≪ 第18回 旧東海道~品川区民公園 | Home | 第20回 池尻から松蔭神社への『烏山川緑道』 ≫

 

第19回 大田区・京浜島

夕日に歌った『終わらないSunSet』

 4月1日に放送された『みゅーじん』(テレビ東京)を観た人は記憶に新しいかもしれない。同行取材となった品川旧東海道ウオーキングの最終地点は京浜島。品川区民公園のアスレチックでターザン滑りをした後、ロケの関係でいったん時間調整をしての再訪となった。

 京浜島といえば、羽田空港を離発着する飛行機を眼前で見られる場所として、飛行機好きの間では有名な場所だ。突端の公園では、機影を撮影する人や、家族連れが遊ぶ姿、散歩がてら自転車で来ている人たちがのんびりとおしゃべりする姿が見うけられる。夕日を待ってのロケ。空がしだいにオレンジ色に染まってくる。
「いいねー、夕日」。ギターを取り出し、吉川がつぶやく。「昔はよく夕日を見に行ったりしたね。上京した当時は東京で360度見渡せる場所ってあんまり知らなくて、車で都心から鮫洲のほうに向かったら、視界がバーンって開ける橋があってさ。今は高層ビルが建っちゃってつまらなくなったけど、そのころはよく行ったね。10代から20代の始めのころ。なんでこんなにせせこましいんだろうなあ…っていう思いもあったし、あとは女の子とデートする時とかね」
 景色は変わっても、そのころと変わらぬ夕日が吉川を照らしていた。
 番組の最後に吉川がここで歌ったのは『終わらないSunSet』。1987年にリリースされたこの曲はファンの間でも人気の高いスローナンバーだが、この歌が生まれたのも街歩きがきっかけだった。場所は東京ではなくニューヨークなのだが。
「『MODERN TIME』っていうアルバムのころだから、20歳のときかな。深く考慮する暇なんかまるでとれない生活に本当にヘロヘロになっちまったぜえ~ってな感じで、俺はもうNYに逃げちゃうぜえー! みたいなね。でも行ってみたらちゃっかりテレビが待ち構えてたりして、ちょっとさあ~休みじゃねえ~じゃん!って。野郎友達3人で行ったんだけど、俺はひとりで街に出て、それこそマンハッタンの上から下までずっと歩いてた。“どこだっていいんだよ、ここじゃない何処かなら!”みたいな心境で、ただず~っとね。そしたら行き止まりの海に出ちゃって、あたりには何もなくて、シーフードレストランみたいなのを見つけて入ってカニかエビかなんかを食ったんだけど、夕方で、“店はもう終わりだよ”って言われて。で、そこに本当に海に向かうテラスがあって、そこで作ったの。ホント何も考えられないまま、その時の想いだけをそのままにって感じなんだけど、歌ってのはそういうのがいいのかもね。自然に涙が流れてきてたんだよね」
 さまざまな出来事や出会った光景が彼の中で沸騰し、歌が生まれる。NYにも“路地裏ダイヤモンド”はあったということだ。
 現在は、ニューアルバム『TARZAN』をひっさげての、4月27日からスタートするツアーリハの真っ最中。『KIKKAWA KOJI LIVE 2007 CLUB JUNGLE TOUR "TARZ
AN!"』は、8月18日・両国国技館でのFINALまで続くが、その間も“何かが見つかる”路地歩きは続く。

※写真をクリックすると拡大画像が見られます。拡大写真の右側にマウスを重ねると「NEXT」ボタンが現れ、次の写真を見ることができます。

京浜島。夕暮れ時にはちょっぴり寂しい 羽田の離発着を一望。京浜島は飛行機マニア垂涎の場所 夕暮れを待つ。昼が夜に出会う
夕日を待ってスタンバイ。雲の隙間から夕日が出るか心配 スタッフと談笑。笑顔の吉川。この笑顔があるから頑張れる 橙の夕日が辺りを染める。シルエット吉川、シブイ
『終わらないSunSet』。名曲を熱唱 オマケ? 旧東海道沿いの商店街で見つけた品川の地ビール『品川懸麦酒』。日本最初の幻のビールの復刻版で、フルーティーで女性にもおすすめ

トラックバック