『少女とガソリン』ー濃厚な作品を小空間で体験できる幸せ
こんにちは、中井です。今月は世界陸上の取材で海外出張があったため、あまり本数は見られませんでした。でも、数は少なくても内容はとっても充実していましたよ。
まずは阿佐ヶ谷スパイダースの『少女とガソリン』。今回は土地や血が持つ力が描かれていましたが、長塚テイスト濃厚な展開に「この人たちが揃ったら、つまらないわけがない!」という役者陣が絡んで、期待にたがわぬおもしろさでした。これが初舞台の下宮里穂子ちゃんも良かった。「よくぞ見つけてきた」という逸材でしたね。土地や血の力が目覚めていく過程が、女優としてまだ無色の彼女とうまくシンクロしたと思います。
こういう濃い作品を、スズナリという小さい空間で体験できるって幸せですよね。この作品は「暴走する男たちシリーズ」第3弾で、前2作の上映会を同じ場所で開催したり、劇場を外側から飾りつけたり、スパイダースのスズナリに対する想いを感じました。
コクーン歌舞伎『三人吉三』は、中村勘太郎君と七之助君が成長著しかったです。6年前の『三人吉三』とは逆の配役で“実は双子だった恋人同士”を演じていたのですが、歌舞伎によくある「ありえないでしょう」という設定を「もしかしたら、あるかも」と思わせてくれる色気が加わっていました。まじめなシーンで桟敷席の中を歩く時も芝居がブレず、感心しました。ひとつだけ残念だったのが、客層が歌舞伎座とほとんど変わらない印象だったこと。せっかくコクーンという場所でやるんだし、作品全体もおもしろいのですから、もっと若い人が観に来られるといいですよね。安いチケットの日を設けるなど、何か工夫できないかな、と思いました。
そしてオペラ、イタリアのパレルモ・マッシモ劇場の来日公演『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『道化師』も素晴らしかったですよ。2作ともペリズモ・オペラというリアリズム追求型の作品で、内容が嫉妬によって生まれる悲劇なので、決して観たあと明るい気持ちにはなりませんが、悲劇の合間に流れる曲がめちゃくちゃ美しい! 真に美しいものは人を悲しくさせると私は思うのですが、それを改めて確信した作品でした。
中井の気になる!!◆NODA・MAP『THE BEE』ロンドンバージョン(三軒茶屋・シアタートラム ~29日) ◆ダンダンブエノ『砂利』(表参道。スパイラルホール 7月21日~31日) ◆ホリプロ『お気に召すまま』(渋谷・シアターコクーン ~29日) ◆こまつ座+シスカンパニー『ロマンス』(三軒茶屋・世田谷パブリックシアター 8月3日~9月30日) ◆地球ゴージャス『ささやき色のあの日たち』(渋谷・シアターコクーン 8月5日~26日)
コメント
※ 御初です。
『塚キチ』3姉妹の真中の亭主で、「トム&グン」ファンの不惑者デス!←の替りに「ヤクルト」キチにシチャリました(己は、故・大杉勝男ファン!)が。
映画は、故「伊丹映画」が好きだった流れで(?)何れかと云えば「邦画」派でしょうか。
つい過日も『焼直し・西遊記』を観て馬鹿笑いして…。
では。旦那様にも良しなに!お休みなされ。 (勝)
【轟友】 2007年07月18日 22:06
中井美穂さんはじめまして
いつも楽しくブログを拝見させて頂いています。
昔から中井さんのファンでした。
仕事が忙しそうですが頑張ってください!!
できればあと中井さんのファッションコーナーを
作ってください!!
TVで使った衣装などを詳しく
知りたいです。
私は中井さんのファッションが好きです。
なのでお願いします。
【かおり】 2007年08月04日 03:05