終演後に「美穂さん、泣き過ぎ!」のメールが…
こんにちは、中井です。先月も舞台の収穫、たくさんありました。
まずはモダンスイマーズの『回転する夜』。これを見て私はミシェル・ゴンドリーという監督の映画を思い出しました。共通点は“同じ時間を何度も巻き戻す”。映像ならではの手法だと思っていたのに、モダンに舞台でも出来るんだと教えられました。あるシチュエーションが、微妙に変化しながら繰り返され、こちらの頭が回転しそうになりましたが(笑)、一風変わった構造にプラスして、ラストで心から主人公に「良かったね」と言える内容で、またもや作・演出の蓬莱竜太さんにヤラレました。
主人公が音を立てて成長するポイント、その見せ方が心憎いんですよね。劇団☆新感線の高田聖子さんが客演されていて、素敵な女優さんであることを再確認。主人公に1番巻き込まれる役なのに、そのたびにちゃんと軸を合わせていて素晴らしかったです。
女優さんつながりでは、CMディレクターとして有名な山内ケンジさんが作・演出した城山羊の会の『若い夫の素敵な微笑み』に主演された深浦加奈子さんも、とっても良かったです。
若い男性と再婚してアゲアゲなオープニングと、その夫を実の娘に寝取られて嫉妬に苦しむ中盤の表情の差はさすが。深浦さんは舞台なのにアップに見えるし、どこかザラッとしたフィルムの質感が出せる、日本で希少な女優さんです。高田さんといい、深浦さんといい、ある年代以上の女性を魅力的に書ける作家さんがいるって、舞台のひとつの大きな魅力だと思います。
宝塚は星組の舞踊詩『さくら~妖しいまでに美しいおまえ』とミュージカル『シークレット・ハンター~この世で、俺に盗めぬものはない』。安蘭けいさんの男役トップ、遠野あすかさんの娘役トップのお披露目でしたが、春恒例の初舞台生50人の一斉お披露目も兼ねていて、大変華やかでした。
安蘭さんは歌も踊りも演技も見事で、醸し出す雰囲気がまさに宝塚伝統の男役の色気そのもの! お芝居もさることながら、フィナーレのラテンメドレーは安蘭さん中心に星組らしさにあふれていました。ファンの方々も待ちに待った安蘭さんのトップお披露目に、私も胸を打たれました。
終演後、知り合いの方から「美穂さん、泣き過ぎ!」とチェックのメールが。いやー、恥ずかしかったです(笑)。
中井の気になる!!◆『藪原検校』(渋谷・シアターコクーン ~31日) ◆ナイロン100℃『犬は鎖につなぐべからず』(表参道・青山円形劇場 ~6月3日) ◆ONEOR8B面公演『コルトガバメンツ』(有楽町・イマジンスタジオ 5月23日~27日) ◆ハイバイ『おねがい放課後』(こまばアゴラ劇場 5月24日~6月3日) ◆『魔法の万年筆』(渋谷・PARCO劇場 ~6月12日) ◆グリング『ヒトガタ』(新宿・THEATER/TOPS 6月5~18日)、宝塚月組『大阪侍』(日本青年館 6月9~15日)などなど