判定ながら完勝の海人がKO逃し反省【2・11 SB】

 シュートボクシング(SB)の2019年の開幕戦となる「SHOOT BOXING 2019 act.1」(2月11日、東京・後楽園ホール)のメーンにエース海人が登場。タイのポンシリー・ポーシリポンに5R判定で勝利を収めた。

試合はローで攻め込んだ海人が主導権を握った(撮影・蔦野裕)

チャムアトーン、ザカリア戦へ落とせない一番
 チャムアトーン・ファイタームエタイ、ザカリア・ゾウガリーの2人へのリベンジを誓う海人にとってはKOですっきりと片付けたかった相手だったこともあり、ジャッジ3者とも50-46の完勝ではあったが、試合後の海人には笑顔はなし。試合後の会見でも反省の言葉ばかりが口をついた。

 試合は1Rから海人が右のローと左のインローでオーソドックスに構えるポンシリーの左足を徹底的に蹴りまくる。ポンシリーの意識が下に行ったところで左のボディーから右左とフックをつなげるなどポンシリーを翻弄。開始早々、海人が試合の主導権を握る。

 2Rも海人のローからの攻撃が冴え渡る。ポンシリーも強烈な右のミドルを繰り出すものの、下がりながらで単発に終わり、攻撃の糸口を見出せない。

 オープンスコアシステムを取った3Rまでで、ジャッジ2人が2ポイント、1人が3ポイント海人を支持するなど海人がポンシリーを完封。

試合後は反省の弁を口にした海人(撮影・蔦野裕)

徹底したローキックでポンシリーを翻弄
 4Rにポンシリーが右ミドルと右ハイを矢継ぎ早に繰り出し反撃する場面もあったが、海人はローでポンシリーを止めると、ミドルをキャッチしてパンチで反撃。ポンシリーの勢いが止まったところで、今度はヒジも積極的に狙い始める。

 この日は第2試合以降、判定の試合が続いていたこともあり、KOを狙い仕掛ける海人だったが、ローのダメージが大きいポンシリーはコーナーを背にヒジで逆転を狙う動きとなり、仕留め切れなかった。

 海人は試合後のマイクで「今年最初の試合なのにしょっぱい試合ですいません」とまずは反省の弁。そして「もっと強くなってSBのリングを盛り上げたい。もっと強い選手を倒せるように頑張るので、今年もSBと僕をよろしくお願いします」と2019年の飛躍を誓った。

植山(左)はフロントチョークでキャッチポイントを獲得(撮影・蔦野裕)

スーパーバンタム級王者・植山は外敵・安本を返り討ち
 セミファイナルではSB日本スーパーバンタム級王者の植山征紀がINNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者の安本晴翔と対戦。3R判定で勝利を収めた。

 植山は左ロー、右インローからパンチにつなげ安本を下がらせる。しかし安本は左右のフックの連打をクリーンヒットさせ、植山を一瞬ひやりとさせたが、植山はすぐにローで立て直す。2Rになると植山のローが効き始めるが、安本はそれでもキックを繰り出し反撃。植山は距離を詰めてパンチの連打。ブレイク時には安本の足に目をやりダメージを確認すると再開後もローを繰り出し安本の足を潰しにいく。

 3Rは動きの落ちた安本に植山が襲いかかるが、安本もハイ、ミドルを出し続ける。植山はラウンド中盤に距離が詰まったところでフロントチョークにとらえキャッチポイント1を獲得。その後も互いに打ち合ったものの決め切れず、試合は判定に。

 ジャッジ1人がドローだったものの、2者が植山を支持。植山が王座戴冠後、初の試合で勝利を収めた。

宍戸の左ミドルが笹谷をとらえる(撮影・蔦野裕)

宍戸判定勝ち。試合前のシーザー会長のKO指令には応えられず
 元SB東洋太平洋ウェルター級王者の宍戸大樹がSB初参戦となる笹谷淳と対戦した。笹谷は元J-NETWORKウェルター級&スーパーウェルター級2階級王者の強豪。

 この試合は休憩明けに行われたのだが、この試合前に挨拶を行ったシーザー会長が「今日からabemaTVで生中継が始まったのにKOが少ない。倒されてもいいからいくという姿勢を見せてほしい。お客さんにもっともっとアピールして、やっぱりSBは面白いと思われる試合をしてほしい。これからやる宍戸は若い選手の手本となる試合をしてほしい」と宍戸に間接的に檄を飛ばす。

 宍戸は1Rからアグレッシブに攻め込んで行く。ミドルからのパンチのコンビネーションにバックスピンキック、バックヒジといったトリッキーな攻撃をまじえ、笹谷を攻め込むが、笹谷は距離が詰まると組みついて投げを狙うなど、SB初参戦ながらルールを熟知した戦いを見せる。

 終始アグレッシブに攻め込む宍戸だったが、ダウンを奪うには至らない。3Rには序盤からヒジ打ちを狙うなど、懸命のファイトを見せたが倒すことはできず、試合は判定に。3-0で宍戸が勝利を収めた。

村田聖明(左)は昨年敗れたヒンチャイにリベンジを果たした(撮影・蔦野裕)
「SHOOT BOXING 2019 act.1」(2月11日、東京・後楽園ホール)

▼第10試合 メインイベント SB日本スーパーライト級(65.0kg) エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R ※ヒジ打ちあり
◯海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者)(判定3-0=50-46、50-46、50-46)ポンシリー・ポーシリポン(タイ/WPMF世界ウェルター級王者、元ルンピニースタジアム認定ウェルター級王者、ラジャダムナンスタジアム認定ジュニアミドル級2位)●

▼第9試合 SB日本スーパーバンタム級(55.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
◯植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)(判定2-0=30-27、29-29、29-28)安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)●

▼第8試合 SB日本女子ミニマム級(48.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
◯MIO(シーザージム/SB日本女子ミニマム級王者)(判定2-0=30-29、29-29、30-29)寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級王者)●

▼第7試合 68.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R※ヒジ打ちあり
◯宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級王者)(30-29、30-28、30-28)笹谷 淳(team COMRADE/元J-NETWORKウェルター級&スーパーウェルター級2階級王者)●

▼第6試合 62.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
◯村田聖明(シーザージム/前SB日本スーパーフェザー級王者、SB日本ライト級1位)(判定3-0=30-27、30-27、30-27)ヒンチャイ・オー.センスックジム(タイ/センスックジム/MAX MUAYTHAI -61kg級王者)●

▼第5試合 SB日本フェザー級(57.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
◯元貴(DAB/SB日本フェザー級2位)(判定2-0=30-29、29-29、30-28)手塚翔太(GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級4位)●

▼第4試合 SB日本スーパーウェルター級(70.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
●坂本優起(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級3位)(判定0-2=28-29、29-29、28-29)奥山貴大(ネックススポーツ/グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ウェルター級1位)◯

▼第3試合 SB日本女子ミニマム級(48.0kg契約) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
◯MISAKI(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本女子ミニマム級1位)(判定3-0=30-29、30-29、29-28)MARI(ナックルズGYM/NJKFミネルヴァピン級王者)●

▼第2試合 SB日本ヘビー級 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
◯斐也(チームドラゴン)(判定3-0=28-26、28-26、28-25)マウンテンRYUGO(Ten Clover Gym)●

▼第1試合 67.0kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R延長2R
◯村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級)※義光から表記変更(1R2分41秒、KO)石本裕一(GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーライト級)●