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      <title>ZukaZuka行くわよ♪</title>
      <link>http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/</link>
      <description>中井美穂の感激・観劇エッセイ</description>
      <language>ja</language>
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         <title>和央ようかさん主演の『ディートリッヒ―』要チェックです</title>
         <description>　こんにちは中井です。

　今まではこの1カ月に見たお芝居からピックアップして観劇リポートをお届けしていたのですが、今月はちょっと気になる作品をご紹介します。

　先月の14日に私が製作発表の司会を務めた『ディートリッヒ～生きた　愛した　永遠に～』（青山劇場　3月12～28日）というオリジナルのミュージカル作品です。

　ドイツ出身の女優にして世界的シンガー。美しいだけでなく、その凛とした生き方に男性に限らず女性からも多くの支持を受けているマレーネ・ディートリッヒの生涯を描いた作品なんですが、マレーネ・ディートリッヒってみなさん分かります？　分かりますね。じゃあ先に進めます。

　今回、宝塚で長く男役のトップを務めた和央ようかさんが主演を務めます。6年という近年まれにみる長きにわたってトップを張り続けた和央さんは、2006年の宝塚退団後も舞台を中心に活躍され2008年にはミュージカル『シカゴ』にも出演されています。和央さん目当てだけでも劇場に足を運ぶ価値は十分なのですが、今回はそこに大きなサプライズが。宙組時代に和央さんの相手役を務めていた花總まりさんがこの作品で舞台復帰を果たすこととなりました。この2人は宝塚ファンの中では“伝説のコンビ”といわれているんです。そんな2人がディートリッヒと、生涯にわたってディートリッヒの親友だったエディット・ピアフ役を演じるなんて、本当に楽しみです。

　2004年にはコンビで「第29回菊田一夫演劇賞」を受賞するなど実力のあるお2人だけに、昔を知らない人にもぜひ見てほしい作品です。

　加えて現在、英国のロイヤル・バレエ団のゲストプリンシパルであるバレリーナの吉田都さんが東京公演のみ出演。華を添えます。吉田さんはバレエ以外の一般的な演劇作品に出るのは今回が初めてで、こちらも貴重な舞台となるでしょう。

　共演陣も実力と華やかさを兼ね備えた豪華なメンバー揃い。なかでも注目は史上最年少で宝塚の振付を手掛ける振付家の桜木涼介さん。ルックス・実力ともにそろった桜木さんの名前、覚えといてください。

　もう字数が少なくなってしまったんですが、1月25日発行号で対談させていただいた長塚圭史さんの阿佐ヶ谷スパイダースpresents『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』。「物語からの脱却」とは演劇の可能性そのものだなと感じました。しかし観ているこちら側も緊張感いっぱい。ふだん使わない脳みそをフル回転して観ました。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 15 Feb 2010 05:33:44 +0900</pubDate>
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         <title>芝居もいいけど落語もね!!『志の輔らくご』</title>
         <description>　こんにちは、中井です。今月はいつも以上に、振り幅の広い舞台を観られました。

　まずは『志の輔らくご』。立川志の輔さんがお正月のパルコ劇場に登場するようになって5年目だそうです。今年、強く思ったのは、落語を好きな方もそうでない方も、志の輔さんは今、観るべきだということ。枕と噺の切り替えがとても自然で、気が付くと完全に噺の中に引き込まれています。内容は、自作の新作落語3本。中でも、江戸時代の歌舞伎役者・中村仲蔵のネタに泣かされました。人物の演じ分け、せりふと説明の切り替え、当時の役者を取り巻く環境、仲蔵の役者としての性(さが)などが、説明くさい言葉なしに伝わってくるんですね。会場の集中力も自然と高まって、客席は水を打ったようにシーンと。世界陸上の100mの決勝前も、何万人という観客が静まり返るんですが、その時を思い出しました。

　和物続きでは、早乙女太一君の『美しき華』も良かったですね。天才子供女形といわれた彼も18歳になり、若さの特権であるスピードに安定感、「何をやっても早乙女太一」という芯の強さが加わりました。第一部の、太一君の素に近いショーでは、去年出演した劇団☆新感線の経験が厚みになっていましたし、第二部の女形としてのショーは、色っぽさが艶っぽさへとレベルアップしていました。とはいえ、かつらを着け、裾の長い着物を着た上で、あれだけ自在に身をこなすのは筋力の賜物。若く美しい女形にしかできない舞台を見せてもらいました。

　宝塚花組の『相棒』は、企画を聞いて思わず「大丈夫なの？」と心配した演目でした。放送中のテレビドラマを舞台化すること自体が難しいはずですし、杉下右京は水谷豊さんがつくり上げ、水谷さんの個性と一体になったキャラクター。それを宝塚作品にするのは、かなり冒険のはずだと。でも結果は、かなり楽しめました！　右京を演じた真飛聖さんもうまく個性を取り込んでいましたし、他のキャストもうまくハマり、ダンスあり、ちょっとしたお遊びありの、宝塚ならではの『相棒』に仕上がっていたんです。昨年同じ石田先生の演出する作品に出たメンバーが多くいた花組ならではの安定したチームワークがあるから、ベタなことも冒険もできるんでしょうね。

