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2007年06月26日

 

第23回 粕谷~砧へ向かう道

世田谷ワンダーランド!

 環八を越えて『烏山川緑道』の終点を見届けた後、向かったのはそこから西南の方向にある砧のTMCスタジオ。正確な道筋は頭に入っていないが、迷いながら何かを見つける楽しみもある。この日最初に発見したのは、花好きの吉川も感心した直売所『高橋農園』。

店先にはきちんと手入れされた色とりどりの花の鉢がずらりと並んでいた。「余分な芽や葉っぱを丁寧に取ってたし、すごい穴場だと思うよ。裏で野菜もたくさん作ってたしね」
 実は吉川は土いじりも好きなのだ。
「事務所のベランダにプランターを置いてるんだけど、金柑は毎年なるし、少し前まではグミとブルーベリーが楽しめたし、今年は冗談でスイカも植えちゃったからね。畑じゃないからちっちゃいスイカだけど、可愛いじゃん。あとはプチトマトもある。トマトはカメムシが来るからベランダではやらないほうがいいんだけど、おいしいから植えちゃった。食い物を作るのが好きだってのは、きっと食いしん坊なんだろうね。子供のころも母親がナスとかキュウリを作るのを喜んで手伝ってたからね。自分でも植えて“これは俺の”って。だいたい母親が作るのには負けるけど、自分で作ったのを食べるのは楽しいよ。やったことないって人も、ちょっと芽が出てきたらもう大変よ、愛しくなっちゃって(笑)。しかしヤバイよね。やってることがじいさん(笑)」
 しばらく歩き、粕谷村地蔵尊の三角地帯に出たところで今度はユニークな店を見つけた。壁には『ビストロ やあ やあ アヤ』と名前が描いてあるが、張り出されたメニューは『たいやき』や『氷』など。かなりミスマッチな感がある。ちらっとのぞくと、「うちのたいやきはおいしいから、食べてって!」と威勢のいい声が。中に入り、ちょっと休憩することにする。自慢のたいやきは皮にワッフルのような甘味があって確かにウマい。吉川が氷を注文すると、シロップは「自分で好きなだけかけて」という。要するにここは縁日のような店なのだ。店主に聞くと、子供たちがお祭りの日以外も縁日気分を楽しめるようにと開店したそうで、月に1度はヨーヨー釣りなどのイベントもやっていきたいとのこと。「そういう心意気っていいよね。でも、値段のつけ方が間違ってるんじゃないかと思うくらい安かったから、大丈夫なのかな…(笑)」
「またどうぞ!」という声に見送られ、一路砧へ。上祖師谷6丁目あたりに立ち並ぶ可愛らしい家々を見ながら「これだけ家が並んでると間違いそうになるよね。隣りの奥さんがキレイだったら、俺ならわざと間違えるね(笑)」と冗談を言いつつ、5丁目を抜けて、千川に出た。「川沿いに行くと東宝の撮影所だから、TMCは左だね」。祖師谷の商店街を目指して進むと、庭に赤い実をつけた木のある家の前を通りかかった。「これ、ゆすらうめだよ。おいしいよ」。言うや否や、プチっともいでパクっと口へ。「あっ! 家の人がこっち見てた(笑)」。祖師谷3丁目を過ぎると、目指す商店街はもう目の前。
 鳥の声が聞こえてきた。「ツバメ! こんなとこにいるなんて最高じゃない!」。すかさず吉川は写メで撮影。こうして彼の携帯には、ちょっとした思い出写真がたまっていく。
 今回の豪徳寺から砧までは約2時間30分のコースだった。「途中、雨で中断したけど、本当は池尻から一気に歩く予定だったけどね」。そして吉川は疲れ気味のスタッフに別れを告げ、まだまだ余裕の足取りで『オリキュン』のスタジオ収録へと向かっていった。

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手入れされた鉢が並ぶ『高橋農園』。吉川もおすすめ 氷イチゴにセルフでシロップかけ。子どもが喜びそう 世田谷の裏道に銭湯発見。時間があったら入りたい

2007年06月12日

 

