シソンヌじろうは「かわいい」中村倫也に、中村は「セクシー」な田中圭に嫉妬



 映画『美人が婚活してみたら』初日舞台挨拶が23日、都内にて行われ、出演の黒川芽以、臼田あさ美、中村倫也、田中圭と、大九明子監督、脚本のじろう(シソンヌ)が登壇した。

 婚活に挑んだアラサー女子が直面する現実を描き大ヒットしたエッセイコミックを『勝手にふるえてろ』の大九監督が映画化。

 美人の婚活女子・タカコを演じた主演の黒川が「美人の黒川です!…ややウケですね(笑)」と苦笑しながら挨拶すると、臼田が「美人の黒川さんの友人役をやりました、臼田です」、中村も「美人がマッチングする相手を演じました中村です」と共演者たちも“美人”いじり。美人という役が最初はプレッシャーだったという黒川。「でも見ていただくと分かるとおり、タカコはどこにでもいる30代の女性像。婚活とか美人といったワードが前面に来てしまうけど、1人の女性が婚活を通して成長していくストーリーだと分かってからは(美人役を)意識しすぎず演じることができました」と語った。



 本作で映画の脚本に初挑戦したじろうは、中村が演じた婚活に励む恋愛偏差値の低い男・園木について「普段、自分がボケる側なので何となく自分をイメージして書いたんですけど、それより面白くなっていて。僕よりもルックスが良い分、かわいくもなっていて、ちょっと悔しかったですね」と中村に嫉妬。

 その中村は「園木は物足りないかもしれないけど、ぜひこういう人に恋をしてほしいな、と。ダメですから、ああいう男は」と田中を指し示し「圭くんと仕事をしていると、いつもこういう感じですよね。(田中が)セクシー、こっちは報われない、みたいな。いつかトレードしたいんですけど」とぼやくと、タカコを翻弄するバツイチのイケメン歯科医・矢田部を演じた田中も「そうだね」と乗り気。



 中村はさらに「個人的にちょっと聞きたいんですけど」と田中に質問。「“オレのこと好きになっちゃった?”って、どういう気持ちで言えるのかなって。恥ずかしくなかった?」と劇中の田中のセリフを引き合いに出し、会場も大笑い。田中は苦笑しながら「矢田部の肩を持つわけじゃないけど、あれは(酔ったタカコを帰そうと)追い払うためにわざと女性のプライドを傷つけるようなことを…」と説明。「でも面白かったのが、その後に(タカコが)“私の部屋の住所”ってメールを打ったときの矢田部の“オッケー”という返事がクソ早いじゃん(笑)。(そういうメールが)来るのを分かってた、みたいな感じ。慣れてるね、あれは。アイツはダメ。園木のほうが絶対にいいですね」と自身が演じたモテ男の矢田部にダメ出し。それでも中村は「僕は(矢田部と園木は)ジェットコースターと観覧車、みたいなイメージでやっていたんです。でも世の中の女性の恋愛相談とか聞いていたりしても、女性って刺激が好きじゃないですか。ダメだと分かっていながらも…みたいな。95%くらいの女性は刺激を求めていると思う(笑)」と分析し、会場の笑いをとった。



 またこの日は、映画にちなみキャストたちに現在ハマっている“〇〇活”は、という質問が。黒川は「5月に32歳になるので引き続き婚活をしたいと思います!」と役と同じく婚活宣言。臼田は「私は私生活で子育てに追われているので、育活を頑張ります」。中村が「僕も育活ですかね。盆栽をやりたいんです」と言うと黒川から「いよいよ未婚のままじゃない?」と鋭いツッコミが。すると中村が「最近、自分でもよくそう思う。だから自分でも結婚できないんだな、って。婚期が遅れる要素をいっぱい持ってる。家事もやっちゃうし…」とぼやき、映画さながらの婚活トークで観客を楽しませた。



 そこに田中が「僕は執筆活動を」と宣言し、会場を驚かせるも「何もやっていないんですけど。今後、ゆくゆくは…脚本家になって」と、どうやら単なる願望の様子。「いや、じろうさんもそうだけど、本当にゼロから生み出せる人を尊敬しているので、いつかは」と言う田中。中村からすかさず「いつやりますか」と畳みかけられると「今日から…」と苦し紛れに答え、会場を笑わせていた。

『美人が婚活してみたら』は全国公開中。