JリーグとコナミがJ1・J2全40チーム参加の対抗戦「eJリーグ」開催

会見に参加したJリーグの村井満チェアマン(左)とコナミデジタルエンタテインメントの早川英樹社長

3月7日からエントリー開始。7月14~15日に本戦開催
 サッカーのJリーグとコナミデジタルエンタテインメントが3月1日、東京都内で会見を開き、モバイルゲーム「ウイニングイレブン 2019」を使用したeスポーツ「eJリーグ ウイニングイレブン 2019 シーズン」を開催することを発表した。

 同シーズンはJ1・J2の全40クラブによる対抗戦。各チームは「15歳以下(U15)」「18歳以下(U18)」「全年齢(フル)」の年齢別3選手で構成され、優勝を目指す。

 参加希望者は3月7日から始まるエントリー期間中に好きなクラブを選び、そのクラブの選手としてオンライン予選(3月22日~毎週末に開催)に出場。優秀な成績を収めた選手は6月に東京と大阪で開催されるクラブ代表選考会に駒を進め、そこで各カテゴリーの代表選手が決められる。そして7月14~15日に「eJリーグ ウイニングイレブン 2019 シーズン」開催という流れになっている。

 今回の取り組みのメリットや意義についてJリーグの村井満チェアマンは「eスポーツは世代も年齢も性別も国籍も越えて、さまざまな方々に親しまれているもの。eスポーツを通じてサッカーの魅力が少しでも多くの方に伝えることができれば。サッカーの楽しみ方を伝えるのに有効な手段かと思っているので共催を決めた」、コナミデジタルエンタテインメントの早川英樹社長は「リアルスポーツとeスポーツの垣根がなくなってきている。今回の取り組みを通じてJリーグファン、ゲームファンそれぞれに新しいサッカーの楽しみ方を知っていただく機会になるのではと思っている」などと話した。

 賞金総額は1500万円で、賞金は選手個人ではなくクラブに支払われる。会見に参加したJリーグマーケティングの窪田慎二社長によると、今回の出場者の中に15歳以下の若年層がいることなどを考慮したもの。クラブが選手に賞金を分配するということもなく、選手には金銭的なメリットは特にないのだが、Jリーグの試合の前に優勝の報告をするなどといった形で選手たちの栄誉を称える場を設けるようなことを各クラブにはお願いしているという。その称え方については金銭を贈るといった形を取らない限り、クラブそれぞれに任せているという。

 またコナミデジタルエンタテインメントの車田貴之プロモーション企画本部副本部長はクラブ側の賞金の使い道として「グラウンドの整備費用に充てたり、サポーターの方々とのイベントに使っていただいたりというものを想定している」などと話した。

 コナミデジタルエンタテインメントは昨年、「実況パワフルプロ野球2018」を使用した「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」と「e日本シリーズ」を開催。解説陣に谷繁元信氏、真中満氏といったリアルのプロ野球中継でも活躍中の評論家を招くなどして好評を得ている。