　シアターコクーンの『東京月光魔曲』は、松雪泰子さんと瑛太さんの姉弟がとにかく美しかった！　特に、爽やかさだけでなく影も出ていた瑛太さんの、舞台2作目にしての成長ぶりに目を見張りました。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 18 Jan 2010 00:27:06 +0900</pubDate>
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         <title>タニノさんの頭の中を少しだけ垣間見られたポストトーク</title>
         <description>　こんにちは、中井です。2009年も残りわずか。観劇もラストスパートかけてます！

　まず『海をゆく者』、作品もキャストもよかったです。アイルランドを舞台にした話は、暴力的な若者を描いた『ウィー・トーマス』などのマクドナー作品しか知らなかったのですが、マクファーソンという劇作家が書いたこの話は登場人物がおじさん5人。なのに全体的な印象、セットの雰囲気がよく似ていて、すんなりその世界に入れました。途中から悪魔が出てくる意表を突く設定なのですが、アイルランドでは“神様や悪魔と契約する”という感覚が普通に根ざしているのでしょう、違和感はなく、終盤はグッと引き込まれました。小日向文世さん演じた悪魔は、喪黒福三をもっと理詰めにしたような銀行員風の風貌で、だからこそ怖かったです。役者さんは全員が達者。毎日違う仕掛けがあるんだろうな、と想像させる余裕は、この座組みならではでした。幸せな終わり方も良かったです。

　幸せな終わり方と言えばグリングの『jam』も印象的でした。青木豪さんは「忘れていたけど、かつて友達に言われて傷付いた言葉、自分が親友に対して心の中で抱いた一瞬の黒い感情」を思い出させる芝居を書く人。今回も痛い気持ちになることたびたびでした。でもギリギリのラストで、ほんのり明るいものを提示してくれる。公演のたびに観に行っていた劇団なので活動休止になるのは寂しいですが、また会えるのを楽しみに心待ちにしたいと思います。

　庭劇団ペニノの『太陽と下着の見える町』は、ポストトークの司会をさせていただくために稽古場も見学させていただき、事前の期待がかなり高まっていたのですが、本番は期待以上でした。作・演出のタニノクロウさんは、ファンタジックな部分とストレートな性欲の部分のバランスが抜群におもしろい方ですね。どちらかに転ぶことなく最後まで駆け抜けて、思いもよらない、でも納得の落とし所に着地してくれました。広い会場でペニノを見られたのも貴重でしたし、ポストトークでタニノさんの頭の中を少しだけ垣間見られ、いい経験をさせていただきました。

　同じくフェスティバル/トーキョーのプログラムで、観客が貨物となって東京から横浜までトラックで運ばれるリミニ・プロトコルの『Cargo Tokyo-Yokohama』も本当に行ってよかったです。まず、流通という観点から都市を見るという発想がおもしろいですよね。でも実行となると、日本の法律や規制をクリアするだけでも相当大変なはず。それなのに緻密な演出がなされていて、3時間近い行程、まったく飽きることなく過ごせたのは驚きです。登場する物流センターで働く人や物流博物館の職員さんたちの生の言葉も素敵でした。観客を運んでくれたふたりのドライバーさんもとても魅力的で「こんなふうに愛情と誇りを持って自分の仕事について語れる人が何人もいる」という発見もうれしかったですね。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 21 Dec 2009 00:57:35 +0900</pubDate>
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         <title>『世田谷カフカ』と『印獣』でチームワークの妙を堪能</title>
         <description>　こんにちは、中井です。今年も残り40日。あと何本、舞台を見られるでしょうか？　さて、今月もまたKERAさんに楽しませてもらいました。『世田谷カフカ』は、カフカの未完の長編小説3本をまとめると聞いていたので「どんなふうにするんだろう？」と思っていたら「こんなやり方があるんだ！」と。それぞれの主人公と登場人物にカフカ本人まで出てくるし、ダンスや映像もありと、たくさんの要素を入れ込んでいたのですが、すべてが見事にしっくりきたのです。でもそれがしっくり感じられたのは、間違いなくナイロン100℃という劇団でやったから。プロデュース公演で同じようなことをしようとしても、こんな仕上がりにはならなかったでしょう。

　劇団とは違うチームワークを見せてもらったのは、ねずみの三銃士の『印獣』です。生瀬勝久さん、池田成志さん、古田新太さんの3人が「おもしろい舞台をつくろう」と集まって、おもしろくないはずがありません。しかも脚本が宮藤官九郎さん、演出が河原雅彦さんなら間違いなしでしょう。とはいえ、この作品の本当の主人公は三田佳子さん。スターがスターであった時代の芸能界で、世間の常識とは違う生活を送って来たであろう三田さんだからこそできる迫力満点の役でした。とんでもない格好もさせられたりしていましたが、これを中途半端にやっていたら、むしろ看板に傷が付いていたでしょう。それを堂々とやりきったところに“本物”を感じました。岡田義徳さんの好演も光ってました。

