コレクターが「ラストチャンス」と断言。たった23日間の「シド・ミード展」開催

トークセッションを行った松井氏、植田氏、渡辺氏(左から)
研究家でコレクターの松井博司氏「今しかない」

“ビジュアル・フューチャリスト”として数多くのクリエイターや作品に影響を与えて来た世界的インダストリアルデザイナー、シド・ミード氏の原画展「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」が4月27日から5月19日までの23日間、「アーツ千代田3331」(東京都千代田区)で開催される。

 日本での個展は34年ぶり3回目となる。

 開催に先駆け26日にはプレス内覧会が開催され、合わせて実行委員長の植田益朗、プロデューサーの渡辺繁、キュレイターの松井博司の3氏によるミニトークセッションが開催された。

 今回は4つのテーマで展示が構成されているのだが、シド・ミード研究家でコレクターでもある松井氏は秘蔵コレクションを提供。「Memories Of The Future ―Matsui Collection」というパートが設けられている。

その松井氏は「奇跡のコレクションといわれているが、この数、このようなコンディションでミード氏の作品を見ていただけるのは世界中どこを探してもない。日本でしかない。しかも23日間だけ。前回は34年前だったが、今後30年の中で可能かと言えば、我々の中では難しいと考えている。もうラストチャンスだと思っていただいて構わない」と同展の希少性を説明した。そして展示されている原画についても「非常にデリケートな絵の具を使っているので劣化がすごく早い。いろいろなところに巡回している間に剥落が起こっていて、すでに劣化が始まっている。今回見ていただく原画のコンディションは今がベスト。これからは落ちていくしかない。まさに今しかない」と続けた。
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