第22回 世田谷区豪徳寺~祖師谷大蔵

吉川流ザクロジュースの作り方

「遊歩道は全部土の道にしてくれるとうれしいんだけどね」
 晴れの日を待って再開した豪徳寺から砧への『烏山川緑道』ウオーキング。「ここから環八くらいまでは立ち寄る場所がないから、たまにはひたすら歩こう」ということで、じわっと汗をかく程度の速さで一路先へと向かった。

土の個所を見つけると、吉川はひょいとそちらに足を下ろす。「土とコンクリートじゃ足の疲労がまるで違うからね。俺はコンクリートでも4、5時間はいけるけど、それぐらい歩くと足首が腫れてきちゃう。でも土だと全然そういうことはないから。世田谷区に頼んだらいいのか東京都なのか分からないけど、遊歩道くらい土の道にしてくれよって言いたいところだね。『路地裏ダイヤモンド』の一環として、ここから土化計画を始めますみたいな感じで、どこかでツルハシ持って“コンクリートはがしの最初の一打”とかやれたらいいのに(笑)」。テープカットを前に、ツルハシを手にする吉川の姿を想像してみる。超アナログな絵柄だが、都会のターザンとしてはそれはそれで悪くない。
 道の両側にはキレイな花々が咲き、木の根を覆い尽くすように蔦が地面に広がっている場所もあった。八分咲きのアジサイを見て「この間テレビでやってたけど、モナコ王妃だったグレース・ケリーって、アジサイが好きだったんだってね、日本原産なのにね」と話したり、経堂1丁目に差しかかると「あ、サクランボ!」と地面に落ちた赤い実を発見。「ソメイヨシノのサクランボも、実は少ないけど甘いのもあって、食べられるんだよ。このへんからしばらくは春になると桜のポイントだからね」と教えたり、相変わらず植物には造詣が深い吉川だ。「外を歩いて気持ちがいいのは、当たり前だけど季節によって咲いてる花が違うこと。それで四季の変化も分かるしね」
 農大通りを過ぎた辺りで「ん?」と吉川。見ると道の右側に『リサイクル・ヤング』という倉庫のようなショップが。「こういう店、好きなんだよね。子供のころから図画工作が得意で、パーツをばらばらに買ってきてラジコン作ったりしてたからね。今、会社のベランダにテーブルが置いてあるけど、雨ざらしだから時々塗ってやらないとボロボロになるから、たまにやってるよ、ハケでちょろっと」
 船橋5丁目を過ぎ、希望丘通りを渡り、途中、大男は通れないぐらいの低い高架(?)に出くわした。吉川はセーフだったが「チェ・ホンマンは無理だわ(笑)」。そして希望丘公園の脇から右へカーブする遊歩道をさらに進み、とりあえずの終点にたどり着いた。終点だからといって何かがあるわけではなかったが。「気分は『猿の惑星』のチャールトン・ヘストンだね」と吉川。「最後になって、“あー、ここはこんなだったのか~”って。ま、路地裏だから何もなくて当たり前だけど、ちょっと落胆したりして(笑)。人の世の出来事は結末を見ないほうがいい場合もあるってことだね。この道の先にはまだ何かがあると思えるほうがいいとかね」。なにやら人生訓のようではあるが、その言葉に笑って一息ついた。
「話は全然違うけど、この間ザクロのジュースを作ったらウマかったよ。茹でたパスタを入れるような金の網にザクロの実を入れて、根気よくジャラジャラやると実がほぐれて種だけ残るから、最後はギュッとしぼって、氷を入れたり、酒や炭酸で割って飲むとめちゃくちゃウマイよ。すごいおススメだから、やってみて!」
 この先、向かうのは砧。道はまだまだ先へと続いていた。

(つづく)

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“ゆっくり歩ける土の道です”。がんばれ、世田谷区!(または東京都) グレース・ケリーが愛した日本原産のあじさい しばらく花にあふれた緑道をお楽しみください
花。 花、花。 花、花、花。
さらに花。 もひとつ花。 虫たちと出会えるのも緑道の魅力? これはニジュウヤホシテントウ
こいつはツマグロオオヨコバイ こういう字だと、なんだか和む? ケッタイな噴水。ケッタイだが…瑞々しい
吉川が興味津々だった『リサイクル・ヤング』 バレーやバスケの選手もまず無理。頭上大いに注意だ 泳いでいる子供たちを発見