　劇団☆新感線の『蛮幽記』も文句なしのおもしろさでした。以前から早乙女太一君は絶対に新感線に出るべきと思っていて、彼本人も出たいと言っていたのを知っていましたから、まさに夢がかなった舞台です。この作品は2度見たのですが、太一君は声からして変わっていて、いいカンパニーでお芝居をしている充実感、ぐんぐん吸収していい役者さんになっていく様子がよくわかります。復讐から始まる物事には勝者も敗者もなくただ悲しみがあるだけなんだなと。また観たくなる作品でした。

　彩の国さいたま芸術劇場のネクストシアター『真田風雲録』には感動しましたね。小劇場の劇団はなじみがある私ですが、それ以外の形で、若手の役者が集まった演劇集団と言われてもピンと来ません。演出を蜷川幸雄さんがなさったことで初公演を観に行ったのですが、劇場の床を泥一面にして役者さんを動かす演出に驚きつつも納得。合戦って、こういうことなんですよね。役者さんもスタッフの皆さんも死ぬほど大変だったと思いますが、そんな演出を貫いた蜷川さんは、本当にパンキュッシュな方だと思います。与野本町まで行く価値のある作品でした。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 16 Nov 2009 00:14:42 +0900</pubDate>
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         <title>役者の息づかいまでうかがえそうな濃密な空間での貴重な体験</title>
         <description>　今月は小さめの劇場で濃厚なものを見ることが多く、小さい劇場だからこそできるものというのがあるということを再認識しました。

　まずは野田秀樹さんの東京芸術劇場芸術監督就任記念プログラムの『ザ・ダイバー』日本バージョン。昨年上演されたロンドンバージョンではキャサリン・ハンターという女優さんが演じていた役を日本版では大竹しのぶさんが演じられました。

　キャサリン・ハンターは野田さんと同じような動きを野田さんと同じような感性でできるというイメージがあって、その身体の特徴性が目をひく女優さんだと思うんです。それに対して大竹さんは圧倒的に女であるという部分が強く、リアリティーが増して、全く別な話に思えました。

　あれだけのキャパであれだけの役者たちを息づかいまでうかがえるような近さで見られたのはとても貴重でした。

　そしてハイバイの『て』。これも野田さんの就任プログラムの「芸劇eyes」という企画の第1弾。もともと、主宰の岩井秀人さんのお母さんの影響を強く受けている作品が多いのですが、これだけ私小説みたいなことを舞台にして、大丈夫なのかな…と思ってしまいました。祖母が亡くなるちょっと前からお葬式までの家族の出来事を自分の視点と母親の視点という2つの立場から描きます。

　こういう作品を見て思うのはホントに家族ってやっかいだなということ。でも決して離れることができない存在。それだからこそ愛おしいんですね、きっと。

　この2本は野田さんが芸術監督に就任したからこそ小ホールという濃密な空間で上演されたのだと思います。改めて、野田監督ありがとうございます。

　そして『ねじと紙幣』。女殺油地獄をモチーフとしたこの作品では、作・演出の倉持裕さんが歌舞伎という構造に向き合ってちゃんと現代劇に仕上げているという感じがしました。そして男の人が演じる歌舞伎とは違った面で、殺される場面でのともさかりえさんの曲がった腕とか足とかがとてもリアルでした。森山未來さんの持つ身体能力の高さがストレートプレイでもいかんなく発揮されていました。

　大人計画の『サッちゃんの明日』では家納ジュンコさんという女優さんにひかれました。とてもきれいな女優さんなんですが、もの凄いエロい事をたくさん言います。清純派に見えて変態っぽい演技がとってもうまい。よく見るとサモアリナンズの役者さんであるとのこと。さすがサモアリ。小松さんも相変わらずの天才っぷりを見せてくれました。

　小松さんといい、ハイバイに客演していた菅原永二さんといい、「普通にいるよねこの人」と思わせておいて実は凄く変なうまい人っていう役者さん、私は大好きです。

　11月3日に、新国立劇場で上演中の「ヘンリー六世」の上演後のアフタートークで司会をします。よろしかったらぜひ!!</description>
         <link>http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/archives/2009/10/post_27.html</link>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 19 Oct 2009 00:52:27 +0900</pubDate>
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         <title>10時間でも興味が途切れない『コースト・オブ・ユートピア』</title>
         <description>　休憩も入れると通し上演が10時間15分の『コースト・オブ・ユートピア』を観ました！

　終わった時はさすがに得も言われぬ達成感がありましたね。19世紀ロシアの話なので、そのあたりの歴史に私がもっと詳しければ、もっと楽しめたんだろうな、という感は否めませんが、それでも舞台作品として十分におもしろく「観てよかった！」と思えるものでした。追っても追ってもせりふを咀嚼しきれないのに、興味が途切れず、気持ちが持っていかれたのは、やっぱり役者さんの力ですね。阿部寛さんや池内博之さんというモデル出身の方が、勝村政信さんや石丸幹二さんという劇団出身の方と渡り合って大きな作品をつくり上げているのが、今の日本の演劇界のおもしろさだとも思いました。ヅカファンとしては、元宝塚の紺野まひるさんが素晴らしい演技を見せてくれたのもうれしかったです。

