VOL.015
夏休みに入ってからリスナーの方から寄せられるメールには訪れた土地の風景や表情豊かな子供たちの笑顔など、写真付きのものがたくさん。そんなメールを見ながら、8月31日が誕生日な僕は、うれしいのか悲しいのかわからない夏休み最後の日を送っていた子供時代を思い出しています。
では僕にとって一番思い出深い夏の記憶とは? それはロシアのカムチャツカで迎えた30歳の誕生日。「美しい自然」というより、むき出しで襲いかかるような「本物の野生」に囲まれ、北の大地で体験した短く儚い夏。思い出は頭でなく、心や魂と同じ領分に格納されるといいますが、まさに、あの夏の思い出は、蓄積されていく記憶の中に埋もれることなく、くっきりと僕の心に刻まれ、むせ返るような緑の匂いが今でも蘇ってきます。
今年はそんな思い出は作れそうにありませんが、その分、皆さんから寄せられる夏の風景で残り少ない夏を堪能したいと思います。