秘境探検ミュージシャン
すっかり夏本番、今年の夏も大忙しで、「夏休みなし。秋には休みが取れたらいいなーと思っております」と放送の冒頭で吉川。「なんかね、無人島以来、“秘境探検ミュージシャン”なんて言われて、いろいろと変なオファーを受けることが多いんですよ。スケジュールが取れたら行きたいんだけど、ちょっと無理かな…」。
無人島で自給自足するハードな日々はみなさんのご記憶にも新しいだろう。あの姿を放送されて以来“吉川=タフ”のイメージが定着してしまったようで、「シベリアでマンモスの氷漬けが見つかったから見に行く」というような、ちょっとハードでタフな旅モノの企画のオファーが多いとか。「そういうのもいいな、と思うよ。だって個人じゃそんなすごいもの見に行こうと思っても行けないじゃない」と、行きたい気持ちは満々だ。ポッドキャスティングで放送を聞いてくれたという海外のリスナーからのメール――“吉川さんの『グラマラスジャンプ』を聞いて、俺も世界へ飛び出さねばと思い”“赤道直下の小さな島にたどり着いて早十数年です”――を読んで、「いや、マジですか。冒険者ですね。すばらしい」と嘆息する。「暑いところだから、サーファーとかスキューバとかをお仕事にされているのかな? いつか会えるといいですね」。ヘッドラインでの連載のきっかけも、吉川が“ホコリと誇り”を見つけたネパール行だった。思えば、吉川晃司ほど旅が似合う男もいない。彼はいつも“今の自分”から飛び立つ旅に出たがっているかのようなのだ。
「うん、旅はいいよね。己の小ささ加減を知ることができる。細かいことが気にならなくなるしね(笑)。今行きたいのは、シベリアとか、アフリカとか、モンゴルとか、果ての果て……果て感のあるところ。長い時間をかけていきたいな。“秘境探検ミュージシャン”として、ライフワークにしたいですねぇ(笑)」
ハードな旅に備えて「銃の免許も取ろうかな」なんて、大それた(?)野心もあるそうだ。
「猟銃とかスポーツライフルとかいろいろ種類もあるし、アメリカじゃあ、州によって銃のライセンスも違うし、大変だとは思うけど、そういうのがあるとまた旅も変わるかもしれない」
なんだか、ヘミングウェイのようにさらにハードでダンディーな渋~い男になりそうな吉川である。
番組が放送されるころには夏休みを取り始める人もちらほらいるかもしれない。今年の夏は、吉川のように、“己の小ささを知る”旅に出るのもいいかもしれない。
今月のオンエアリスト
■吉川晃司『エル・ドラド』
2009年『Double-edged sword』収録。暑い夏に似合う熱いナンバー
■吉川晃司『Virgin Moon』
ロカビリーテイストの名曲。「カップリング曲のほうが人気出たけど」と吉川
■Haircut 100『Favourite Shirts (Boy Meets Girl)』
1981年リリース。「あの辺のギターがひずんでないのがいいね」
■吉川晃司『GLAMOROUS JUMP』
1997年。リクエストに答えて
■山下久美子『こっちをお向きよソフィア』
1983年。付き合いの長い山下久美子とのエピソードは多い
■鳴海荘吉『Nobody's Perfect』
仮面ライダースカルの鳴海名義の1曲
JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』吉川晃司“エッジ・オブ・ハート”……日本に「ロック」という言葉が誕生して数十年。激動の時代を駆け抜けてきたミュージシャンたちがDJとして登場。吉川晃司は毎月第4週に登場。全国14局で放送。※東京での放送はありません。ポッドキャスティング版も配信中!(http://www.jfn.co.jp/dna)