　ヅカと言えば、星組の新トップコンビのお披露目公演となった『太王四神記』も良かったです。新トップの柚希礼音さん、夢咲ねねさんは、どちらも長身でキラキラしたルックス。この作品は今年１月、花組でも上演されましたが、ふたりに代表される星組の個性が、花組版とはまったく違う『太王』をつくりました。花組が緻密に作品を構築して、物語の世界観をていねいに伝えたとしたら、星組はケレンと勢いで観客を巻き込む感じ。どちらにも良さがあって、競作の成功例ですね。この作品はもしかしたら『ベルサイユのばら』や『エリザベート』のように、各組が手がける名作になるかもしれません。

　その星組で4月まで男役トップだった安蘭けいさんが、退団後初めて舞台に立ったのが『アイーダ』です。男役を卒業して半年もたたないうちに女性役を演じると、ほとんどの場合(そんなケース自体がまれですが)、違和感が生まれます。安蘭さんはそれがまったくなく、これからの活躍を予感させました。それにしても気になるのは、元宝塚の女優さんが増え続ける中、ミュージカルで彼女たちの相手役になる男優さんが同じくらい増えているのか、ということです。『アイーダ』の伊礼彼方君は健闘していましたが、こういう人材がますます増えてほしいですね。

　松たか子さん主演のミュージカル『ジェーン・エア』も、マツタカファンの私は大満足の1作でした。若いし、大きな苦労などなかったと思える育ちなのに、どうしてあんなリアリティーある人間像が演じられるのか。ひき込まれながらも不思議に思います。

　今回に限らずなんですが、松たか子さんの舞台はぜひ多くの人に観てほしいと思います。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 21 Sep 2009 00:47:55 +0900</pubDate>
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         <title>作り手の皆さんの姿勢が素晴らしいコクーン歌舞伎十五周年企画</title>
         <description>　こんにちは、中井です。『世界陸上』の出張前、たくさんの舞台でエネルギーチャージしました。まずは、先月に続いてコクーン歌舞伎です。鶴屋南北の名作『桜姫』を先月は現代版に書き換え、今月は古典をコクーン版演出で上演するという試みでした。普通に2カ月やってもいいのに、十五周年ということもあって、あえてこういう企画を立てて冒険する。作り手の皆さんの姿勢が素晴らしいですよね。2作観たことで私自身、『桜姫』という作品をより深く感じることができました。古典版のラスト、中村七之助さん演じる桜姫が、赤ん坊を抱いている姿が神々しくて、パッと聖母マリアをイメージしたのですが、奇しくも現代版の桜姫の役名がマリア。偶然なのか仕掛けなのかは分かりませんが、贅沢な舞台の見方を経験せさてもらいました。

　ペンギンプルペイルパイルズの『cover』もよかったです。オープニングの自動車のシーンから、まさかあんなにしみじみしたラストになるとは……。深いテーマなのに淡々として、でも笑えて、さらに切ない。キーパーソンの谷川昭一朗さんが“さりげなく上手い大人の役者”でカッコよかったです。前回の劇団公演とは印象がまったく違って、作・演出の倉持裕さんの引き出しの多さを感じました。パンフレットに倉持さんが「書きたいことはたくさんある」と書かれていたので、それを追いかけていきたいと思います。

　役者の上手さを感じた作品をもう1本。世田谷パブリックシアターで上演した『奇ッ怪』です。小泉八雲の短編をイキウメの前川知大さんが構成、演出した作品で、メーンの出演者が仲村トオルさん、池田成志さん、小松和重さん。話をしながらクルクルと役が変わって、いくつもの話を行き来するのが、とてもスムーズでした。技量がなければできないことで、お三方のおかしみや色気と共に、自在な演技力を堪能しました。これも、八雲と前川さんを組み合わせた企画の勝利ですね。

　大好きなモダンスイマーズの『血縁～飛んで火に入る赤木五兄弟』もおもしろかった！　旗揚げ十周年記念作品ということで、メンバー全員で作・演出、いつもは作・演出の蓬莱竜太さんが役者として出演されていました。途中に『スリラー』のダンスがあったり、最後まで堪能しました。こんなお祭りができる劇団がどれだけあるのか考えたら、やっぱりモダンは幸せな劇団で、それを見られる私も幸せだとつくづく感じたのでした。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 17 Aug 2009 05:21:51 +0900</pubDate>
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         <title>“演劇の神様”のような存在に思えた『桜姫～』での笹野高史さん</title>
         <description>　こんにちは、中井です。本格的な夏ですね。暑さに負けず、劇場通いを続けましょう！

