世陸で大忙しだったけど…『テニミュ』はしっかり観る
こんにちは、中井です。実は私、困っています。8月後半から9月の頭まで、『世界陸上』の仕事でずっと大阪に滞在していたので、先月はほとんどお芝居を見られなかったのです。残念ながら日本人アスリートの活躍は、思うような結果に結びつかないことが多かった今回の世陸ですが、大会自体はおかげさまで盛り上がり、また、日本での開催ということもあって、キャスターとしてはとてもやりがいのある仕事となりました。そんなわけで、うまく時間が合えば、大阪演劇事情をのぞいてみたいという淡い夢も消えました。
と、言いながら、山積みの仕事の合間を縫って大阪で(も)観たのが『ミュージカルテニスの王子様アブソリュートキング立海フューチャリング六角』、はい、『テニミュ』です。先月もさんざん書かせていただきましたが、主人公が在籍する青学テニス部のメンバーがこの『feat.六角』というシリーズでほぼ全員卒業するので、なんとも寂しく、先にあった東京公演を6回も見たというのに、大阪公演も2回見てしまいました。
最初は演技も歌も踊りもおぼつかなかったのに、というか、おぼつかなかったからこそ、舞台1回ごとにグングン成長する姿に、腐女子ゴコロがくすぐられるのです。
考えてみると、『テニミュ』は甲子園に似ている気がします。こう言うと怒られてしまうかもしれませんが…。確かにいくつかの舞台を踏んでいる上手な俳優さんもいるのですが、決してプロの技ではないんです。
でも1回戦ごとに成長があり、その裏には大変な努力があり、本番で伸び伸びできる子もいれば、良さが出せない子もいるけど、みんなが必死で、それがストレートに伝わってくる。そして今回も、脚本も手がける三ツ矢雄二さんの歌詞が素晴らしい! 「なんのこっちゃ チャチャッと潰す」とか、短いフレーズがいちいちすごいんです。
それにしても、私が『テニミュ』を見始めた2年前と変わったと思うのは、会場でもらうチラシです。『テニミュ』の出演者同士、卒業生同士をキャスティングした公演のお知らせが最近一気に増えました。“テニミュ特需”と“BL(ボーイズ・ラブ)ブーム”に乗っかって、キャストを若い男優さんで固めた舞台がたくさんつくられるようになったんですね。彼らにしてみれば、チャンスが増えるから悪くない状況だけど、競争は激化するから単純に喜んでばかりもいられないはず。
どんどん増えていく『テニミュ』経験者の中から何人が生き残れるのか。ひとりでも多くの子が大きく羽ばたくのを見たいものです。
中井の気になる!!◆『ドラクル』(渋谷・シアターコクーン ~26日) ◆『シェイクスピア・ソナタ』(渋谷・PARCO劇場 ~26日) ◆鉄割アルバトロスケット『たこまわせ』(下北沢・駅前劇場 9月20~24日) ◆「ミザリー」(新宿・シアターアプル 9月29日~10月10日) ◆THE SHAMPOO HAT『その夜の侍』(下北沢・ザ・スズナリ 9月29日~10月8日) ◆宝塚月組「スピリチュアル・シンフォニー『MAHOROBA』-遥か彼方YAMATO-」(東京宝塚劇場 10月5日~11月11日) ◆宝塚宙組『バレンシアの熱い花/宙ファンタジスタ』(東京宝塚劇場 ~30日)