「四角ばった摩擦係数の高い“エッジ”」
今月からラジオ番組と連動し、心機一転リニューアルした吉川晃司の連載“蘭心竹生”。サードシーズンに突入し、『路地裏ダイヤモンド』から、ラジオ番組と同タイトルの『エッジ・オブ・ハート』に改題してお届けしていきます。
今回の第1回目の“エッジ・オブ・ハート”、5月の放送は4月に収録されたものだった。ブースに入った吉川は、「こうしてラジオの番組を担当させていただくのも何年ぶりかな?という感じなんですが」と言いつつも、ブランクを感じさせない落ち着いた雰囲気と、笑いをにじませた軽妙さで言葉を継いでいく。そして、「言いたいことを言い、かけたい音楽をかける番組にしたい」と番組への意気込みを語る。「たとえ非難ごうごう雨あられだとしてもですね、この“エッジ・オブ・ハート”、四角ばった、摩擦係数の高い展開をしていきたいですね。自分なりの価値観……素敵だなと思うことをいろいろ話していけたらいいなと思います!」と早くも吉川節全開。この“エッジ・オブ・ハート”、このうえもなく吉川的で楽しい番組になることは間違いない。
この番組は季節の話題から始まり、吉川晃司の曲を、当時のエピソードを交えて語る「K2 バックステージ」、吉川晃司がリスペクトしているアーティスト、その曲を紹介する「RESPECTS」、吉川晃司の近況報告などのコーナーからなる。選曲も、吉川のちょっとひねくれているようでいてよく聞くと、実は“どストレート”なものばかり。例えば今回の冒頭は桜の話になったが、「サクラだからって“チェリー・ブラッサム”とかじゃあ、吉川的に面白くない」と、「サクラってウメ科の花で、アンズにも似てるんだよね」といつもの博学っぷりを見せながら、アンズ、つまり『アプリコット』という曲をチョイスしたり、「RESPECTS」では、ミック・ジャガーを尊敬するアーティストとして挙げつつも、その『ワイルド・ホース』をカバーしたスーザン・ボイルを選んだり。その曲がどれも渋くてかっこいい。はずしているようではずさない、吉川流の選曲は見事の一言に尽きる。
これからの番組では「“旬”の食べ物の話も入れていきたい」と吉川。4月は貝類の季節で、カレイやヒラメはまだまだ、ホシガレイなんて夏にしか刺し身で食べられない、なんていつもの食べ物への偏愛も打ち合わせでちらり。食べ物、自然、そして音楽。吉川が「素敵だなと思うもの」がぎっしり詰まった“エッジ・オブ・ハート”。回を追うごとにパワーアップしていきそうだ。
今月のオンエアリスト
■マジック・ミー『アプリコット』
サクラの話から、ひねってアンズ=アプリコットの曲へ。デビッド・ボウイ風
■吉川晃司『Modern Time』
1986年。3部作の3作目のED曲。吉川曰く「いろいろな意味で甘酸っぱい曲」
■スーザン・ボイル『ワイルド・ホース』
2009年。吉川は偶然ショップでこれを試聴して“発見”した
■吉川晃司『傷だらけのダイヤモンド』
2009年。25周年のアニバーサリーアルバム『Double-edged sword』より
■シカゴ『素直になれなくて』
1982年。吉川が出演中のドラマにちなんで、「我々の世代ならこっちでしょ」
■吉川晃司『終わらないsun set』
1987年。アルバム『A-LA-BA・LA-M-BA』にも収録
JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』吉川晃司“エッジ・オブ・ハート”……日本に「ロック」という言葉が誕生して数十年。激動の時代を駆け抜けて、日本のロックシーンの立役者として活躍してきたミュージシャンたちがDJとして登場。吉川晃司は毎月第4週に登場。全国14局で放送。※東京での放送はありません。詳しくはJFNのサイトへ