　今月、強く印象に残っているのは『桜姫～南米版』。脚本を書いた長塚圭史さんは、以前はひとつのことをいろんな言葉で説明しているイメージでしたが、劇団公演の『失われた時間を求めて』から、観客に大きなテーマを投げて説明しないようになってきている印象に変わりましたね。初日開けてすぐと千秋楽前日の2回見たのですが、そういう抽象的な内容だったせいか、最初は役者さんたちが探り探りだったのが、あとになるとそれぞれが自分の色を出していて、印象がまったく違いました。歌舞伎の『桜姫東文章』はあらすじしか知らないのですが、アッパークラスの人も底辺で生きる人も、ひと皮むけば結局は似たようなものだというメッセージは、何となく共通しているような気がします。笹野高史さんの役割が、都合のいい時に必要なものを持ってきたり、片付けたり、作者が持っていきたい方向に物語を引っ張っていくという、歌舞伎でいえば黒子ですが、もっと広く“演劇の神様”のような存在だといえる気もして、おもしろかったですね。

　シアタークリエで上演された『ゼブラ』は、ヒロイン役が交替して現場は大変だったと思いますが、星野真里さんは主人公のキャラクターにぴったりで、まるで最初からキャスティングされていたようでした。夫の愛人と会った斎藤由貴さん演じる長女が、その愛人が帰った後に茶碗を投げつけるシーンになぜか私のスイッチが入り(そんな経験はないのに！)、そのあとは胸が詰まりっぱなしでした。小劇場の作品がプロデュース公演で大きくなった成功例だと思います。

『COCO』は、先月から続くマイブーム、鳳蘭さんのシャネルがとにかく格好よかった！　コレクションに失敗した晩年のシャネルから話が始まるのがよかったですね。

　宝塚月組の『エリザベート』は、自分のトートをつくり上げていた瀬奈じゅんさんが素晴らしかった。彼女はルキーニ、そして男役でありながらエリザベートも演じた経験もあり、この作品で3役演じたことのある、おそらく世界で唯一の人。東宝版は演じる人に合わせて振付が変わりますが、宝塚版は同じ歌詞、同じ振付なので、逆に演じる人の個性が問われます。瀬奈さんは満を持してのトートで「見せどころをわかっている！」というまさに美しく、妖しく歌い踊り誘う宝塚のトートでした。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 20 Jul 2009 00:29:06 +0900</pubDate>
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         <title>凄すぎる鳳蘭さんの存在感と清水邦夫さんの戯曲</title>
         <description>　こんにちは中井です。今月もたくさんの作品を見ました。担当の編集者の方に「舞台と仕事のバランスがおかしくありませんか」と言われました…。

　今月真っ先に取り上げなければいけないのが『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』。戦争で解散してしまった少女歌劇団の、かつての娘役のスターが『ロミオとジュリエット』の稽古を続けながら今もなおゴールデンコンビといわれた相手役の登場を待ち続けるというお話。娘役トップスターの三田和代さんが待ち望む相手役を演じた鳳蘭さんの存在感にとにかく圧倒されました。鳳さんがセットとなっている大階段の上から現れるのですが、これが何年も宝塚のトップを務めてきた人の降り方なんだと思いました。こんな相手役に巡り会ったら自分の残り人生をかけて待つだろうな、と納得させられました。

　そしてなにより脚本の清水邦夫さんの台詞が物凄く刺さるんです。夢の世界に生きてきた女優さんの人生の幕の引き方。それを支える男性たちの姿。戦争を経て変わってしまったそれぞれの人生。老いをどう受け入れて生きていくのか。息をのむような美しい言葉、印象的な台詞が襲ってきて、しばし立ち上がれなくなるほど。カーテンコールで流れた清志郎さんの「デイドリーム・ビリーバー」の歌詞がまた芝居のテーマに合っていて、また涙。

『楽屋』も清水さんの作品。生瀬勝久さんが演出しているからか、コメディーシーンも多く、笑っているうちに、女優として生きるということの恐ろしさ、切なさ、魅力を余すところなく感じさせてもらいました。

　女性というものを知り尽くしたかのような美しい言葉が散りばめられた清水さんの作品はもっと見なくちゃ。とにかく戯曲が読みたい、と思いました。

『夏の夜の夢』は再演。前回は見られなかったのですが、とても評判がよくてぜひ見たかった作品でした。パック役のチョウソンハさんの台詞と最後のシーンに感動。回り舞台がぐるっと回るとそこは舞台装置の裏。スタッフさんも見切れて早替わり室もよく見えるし、衣装を脱いだ出演者が皆登場し、役ではなく役者の姿と表情をさらけ出す。演劇っていいなあとぐっときました。

『鴨川ホルモー』は本屋大賞連続上演シリーズの最終作。このシリーズは3本あったのですが、どれも劇場、演出家、演者がうまくかみあっていて、とてもいい企画だったと思います。またこういうシリーズを仕掛けてくれないかな～と思いました。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 15 Jun 2009 06:18:21 +0900</pubDate>
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         <title>劇団公演だからこそ出来た!? ナイロン100℃『神様とその他の変種』</title>
         <description>　こんにちは、中井です。皆さんは大型連休をどう過ごされましたか？　私はせっせと劇場通い。いつもと変わらぬ日々でした。

