パーソナライズ化する都会の出会い事情! 街コン、アプリ…ハイスペは合コンに集中?

 さまざまなモノがパーソナライズ化されている。それは「恋愛」や「人との出会い方」においても例外ではなく、社内や地元の縁婚がおおかった平成初期と比べると、現代は恋愛の始め方、相手との出会い方も自分に合った方法を選択する時代になっている。

 平成最後の春が訪れようとしている今、どんな人が、どんな出会い方をしているのだろう。出会いの現場に潜入を繰り返してきた筆者が見てきたこととは……。


パーソナライズ化は都会に行くほど進む


 まず前提として、地方に行けば行くほど、職場や地元の友人などとの、昔ながらの「縁恋愛」が今でも多いということを確認しておきたい。パーソナライズ化は人あまりの起きている都会で起きやすい。出会っても出会っても、「まだ次がいる」と感じてしまう都会では、人々はだんだん出会いを重ねるにつれ、「自分に合った出会いの方法」を選択していくようになる。


フランクに出会っていくタイプは「マッチングアプリ」をセレクト


 まずは、出会い系という名称から大きく名も体も変え、今の恋愛市場を台頭している「マッチングアプリ」。筆者もアプリでは50人近い異性に会ったことがあるが、マッチングアプリは年を追うごとにカジュアル化が進んでいる。

 そもそも、最初から「恋愛大前提」という人ばかりというわけでもなく、「まずはお友達から…」くらいの感覚で、婚活や恋活というより、「飲み友探し」というスタンスで使う人も多い。といいつつ、マッチングアプリではそこそこ外見や条件のいい人はどんどんマッチしていくことができるので、会ってみてちょっとでも「微妙だな」と思われるともう次はない。後ろにつかえる異性が多くいるからだ。そのため、必然的にたくさんの人と出会っていくことになりがちだ。本気の結婚相手探し、というよりも、寂しい週末を紛らわせたい、というくらいの人は、マッチングアプリがおすすめだろう。


「街コン」は初心者向け。リアル出会いを求めるのは低リテラシーな人々?


 対して、一時期ブームとなった「街コン」市場はもうだいぶ縮小してきている。こちらは、都会に比べて田舎の方が需要が高いと言える。恋活に積極的な若者のそもそもの母数が少ないので、一気に出会える街コンの方が便利に思えるからだ。

 では、出会いの多い都会であえて街コンを選択する人はどういう人なのだろうか。

 筆者も都心の街コンには何度か参加したことがあるが、街コンに来ている人はどの街に行っても似たようなタイプが多い。「地方出身」「安定性がある」「結婚願望が強い」「真面目」…こういった人たちだ。
街コンを選択する人たちは「ネット出会い」を怖がっている人が多く、警戒心が強い。あまり異性慣れしていない男女が多く、その分カジュアルな出会いよりも真剣な出会いを求めている様子だ。

 職業も男性は金融系や公務員、SEなど、女性は事務職、保育や看護などの専門職など、どちらかというと安定性を求めて職も選んでいる人が多い。SNSをあまり使わないタイプが多く、自己開示が苦手そうな、シャイな雰囲気の人が多い。言い方は悪いが、どれだけマッチングアプリが台頭しようとも、数十年前の「出会い系」としてのイメージを恐れている、ネットリテラシーは高くないタイプが多い。

しかしその分、出会いに対しては真剣だ。安定したい、とにかく早く結婚したいと言う人は、街コンでなら遊ばれたり、すぐに連絡がシャットアウトされる可能性は低いだろう。

輪に入ればこっちのもの?ハイスペは「合コン」に偏っている



「合コン」について、少し古臭いイメージを持つ人もいるのかもしれない。出会いの多様化で勢力を狭めたように見える合コンだが、実はその文化は「ハイスペック層」に偏って残っている。

 名のある大企業ほど、未だに合コンをしている。コネクションがあるからだ。大企業務めで、それなりの社交性を持ち合わせている人なら、合コンには引っ張りだこのはずだ。筆者が参加した合コンは、男性側は企業で縛られていることが多く、女性側は幹事女性の友人周りから集められることが多い。そして、女性側はしっかり外見のレベルが高いのだ。

 そういう意味では、合コン市場には非常に遊び慣れした男女が多い。既婚者でも未婚と偽り合コンに参加している事実もよく聞くので、婚活向きではない。しかし、一度その輪の中にいれてもらえば、ハイスペックな異性に出会える確率が非常に高い。

 ではどうやったらハイスペ合コンの輪に入れるのかというと…もしも自身が大企業に務めているなら、そのコネクションを使えばすぐに合コンは開ける。そうでないなら、大企業務めの友人に頼むのが最も早い方法だろう。ただし、合コンでは街コンよりもアプリよりも高いコミュニケーション能力を求められる。許されるのはイケメンと美女だけだ。外見に自信がないなら、話題性や盛り上げ力が合コン需要をあげる鍵となってくる。計算高く計画的な結婚を狙っていくタイプは、合コン市場で結婚相手を探している。手強い可能性が高いので初心者向けではないが、理想を高く持つなら合コンはおすすめだ。

 街コンにもアプリにも、合コンにも向かなそうだという人は、やはり縁婚恋愛がいいのかもしれない。誰かからの紹介や地元の知り合いとなら、ネット出会いのような怖さも、合コンのようなコミュ力も必要ない。

 パーソナライズ化は、交友関係を持つ異性の理想が高くなっていることも一つの要因であると思う。人と出会えば出会うほど、理想は高くなっていく。「出会いがない」と嘆く人も、自分に合った出会い方を見つけて、そこに染まりすぎないうちにしっかりと一人と交際し始めないと、都会の晩婚化の波にさらわれてしまう。気をつけよう…。


(文とイラスト・ミクニシオリ)