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第23回 粕谷~砧へ向かう道

世田谷ワンダーランド!

 環八を越えて『烏山川緑道』の終点を見届けた後、向かったのはそこから西南の方向にある砧のTMCスタジオ。正確な道筋は頭に入っていないが、迷いながら何かを見つける楽しみもある。この日最初に発見したのは、花好きの吉川も感心した直売所『高橋農園』。

店先にはきちんと手入れされた色とりどりの花の鉢がずらりと並んでいた。「余分な芽や葉っぱを丁寧に取ってたし、すごい穴場だと思うよ。裏で野菜もたくさん作ってたしね」
 実は吉川は土いじりも好きなのだ。
「事務所のベランダにプランターを置いてるんだけど、金柑は毎年なるし、少し前まではグミとブルーベリーが楽しめたし、今年は冗談でスイカも植えちゃったからね。畑じゃないからちっちゃいスイカだけど、可愛いじゃん。あとはプチトマトもある。トマトはカメムシが来るからベランダではやらないほうがいいんだけど、おいしいから植えちゃった。食い物を作るのが好きだってのは、きっと食いしん坊なんだろうね。子供のころも母親がナスとかキュウリを作るのを喜んで手伝ってたからね。自分でも植えて“これは俺の”って。だいたい母親が作るのには負けるけど、自分で作ったのを食べるのは楽しいよ。やったことないって人も、ちょっと芽が出てきたらもう大変よ、愛しくなっちゃって(笑)。しかしヤバイよね。やってることがじいさん(笑)」
 しばらく歩き、粕谷村地蔵尊の三角地帯に出たところで今度はユニークな店を見つけた。壁には『ビストロ やあ やあ アヤ』と名前が描いてあるが、張り出されたメニューは『たいやき』や『氷』など。かなりミスマッチな感がある。ちらっとのぞくと、「うちのたいやきはおいしいから、食べてって!」と威勢のいい声が。中に入り、ちょっと休憩することにする。自慢のたいやきは皮にワッフルのような甘味があって確かにウマい。吉川が氷を注文すると、シロップは「自分で好きなだけかけて」という。要するにここは縁日のような店なのだ。店主に聞くと、子供たちがお祭りの日以外も縁日気分を楽しめるようにと開店したそうで、月に1度はヨーヨー釣りなどのイベントもやっていきたいとのこと。「そういう心意気っていいよね。でも、値段のつけ方が間違ってるんじゃないかと思うくらい安かったから、大丈夫なのかな…(笑)」
「またどうぞ!」という声に見送られ、一路砧へ。上祖師谷6丁目あたりに立ち並ぶ可愛らしい家々を見ながら「これだけ家が並んでると間違いそうになるよね。隣りの奥さんがキレイだったら、俺ならわざと間違えるね(笑)」と冗談を言いつつ、5丁目を抜けて、千川に出た。「川沿いに行くと東宝の撮影所だから、TMCは左だね」。祖師谷の商店街を目指して進むと、庭に赤い実をつけた木のある家の前を通りかかった。「これ、ゆすらうめだよ。おいしいよ」。言うや否や、プチっともいでパクっと口へ。「あっ! 家の人がこっち見てた(笑)」。祖師谷3丁目を過ぎると、目指す商店街はもう目の前。
 鳥の声が聞こえてきた。「ツバメ! こんなとこにいるなんて最高じゃない!」。すかさず吉川は写メで撮影。こうして彼の携帯には、ちょっとした思い出写真がたまっていく。
 今回の豪徳寺から砧までは約2時間30分のコースだった。「途中、雨で中断したけど、本当は池尻から一気に歩く予定だったけどね」。そして吉川は疲れ気味のスタッフに別れを告げ、まだまだ余裕の足取りで『オリキュン』のスタジオ収録へと向かっていった。

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手入れされた鉢が並ぶ『高橋農園』。吉川もおすすめ 氷イチゴにセルフでシロップかけ。子どもが喜びそう 世田谷の裏道に銭湯発見。時間があったら入りたい

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