　まず庭劇団ペニノのアトリエ、はこぶねに初めて行ってきました。ごく普通のマンションの一室で、30人ぐらいでいっぱいになる客席と小さな舞台がつくられています。でも舞台上の美術は細部までつくり込まれていて、終演後、写メを撮らせてもらったくらい(撮影していいとのことでした)、緻密でした。タイトルが『苛々する大人の絵本』なので、どうイライラする話なのかと思っていたら、誰かの夢を形にしたような、中学生男子のエロ妄想を具現化したような、不思議な内容でした。でも私の頭の中に普段浮かんでいることを１時間切り取ったら、きっと大差はないはず。「舞台を観る」という行為の中で、無意識のうちに「観る側」と「つくる側」を分けて考えがちでしたけど、本当は頭の中は似たようなもので、それを形にするかしないかの違いだけなのかな、と考えたりしました。

　新国立劇場で田村孝裕さんが演出した『シュート・ザ・クロウ』も、登場人物にリアリティーがあっておもしろかったです。翻訳劇らしからぬ日常的な空気が感じられて、また同時に、4人の男優さんがみんなタイル張り職人に見えました。田村さんには男芝居や翻訳モノのイメージがなかったのですが、さすがですね。次回作がご自身の脚本で四姉妹を中心にした『ゼブラ』とまったく違う世界なので、この作品を経て『ゼブラ』がどう変わるのか、とても楽しみになりました。

　それからナイロン100℃の『神様とその他の変種』。またもやKERAさんにヤラれました。さんざん笑ったり怖い気持ちになったあと「ああ、私たちの家も動物園と同じ、雨ざらしなんだな」と納得させられて。作品ごとにやっていることが違うのに、でも最終的にはKERAさんしか書けないと納得させられる確かなものがあるんですよね。特に今回は、劇団公演だからこそ出来た作品だと思いました。作・演出家の望む形を短時間でつかめる役者さんが集まっている凄さ。だって峯村リエさんが演じた役なんて相当難しい役ですし、みのすけさんだからこそ11歳の少年を自然に演じられたはず。そこに山内圭哉さんや水野美紀さんという外部の方が新鮮かつ、この作品にしかない空気を注いでくれて大満足でした。それにしても、やっぱり音楽がかっこいい。毎度ですがサントラ化、希望します！
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 18 May 2009 03:58:28 +0900</pubDate>
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         <title>ハチャメチャなファンタジーのビジュアル化には演劇が最適</title>
         <description>　こんにちは、中井です。今月もたくさんのいい舞台に巡り合いました。まずは劇団☆新感線の『蜉蝣峠』。宮藤官九郎さんと新感線の組み合わせは『メタルマクベス』（06年）以来ですが、今回もまたうまくハマりましたね。宮藤さんの書く話は、中島かずきさんの話のように、いくつかの話がどんどんまとまって大きなうねりになるのではなく、すごくバカバカしい画（え）、すごく寂しい画というピースがパズルを埋めるように集まって、最終的にひとつになるんだな、と感じました。同じいのうえ歌舞伎でも、書き手によって世界が広がっていくのはおもしろいですね。

　どんなふうになるのかまったく予想がつかなかったけれど、観たらとても楽しめたのが『夜は短し恋せよ乙女』でした。主役ふたりが初舞台と聞いていたので「大丈夫？」とも思っていたのですが、田中美保ちゃんも渡部豪太君も原作の小説にイメージにぴったりな上、舞台上でとても伸び伸びと動いていたのが印象的でした。セットの動かし方、空間の使い方も、アナログなのに想像力が刺激されました。もとがハチャメチャなファンタジーの場合、演劇こそビジュアル化に最適なメディアだと実感させてもらいました。アトリエダンカンの本屋大賞シリーズは『風が強く吹いている』も良かったので、三部作最後の『鴨川ホルモー』にも自然と期待がかかります。

　美輪明宏さんが主演、演出、美術を手がけた『毛皮のマリー』も、ビジュアル化という点で圧倒的でした。自分はこれが好きだという趣味、思想、主張を、異端と言われながらも徹底的に打ち出す。しかもお金と時間をかけて。何しろ会場のル・テアトル銀座のロビーは、『毛皮のマリー』公演中だけ床がバラ模様になったんですよ。もうひとつの十八番である『黒蜥蜴』のように、陰のある華麗な世界も好きですが、今回の徹底したキッチュさも素晴らしかったです。

　宝塚星組『マイ・ディア・ニューオリンズ』は、トップの安蘭けいさんをはじめ10人が一気に退団する特別なさよなら公演でした。本編にもそれは反映されていましたが、私としてはレビュー『ア・ビアント』に感動しました。作曲の藤井大介先生が、安蘭さんと同期ということもあって思い入れもあったんでしょうね。彼女が在籍した組の名前、よくインタビューで答えていた言葉までが歌詞に盛り込まれ、これまでの思い出と愛惜、未来へのエールがこもったショーになっていて、私は観るたびに大号泣してしまいました。</description>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 20 Apr 2009 08:04:46 +0900</pubDate>
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         <title>宝塚未体験者にすすめたい「太王四神記」と「逆転裁判」</title>
         <description>　こんにちは、中井です。暖かくなって、劇場通いがますます楽しい季節ですね。

