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『LIVE GOLDEN YEARS TOUR』@ OMIYA SONIC CITY ≫

 

第71回 世田谷区上用賀~用賀

馬も運動も歌もすべては“丹田”

「馬ってね、何度も乗るとその人間を覚えてる。俺のこと覚えてるなぁと思うと、やっぱりうれしいよね。でね、他の馬に乗ったりすると嫉妬したりもして。そういうの分かったりするとかわいいよね(笑)」。前回、世田谷の馬事公苑からスタートしたウオーキングで、吉川は馬にまつわる興味深い話を聞かせてくれた。公苑の近くにある馬具ショップに立ち寄って乗馬用のパンツを物色しながら、さらに馬の話を聞いてみた。

「馬と関わって分かったのは、すべて“丹田”なんだってことだよね」。吉川が言う“丹田”とは、みぞおちの下からへそ下あたりまでのエリアを指すのだが、すべてのコツはそこが中心だったということだ。「ミュージカルでオペラの発声を習ったときもそうだったし、格闘技もそうだし、乗馬も同じで、乗ってるときは丹田が中心になる。ああそうか、スポーツや体を使うときは何でも一緒なんだって。先生にも聞いたんだよね。“馬も丹田ですか?”って。そうよって言われて、なるほどなと。体を使うことはすべてそこに重心を持ってこられるかどうか。そういう事が分かると何をするにしてもある程度の応用が利くし、そのつながりが面白いよね。俺、乗馬始めて3週間で障害を跳び始めて、5~6度目には落馬して肋骨を折って、ちょうど大河の撮影当日は折れてました(笑)。乗馬やってる人からは、そんなに早く跳ぶなんてクレイジーだって言われたけど、撮影現場では馬鹿でかい照明が焚かれたり、カメラのクレーンが動いてたり、甲冑を着て走り回る連中の怒号が響いたり。馬がビビらないほうがおかしいような状況の中、興奮して人の群につっこんだり、機材を飛び越えちゃったりってケースも少なくはない。ってんで。乗馬歴1カ月であろうがなんであろうが、引き受けた以上、生徒には、少々馬が暴れようが跳び跳ねようが落馬しない程度の力はつけさせておかないと教え手のこけんに関わるってんで、厳しかったけど、おかげさまで障害競技が大好きになった。じゃあいっその事、新人戦にでもなんて冗談も出たけど、出場するからには絶対に優勝できるはず!くらいの力をつけておかないと、やっぱり格好悪いよね」

 馬事公苑から用賀に向かう裏道は、人通りも少なく、のんびりしたムードが漂う。乗馬には知り合いを何人も連れていったそうで、一度乗ればみんな馬が好きになるそうだ。「特に女性のリピート率はほぼ100%」と吉川。「理由はよく分からないけど、女の人は馬と直接つながっちゃうみたい。最初は股の間が擦れて痛いけど、ヒップアップになって脚が細くなって、ボンキュッボンの体になる。ただ、みんなじゃじゃ馬になるね(笑)」。

 用賀中町通りから用賀駅に入る手前、新しくなった街並みにも古くから続く店は何軒か残っていて、路地裏の食堂兼和菓子屋『ミナト』で団子を購入。コーヒー休憩しようと喫茶店『珈琲譚』の扉を開けると、コーヒー豆の香ばしい匂いが漂ってきた。「ああ、いい匂い」。吉川は、旨いコーヒーを出す店と確信したときには必ずブルーマウンテンNO.1を注文する。もちろんこの日もそうだった。コーヒーを楽しみ、シンプルなトーストをつまんだ後、吉川が向かったのは用賀駅近くのリハーサルスタジオ。先ほど買った団子はバンドメンバーと休憩中に食べる差し入れだったのだ。スタジオではすでに音楽が鳴り響いていた。リハを重ねて作り上げられた25周年記念の『LIVE GOLDEN YEARS TOUR』は、来年2月6日の日本武道館ファイナルまで続いていく。

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用賀の裏道で銭湯を発見! 入りたくなるほどきれいな外観だ 仲町通り近くの『ミナト』では軽食や定食も食べられる 用賀駅近くの道には百人一首が。「こういうのいいよね」

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