新K-1ライト級王者・林健太はパパの威厳を示せるのか…【K-1】

念願のベルトを手に笑顔の林健太

子供にピザ屋でピザづくりの体験を提案も…
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の一夜明け会見が3月11日、東京都内で開催され、卜部功也を破り、見事にライト級王者となった林健太が改めて勝利の喜びを語った。

 前日はロングランの大会だったため、家に帰った時は子供はもう寝ていたという林。今朝起きてベッドで子供たちと前日の試合を振り返り「めっちゃカッコ良かった」と言ってもらえたという。

 前日のリング上の挨拶では試合に集中するあまり子供に対して塩対応になっていたことを明かし、「行きたいところに連れて行ってあげるつもり」と話していた林。今朝、林が「横須賀のソレイユの丘というピザ屋でピザづくりの体験をしたい」と提案すると子供たちの反応が薄く、これから家に帰ってから改めて家族会議を開いて行き先を決めるという。加えて「奥さんはディズニーシーに行きたいって言っているんですが、僕がピザづくりに行きたいんで、そこも会議します(笑)」とどうやら林自身はどうしてもピザを作りに行きたいようで「ほぼ決まり」というのだが、果たしてチャンピオンの希望は通るのか…。

「これから帰って家族会議」という林

「ここまで来たら、林健太の人生は格闘家として突き進んでいこうと思う」
 なおこのピザへのこだわりは減量中にインスタグラムで見つけ、めちゃくちゃピザがおいしそうだったからとのこと。

 また林は今後については「功也君はパーフェクトで非の打ち所のないファイター。俺はそんなパーフェクトな選手にはなれへんけど、打ち合ってみんなが興奮できるような試合ができるチャンピオン。とにかく外国人と打ち合って勝てるのは俺だけだと思うので、外国人と打ち合ってベルトを守っていきたい」と話した。現在は格闘家と同時に現場でも働いているのだが、「今までほど仕事はできないと思う。ここまで来たら、林健太の人生は格闘家として突き進んでいこうと思います」と決意も新たにした。

眼窩底を骨折してしまった久保はサングラスで登場

久保「次の防衛戦はピケオー選手とやりたい」
 城戸康裕の挑戦を退け王座防衛に成功したウェルター級王者の久保優太はバッティングで右目の眼窩底を骨折したことからサングラス姿で登場した。

 城戸との試合は延長戦にもつれ込む際どいものとなったが「3R終了時点で勝ったと思っていたのでドローとなって集中力が切れてしまったが、矢口トレーナーに“気合を入れ直してやれ”と言われて前に出ることができた。城戸選手のタイトルに賭ける執念を感じて、それに対して僕も行った感じ」と試合を振り返った。

 また当初はabemaTVで観戦予定だった妻のサラさんが実は会場に足を運んでいたことがラインで判明。「目の前でカッコいいところを見せられて良かった。頑張った甲斐があった」と話したが、サラさんとは会場では顔を合わせていないという。このへんはやはり久保家ならではといったところか…。

 久保の前に会見したジョーダン・ピケオーが改めて久保の持つベルトへの挑戦を表明したのだが、「チャンピオンとして迎え撃ちたい。けがの回復次第だが、次の防衛戦はピケオー選手とやりたい」と応じた。久保の後に会見した木村“フィリップ”ミノルもトーナメントの開催を訴えるなど、久保の持つベルトをめぐりウェルター級戦線が騒がしくなってきた。

この日も加藤には手厳しかったカリミアン

カリミアンは加藤に「彼はお喋り。私はリング上でパンチで回答した」
 加藤久輝を破りクルーザー級王座の初防衛を果たしたシナ・カリミアンは冒頭、日本語で感謝の気持ちを表した。

 試合については「昨日、試合で良い結果を出したことはうれしい。ファンの皆さんに喜んでもらえたことがうれしい」と話した。また対戦相手の加藤とは前日会見からあわや乱闘の緊迫した関係となったが、加藤については「試合前と変わらない。彼はお喋り。私はリング上でパンチで回答した」と相変わらず手厳しかった。

 前日は試合後の会見でグローリーで活躍するアーテム・バキトフの名を上げ対戦を希望したのだが、「その機会が与えられたらうれしい。もしそれができなかったら、あとはK-1にお任せします」と話した。

村越は初防衛にホッとした表情

村越「僕の強さはまだまだ100%は見せられていない」
 卜部弘嵩を相手にフェザー級のベルトを守った村越優汰は「初防衛戦ということでかなりプレッシャーもあった。前回負けてしまって、今回は負けられないという気持ちが強かった。勝ててほっとしている。K-1に来てから自分の力を見せられていなかったと思っていた。昨日の試合は自分の力を少しは見せられたかなと思う」と振り返った。

 今後については「僕の強さはまだまだ100%は見せられていないと思うので、それを見せられるように強い選手をバンバン倒していけたら」と話し、村越の前に会見した小澤海斗がタイトルへの挑戦を口にしたことについては「いつでも。全然負ける気はしないので」とクールに締めくくった。