　時々聞かれる質問に「宝塚っておもしろいんですか？」というものがあります。そんな時、私はなるべく具体的な作品を例に出して説明するんですが、先月観た花組の『太王四神記』と宙組の『逆転裁判』は、ヅカの強みと魅力がたっぷり詰まっていて、その説明にとっても役立ちました。『太王』はNHKでも放送されていたヨンさま主演の韓国ドラマが原作。全24話を2時間半にまとめるわけですから、話はかなりカットされます。でも、ファンタジー＆コスチュームものはヅカにアドバンテージあり。男役がメインという大原則ともぴったり合って、テンポのいい見どころいっぱいの作品になりました。『逆転』は、同名ゲームソフトが原作です。ゲームソフトから舞台をつくるという発想に驚きましたが、考えてみたらキャラ設定がはっきりしているのはヅカ向き。無理なくハマりました。どちらもこれから2度目の上演がありますから「宝塚っておもしろいの？」と考えている未体験者の皆さんにお薦めしたいです。

　モダンスイマーズの『トワイライツ』とグリングの『吸血鬼』は、偶然ですが、いつものトーンと違う作品でした。前者は蓬莱竜太さんの描く恋愛劇ということで、どんな話になるのか興味津々でした。それが意外なほど暗くて厳しい愛の形が描かれていて驚きました。決して幸せにはなれないけれど、出会ってしまった以上、離れられない関係がある。そんなふたりの物語でした。後者は、主人公である脚本家が、かつての恋人の死の理由をたどっていく話です。救いはありますが、老人介護など厳しいエピソードも挟まれます。KERAさんも松尾スズキさんも劇作家を主人公にした作品を書いていましたが、つくづく、書く仕事って大変なんだなって思いました。

『地球に落ちてきた男』は、初演と再演の印象のあまりの違いに驚きました。カスパー・ハウザーという実在の人をモチーフにしているのですが、初演は、言葉も話せない字も読めない、どこで誰に育てられたのかわからない可哀想な人の話だと思っていたのに、今回は始まった途端に「これは私だ！」と感じたのです。私が成長したのかもしれませんが、主役を演じたのが役者でありダンサーでもある舘形比呂一で、この人の力も偉大でした。きれいに動く肉体は雄弁だと痛感しました。</description>
         <link>http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/archives/2009/03/post_22.html</link>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 16 Mar 2009 03:41:41 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>駅伝を舞台に…!? いやいや素晴らしかった『風が強く吹いている』</title>
         <description>　こんにちは、中井です。ようやく春ですね。花粉症に負けず、ティッシュ持参で劇場に行きましょう！

　先月、私のハートをがっちりつかんだのは『風が強く吹いている』でした。原作は三浦しをんさんの人気小説で、駅伝が題材です。話を聞いた時は「駅伝を舞台に？」と頭の中が「？」だらけ。テニミュも「どうやってテニスを舞台に？」と思いましたが、『風が』はそれ以上に疑心暗鬼で劇場に出かけました。ところがこれが、予想に反して素晴らしかったのです。二幕のうち一幕目は寮の中、ここで登場人物のキャラクターや、彼らの置かれている状況が語られます。そして二幕目はセットががらりと変わって駅伝のシーン。舞台上の役者さんは全員が正面を向き、それぞれが走り終えた人、走っている人、待っている人、中継地点の人などを演じます。そのときのせりふがグッと来るものが多くて……。鈴木哲也さんの脚本、素晴らしいと思いました。イケメン俳優でスポーツを題材にした舞台をはいろいろありますが、これはかなりの高得点でした。駅伝というスポーツが日本人のメンタリティーに訴えるもの、ランニングとフィールドコートが女子心に訴えるものを、見事にすくい取っていたと思います。

　パルコ・プロデュースの『リチャード三世』もおもしろかったですね。イギリス・グランジ風の衣裳が私のツボでしたし、映像も活用するいのうえひでのりさんの演出全体に「よくわかる、飽きないシェイクスピアを」という意図が感じられました。いのうえ演出の権化・古田新太と、いのうえ演出には新鮮な三田和代さん、銀粉蝶さんといった役者さんの顔合わせも見応えがありました。

　新鮮だったといえば、シルク・ドゥ・ソレイユの『コルテオ』も忘れるわけにはいきません。「またサーカス？」「またシルク？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは本当にお勧めです。ある男性が死んだあとに見る夢、というストーリーで全体が進むのですが、子供のころの枕投げがいつの間にかすごいトランポリン技になったりと、物語と技のつなぎ方がとても上手い。しかも散りばめられるアイテムが天使や妖精やジプシー音楽などヨーロッパ・テイスト満載。TVCMでは超絶技の印象が強くしますが、そして実際に超絶技なのですが、全体を流れるトーンがロマンチックなんです。SS席1万3000円のチケット代は決して高くないと思います。</description>
         <link>http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/archives/2009/02/post_21.html</link>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 16 Feb 2009 03:44:33 +0900</pubDate>
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         <title>宝塚で「カラマーゾフの兄弟」!? 取り越し苦労の素晴らしい出来栄え</title>
         <description>　こんにちは、中井です。2009年も始まったばかりというのに、もう続々といい舞台が動き出していますね。ほんの一部ですが、その感想を皆さんにお伝えしていきます。

