもあるのだな、と、思いました。

 また、気持ちよくないのは自分にも問題があるのでは、とも思いました。

 そこで、思い切って主人に相談してみました。

 セックスしても気持ちいいと思えない。

 性生活にマンネリ化を感じている、と。

 私にも問題があるのではないかと思うのだけど・・・と。

 主人の答えは、「仕方なくセックスしているから、気持ちよくなくても仕方ない。」でした。

 私が求めるから、自分はしたくないのだけど、仕方なくしているのだと。

 感じさせてあげられないのは申し訳ないけど、自分にはもうお前を性の対象としては見れないから仕方ないと。

 そこで、でも、私は性欲を満たされたいのだけど、どうすればいいか、という話になり、思い切って、女性用風俗の話をしました。

 満たされないのは辛いから女性用風俗に行ってもいいか、それはアリかと聞きました。

 主人は、それで君が満たされるのなら、一度試してみるのもいいのでは、と答えました。

 性感マッサージだけで本番(挿入)がないのならいい、と。

 そう言われると、急に興味が無くなってしまい、もう、性欲が満たされなくてもどうでもいいや、って気持ちになってしまいました。

 そんな訳でお返事できずにいました。

 ですが、最近になって、また、性欲が満たされないのが女として我慢できなくなってきてしまい、また主人に相談したのですが、自分にはどうしてやることもできないから、女性用風俗に行ってくれ、と言われました。

 主人がそれがセーフで、それしか方法がなく、私も主人がセーフと思うならいいか、と思い、先日女性用風俗を利用してみました。

 いわゆる出張ホストの性感マッサージというやつです。

 待ち合わせをして(とんでもなイケメンが来たので面喰いました・・・)、ホテルに行って、最初は普通の整体マッサージから始まって、徐々に性感マッサージに入っていきました。

 かなり気持ちよく、これはイクな・・・と思ったのですが、イキませんでした。

 身体は気持ちいいのですが、頭が完全に冷めている状態で、ああ、そうするんだ、で、あ、こうくるか・・・と、冷静に観察している自分がいました。

 相手がどんなに恋人のように振る舞ってくれても、ああ、これは仕事でしているんだ。

 ああ、仕事だから一生懸命イカせようとしてくれてるんだなーと、考えてしまったら、冷めてしまいました。

 なんか虚しくなってきてしまい、途中でやめてもらって、残りの時間は普通の整体マッサージをしてもらいました。

 帰途の間考えたのですが、ああ、こういうことか、と思いました。

 相手に気持ちがないと、私はイクことができないんだ、と。

 だから「仕方なく」セックスしている主人では感じることができなかったんだな、と。

「仕方なく」でも主人はがんばってくれてたのに、私は我儘だったのだな、と。

 もう、これは、私の気持ちの問題だけなのですが、なかなか難しいですね。

 ですが、これからも、主人ときちんと向き合って、お互いに相談しながら、なんとか妥協点を見つけるべく、努力をしていこうと思います。

主人がもう一度私を性の対象と見直してくれるべく、女性力を磨く努力もしていこうと思います。

(ただ、女性力が問題ではないんだよね、と主人には言われましたが・・・)

 長々と失礼いたしました。

※編集部注。前回の「みー」さんの相談はこちら。
http://www.tokyoheadline.com/388677/

◆黒田勇樹
セックスは共同作業。自分が気持ちよくなる努力をしないと!

 どうも、お久しぶりです!再度のご連絡ありがとうございます。

 なるほど…旦那さんからのOKは出たが、楽しめなかった…と。

 ボーっとセックスしてんじゃねぇぞ!

 あ、すみません。たまにはこういう流行りに乗ったことも言ってみたかったんです。

 あのー、良いですか?

 相談者さんの文面から、旦那さんにしろマッサージのイケメンにしろ…なんで「相手が気持ちよくしてくれない」で話が終わるの?

 セックスは共同作業なんですよ!? 自分が気持ちよくなる努力をしなかったら、そりゃあ、最後までたどり着けませんさ!

 演技をするんですよ!演技を!

 僕はどちらかというと演技の専門家なので、よくセックスしてる時も女性に演技指導するんですが、声を出すとか、こういう表情をするとか、ここをこういう風に舐めるとか、そういうのは演技の「技」であって、「演」が足りてない。

 表情や声、技術というか触り方、動き方というのは、感情や心から来る衝動の“結果”であって、本来演じるべきはその源泉である、感情や心を自分の方から、楽しめる方に、気持ちのいい方に持っていくことを言うんですよ!

 感情というのは、内臓の状態と直結してるので、特に内臓でセックスしている女性には、ここを騙しきる努力を自分でしない限り、よっぽど運が良くないと100%満足させてくれる相手に出会わないし、そういう技術なり魅力を持った男性は引く手あまたなので相談者さんには回ってきませんよ!

「仕方なく」といいながら抱いてくれたり、「挿入が無ければいい」というのを「浮気を許可された」ではなく「多少の嫉妬がある」と受け止め、旦那の行動の端々という行間から愛情を読み取り、誤解し、役作りして、シチュエーションを盛り上げて、めっちゃ愛のあるセックスをしている女を演じるんですよ!

 そしたら絶対気持ちよさが変わってくるから。

 さて、せっかくなのでこれで終わらせずに2つ質問です。

 まずは、セックス中の演技してますか? してればどんなことを心がけているか。してなければ、してみてどうだったかを教えて下さい。

 2つ目、これ、とっても重要です。

 旦那はどこで性欲発散してんのー!? 今回のメールで一番気になったというか、浮上した大問題がここ! 相談者さんは心配じゃないの!? 自分がイケれば相手のことは何でもいいの!? 旦那にも絶対性欲はあるよ!?

 以上2点、またお時間かかってもいいので是非教えて頂ければと思います。お待ちしております!

<人生相談の宛先はこちら

黒田勇樹に相談したい方はメールにて相談内容をお送りください。メールには「ニックネーム、性別、年齢、ご相談内容」をご記載ください。メールアドレスは「sodan@tokyoheadline.com」になります。

黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

<最近の黒田くん>

黒田初の悲劇!「リライト!」チケット発売中! 

http://ticket.corich.jp/apply/97341/023

劇場版さよなら、ミオちゃん見逃し上映決定!
http://moosiclab.com/?p=913

 


「更新頻度アップキャンペーンちゅう!」
http://ameblo.jp/kurodax-blog

「ファンクラブ始めました!
https://camp-fire.jp/projects/view/10006

タイトルで心を鷲掴まれた2分半弱の短編映画『餃子の暴動』! 今年もSSFFが始まる!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
新感覚Jホラー『変な家』は、ここが変だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
全編 iPhone 15 Pro で撮影された手塚治虫作品の実写化映画『ミッドナイト』がヤバかった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
最高にサイコなリゾートスリラー映画『インフィニティ・プール』観るなら覚悟しろ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
夢しか詰まってない!『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』の、謎を解いてみた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
届かないはずの声が届いてくる『52ヘルツのクジラたち』は、凄い映画だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】