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2010年02月08日

 

第74回 渋谷区神泉~港区北青山

若者よ、人生はその先がおもしろい

 渋谷の桜ヶ丘から吉川が次に向かったのは神泉町。246を渡り、路地をぐるぐる周りながら井の頭線の駅にたどり着いた。駅の手前には、「デビュー前にリハーサルをした」という思い出のライブハウス『Lantern』。そして、「ほら、すごいでしょ!」と吉川が指し示す先には井の頭線のトンネル。「都会のど真ん中にこんな古いトンネルが残ってるなんてすごくない? 俺はこのトンネル、美しいと思うんだけどね」。トンネル脇の階段の上には「夜になるとTシャツ屋になる店」があったりと、なかなか面白い。そこから渋谷方面へ向かい、道玄坂の“ラブホ街”へと突入した。


2010年01月25日

 

第73回 渋谷区並木橋~桜ヶ丘

ギターと鰺の開きの不思議な関係

 待ち合わせ場所は渋谷の並木橋。川の“暗渠”マニアの中でも熱中度の高い渋谷川に沿って東横線の高架脇を歩き、まずは渋谷駅南口近くの“暗渠”の入り口を見届けた。もともと川をコンクリートで固めて蓋をするのは反対派の吉川だ。「いろいろ理由はあるだろうけど、光とか土とか、それから有機的なものがないと生き物は生きられないんだから、本当は川に蓋をするもんじゃないよね」


2009年01月26日

 

第55回 渋谷区猿楽町~目黒区中目黒

あこがれの日本家屋で鴨居にゴン

 並木橋の脇を通り、路地を抜け、“裏”ルートから代官山を目指してたどり着いたのは、代官山アドレスの裏側。八幡通りを横切り、武家屋敷風の駐車場をパスしながらヒルサイドテラス方面に足を進めていたとき、「このあたりにあるバリ風の洒落たレストランに来たことがある。店の外のテラスに水が流れてるようなとこ」とふいに吉川が言う。いつもの吉川からすると洒落た場所に自ら行ったとは意外だが…「NHKでやった『真夜中は別の顔』の撮影でね」というから納得だ。「出演していた大澄賢也さんを水に落とす場面で、なんだかすまなくてね(笑)」


2009年01月12日

 

第54回 渋谷区東~猿楽町

俺は人生が“賭け”だな

「新年だから、ちょっと寄ろうか」

 吉川のひと言で向かったのは、渋谷二丁目付近から代官山へ向かう途中にある金王八幡宮。吉川は境内に入ると、手慣れた動作で手を水で洗って清める。日本人ならやり方ぐらい覚えとかなきゃと吉川の手元を凝視すると、「まず右手でひしゃくを持って水を汲み、左手を清めてから持ち替えて右手を清め、また持ち替えて左手で水を受けて口をすすぎ、最後にひしゃくを立てて残りの水を柄に流す」と、手順を教えてくれた。境内には、けがれを祓い心の清浄を祈願するという茅輪(しかも巨大!)があり、左周り、右回り、そして中央を通る手順通りに吉川も輪をくぐり、本堂へ向かった。


2008年06月17日

 

第42回 渋谷区上原~世田谷区北沢

メダカにも弱肉強食の人生がある

 天気がよければ外で食う、が路地裏歩きの鉄則。東大裏にある『フレッシュネスバーガー』にはちょうど外で食べる場所がある。初夏の日差しの下、しばしアウトドアランチを楽しむことにする。
 この界隈は近くに駅がないせいか、通りにはいわゆる大型店がなく、のんびりした雰囲気。「駅が遠いのは不便かもしれないけど、俺はこういう街並み、好きだね」。そんな話をしながら東北沢の駅に向かい歩き続ける午後だった。


2008年05月27日

 

第41回 渋谷区神泉町~東大裏

木枯らし紋次郎や、はぐれ雲が好き

 「ちょっと懐かしい場所があるから、そこに行こうよ」
 その言葉に促され、足を向けたのは渋谷の道玄坂上の一角。待ち合わせ場所となったセルリアンタワー東急ホテル付近から坂をあがり、旧山手通りに出る手前の地下道で首都高速下を横断。当時は空きビルだったというその建物は、映画『漂流街』の撮影で使われた場所だった。ビル自体は青い外壁の新しいものへと姿を変えていたのだが。


2008年05月20日

 

第40回 渋谷区参宮橋~初台

 吉川お勧めの『刀剣博物館』は、文字通りさまざまな刀剣が展示されている博物館だ。参宮橋から初台に向かって代々木4丁目を左に、その先を右に曲がり、さらに道なりに左に曲がって行くと、閑静な一角にその建物があった。

「日本のものだけでなく、いろんな刀剣があっておもしろいよ。刃物を見ると燃えるっていうか、刃物って男のあり方みたいなものを象徴する例えになると思うんだよね。


2008年05月07日

 

第39回 渋谷区本町、代々木周辺

歌うリングがあれば俺は立つ

 吉川晃司主演ミュージカル『SEMPO-日本のシンドラー杉原千畝物語-』の東京公演は、大成功のうちに幕を閉じた。久しぶりの路地裏ウオーキングのために集ったのは、通いなれた新国立劇場のある初台の近く。まずは吉川に、舞台を終えての心境を聞いてみた。連日感動の涙を誘ったステージで、何を思い、歌っていたのか。


2008年02月26日

 

第35回 渋谷区恵比寿~広尾

デートの思い出と武将に思いをはせる

 恵比寿の駒沢通り沿いにある『以久せ』という店は吉川のおすすめである。「この界隈では珍しい、料亭みたいな古っぽい雰囲気がいいでしょ。ランチは普通の値段だから、ちょっと昼飯食べようって、こんなとこに来るのも悪くないよね」。


2007年03月27日

 

第16回 千駄ヶ谷・瑞園寺~明治神宮

ターザンの戦闘準備

 「あれえ、今日はいないな」。高徳寺にたどり着き、境内を見回した吉川はちょっと残念そうな様子だ。「足の白い猫がね、いつも置物みたいに本堂の階段のところに座ってるの。それが可愛くて写メでは撮ったんだけど…」。