　まず１本目は、宝塚雪組の『カラマーゾフの兄弟』。「宝塚でカラマーゾフ？」と驚いた方、いらっしゃいますよね？　私も演目だけ聞いた時は、正直、違和感がありました。ドフトエフスキーの原作を私は読んでいないのですが、暗くて重くて長い文芸作品だということは知っています。でも、どんな原作であれ、宝塚で上演するなら一定のルールの中で再構成されることになります。男性が主人公で、その男性が格好よく描かれること、歌と踊りを入れること、この公演では休憩を含めて2時間半にまとめることなどなど……。そこにうまくハマるのか、よく分からなかったからです。でも、そんな心配はいりませんでした。宝塚のセオリーの中でかなりアレンジされたのだろうな、と分かるのですが、脚本・演出の斎藤吉正さんは、人の罪をかぶる男の美学を採りいれ、テンポよく話をまとめてくれました。音楽が『ゲド戦記』も手がけられた寺嶋民哉さんなのですが、ゲーム音楽的なポップさが分かりやすさを助けてくれたと思います。ラスト、ロシア民謡などがテクノっぽくアレンジされてダンスが始まるのですが「これはこれであり！」と納得。なのに原作のイメージを何ひとつ損なうことのない出来栄えでした。

　青木豪さんが脚本を書いた『空の定義』も心が打たれました。俳優座プロデュースで、私がこれまで観ることのなかった新劇系劇団の役者さんが何人も出演されていたのですが、主人公をナイロン100℃の松永玲子さんが演じていたこともあって、親しみを感じました。内容は、学生運動をしていた人とその子供の確執と和解です。学生運動という硬いテーマを使いながらこんなふうに家族の話ができるんだ、と驚きました。青木さんは、痛くて沁みる家族の話をよく描かれるのですが、その感触はそのままに、でも『空の定義』にはいつもより大きな世界観を感じました。家族を捨てて革命を選んだのが女性という設定もおもしろかったですね。

　KERA・MAPの『あれから』もよかったです！　思い返すと、渡辺いっけいさん、よかった。高橋ひとみさん、よかった。萩原聖人さん、よかったと、次々と出演者の方が浮かんできて……。これって、いい作品だったという何よりの証ですよね。</description>
         <link>http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/archives/2009/01/post_20.html</link>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 19 Jan 2009 00:20:32 +0900</pubDate>
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         <title>無意識に「70年代に戻りたい」モードに入っていたみたい</title>
         <description>　こんにちは、中井です。2008年もたくさんの舞台を観て、たくさん笑ったり感動したり……。11月も豊作でした！

　まずは表現・さわやかの『美少年オンザラン』。逃げる美少年、というタイトルからして私のツボで、どんな美少年を見せてくれるのかとワクワク。開演前に買ったパンフやグッズで、出演者の皆さんが70年代アイドルになりきっているのを観て、さらに期待が倍増していたのですが、本編に美少年らしい人物は登場せず(笑)。それでもおもしろかったんですが、後半は意外にもグッと来ました。コントに徹するというより、大きなお話が根底にあって、それが収束していく時に胸に迫るものがあったんです。でも、終わった途端に感動したせりふを忘れているのは、さわやかの笑いの強さですよね？

　ウーマンリブの『七人は僕の恋人』も、女優陣が活躍する話だと思っていたら──実際に大活躍されるんですが──、観終わったあと頭の中をループしていたのは、池田成志さんが演じた“老いたアイドル、ズッキー”と、客入れ客出しの時に流れていた歌謡曲『原宿キッス』でした。これは私が無意識に「70年代に戻りたい」というモードになっているのでしょうか(笑)。伊勢志摩さんのパチンコキャラや、荒川良々さんと双子に扮した峯村リエさんも最高だったんですが。

『表裏源内蛙合戦』は、4時間10分という長い上演時間をまったく退屈させない作品でした。江戸のさまざまな物売りをひとつずつ丁寧に見せていくのは“大いなる無駄”と言えば言えるのですが、それを堂々とやっておもしろく見せるのが、さすが蜷川幸雄さんです。主演の上川隆也さんも、蜷川作品に初参加とは思えない堂々たる演じっぷりでした。上手さに加えて大らかさがあり、改めて、いい役者さんだと思いました。

　宝塚は星組が全国ツアーで上演した『外伝ベルサイユのばら－ベルナール編－』を観に静岡へ。これは原作者の池田理代子先生が宝塚のために脚本を書き下ろした三部作のラストを飾る作品です。主演のトップコンビ、安蘭けいさんと遠野あすかさんは、歌もお芝居も上手でスター性もあるふたり。でも6月の退団が決まっていて「このコンビを観られるのはあとわずか」というファン心理から、一層キラキラ度が増しました。レヴューの『ダンディズム』も含め、素晴らしい舞台を観ることができ、静岡まで行った甲斐は十分にあったのでした。</description>
         <link>http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/archives/2008/12/70.html</link>
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         <category>観劇</category>
         <pubDate>Mon, 15 Dec 2008 01:40:22 +0900</pubDate>
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