近い未来、車は家の中に!? メルセデス・ベンツ、初の電気自動車を“未来の家”で展示



 メルセデス・ベンツの電動モビリティー「EQ」ブランドのプレス発表会が12日、メルセデス ミー 東京 (六本木)にて行われ、電気自動車「メルセデス・ベンツ EQC」の参考展示や、メルセデス・ベンツ日本と竹中工務店がコラボレーションした近未来的な体験型施設「EQ House」がメディアに公開された。

「EQ House」は、メルセデス・ベンツ日本の親会社ダイムラー社が中長期戦略として提唱する、次世代の自動車社会の概念を変える言葉「CASE(Connected=コネクト、Autonomous=自動運転、Shared & Services=シェアおよびサービス、Electric=電動化)」が普及した未来のライフスタイルを、竹中工務店の最先端のデザインと技術で具現化した体験施設。建築にはAIが搭載されており、モビリティースペースとリビングを仕切るガラスのインターフェースに手をかざしたり、音声指示することで、照明や空調などをコントロールできるほか、人が近づくと曇りガラスが透明になったり、環境に合わせて室内を快適な状態に保つなど、人と環境の双方に対してダイレクトにつながる建築となっている。また、ハウス内には電気自動車「メルセデス・ベンツ EQC」も3月18日まで参考展示されておりガラスインターフェースで車の状態などを確認することができる。



 メルセデス・ベンツ日本株式会社の上野金太郎代表取締役社長兼CEOは「高効率のガソリンエンジン、燃料電池やグリーンディーゼル、プラグインハイブリッド、電気自動車などユーザーのニーズに応じて全方位かつ多岐にわたって展開していますが、CASE戦略にあるように、今後は電動化が加速していく流れがあります。新しいブランド『EQ』は“エレクトリック・インテリジェンス”を意味し、電気自動車そのものだけではなく、電動化に伴う新技術やインフラ、関連するサービスすべてを包括するブランドとなります」と、今後日本でも本格展開されるEQブランドを紹介。さらに今回発表された電気自動車EQCが参考展示されるEQ Houseについて「前回の東京モーターショーで竹中工務店さんと、近い未来に私たちのライフスタイルやモビリティーはどうなっていくのか、実際に作ってみてはどうかという話になり、ともに今回のプロジェクトを実施することになりました」と明かした。



 EQ Houseの建築を担当した株式会社竹中工務店の大神正篤(おおが まさあつ)代表取締役執行役員副社長は「建築の未来、とりわけモビリティーとリビングの関係を改めて考えるとともに、建築の先端技術を紹介できる貴重な機会をいただきました」と、このコラボレーションの意義を語った。

「EQ House」はメルセデス ミー 東京 (六本木)に隣接するスペースにて3月13日から約2年間の期間限定で公開される(入場無料)。