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THE RAMPAGE 陣・川村壱馬、BALLISTIK BOYZ 海沼流星に聞く「BATTLE OF TOKYO」が与えてくれたもの

2022.07.20 Vol.Web Original

 EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSが所属するLDH JAPAN。さまざまなプロジェクトを同時多発的に世に送り出して、話題を提供し続けるなかで、とりわけ熱い視線を集めているものがある。Jr.EXILE世代のグループが展開する「BATTLE OF TOKYO」(以下、BOT)だ。いよいよ21日にプロジェクトのライブ第2弾『BATTLE OF TOKYO ~TIME 4 Jr.EXILE~』が開幕。さいたまスーパーアリーナで4日間にわたって毎日異なるステージを繰り広げる。いったいどんな4夜になるのか。THE RAMPAGEの 陣と川村壱馬、BALLISTIK BOYZの海沼流星に聞いた。(取材と文・酒井紫野、撮影・小黒冴夏)

EXILE TRIBEの新グループ、PSYCHIC FEVER「世界中の誰からも愛されるグループになりたい」

2022.07.19 Vol.Web Original

世界で通用するグローバルアーティストを目指し、2019年から日本全国47都道府県を巡る武者修行を行なってきたPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBEがアルバム『P.C.F』をリリースし、デビューを果たした。長かった下積み期間を終え、さまざまな国にルーツを持つ7人の若者は、どんな気持ちを胸に世界に羽ばたいていくのかーー。8月から半年間タイに拠点を移すなど、デビュー直後からグローバルに目を向けた活動を控えている彼らにインタビューした。

―― アルバム『P.C.F』がリリースされましたね。

中西椋雅(以下、中西)
:HIROさんからデビューのお話をいただいて最初は実感が沸きませんでしたが、リリース日に近づくにつれて取材も増えて「そろそろなんだ」っていう感覚になりました。それからは楽しみで仕方なかったです。

――楽しみな気持ちと不安な気持ちどちらが勝っていましたか?

JIMMY:むしろワクワクしかなかったです。デビュー日が楽しみすぎて、体中のエナジーがパンパンの状態でした(笑)。

小波津志(以下、小波津):YouTube登録者数100万人という高い目標や新型コロナウィルスの世界的流行もあり、「どうすればいいんだろう?」と不安を抱えていた時期もありました。けど、HIROさんからデビューを提案していただいてからは毎日「こんなことにも挑戦したい」っていう前向きな気持ちしかないかったです。

―― 2019年からPSYCHIC FEVERとして活動していますが、その中で1番印象に残っている出来事は?

剣:新型コロナウィルスが流行りだした当初は僕らもどう動けばいいのか分からず、スケジュールが何もない日が半年、下手したら1年くらい続いたんです。そこでグループで話し合った結果、体づくりや知識の量を増やすなど、この期間だからこそできることを見つけていきました。でも、こういうのも新型コロナウィルスがなければやってなかったことだし、今振り返ると1つ1つの物事を見直す良い機会になったと思っています。

WEESA:いろんな先輩のバックで踊らせてもらっていましたが、直近ではØMIさん(三代目J SOUL BROTHERSの登坂広臣のソロ名義)のツアーにオープニングライブという形でパフォーマンスさせていただきました。僕たちの力では立てないような大きなステージで経験を積ませてもらうこと自体すごいと思いましたし、この時見た景色が感動的だったからこそ、今度は自分たちで会場を満員にしたくなりました。デビュー前の貴重な経験が僕ら夢をさらに大きくしたと思っています。

―― ØMIさんのツアーに同行してどんなアドバイスをもらいましたか?

WEESA:僕らのデビューについてお話しした際は、「自分たちのスキルをしっかり磨きなさい」と言っていただきました。ØMIさんにはアーティストとして尊敬できる部分をたくさん見させてもらったからこそ、その時の言葉がダイレクトに刺さりました。ØMIさんはステージ裏での人間性も素晴らしい方なので。

中西:WEESAが今言ったようにØMIさんの振る舞いを近くで見て人間性の大切さを痛感しました。ただ大勢の前でかっこ良くパフォーマンスするだけじゃなく、ステージ裏での気配りもアーティストの仕事なんだなと。

三代目 JSBの今市隆二「誰かを喜ばせたいって気持ちは年々強くなっている」 新曲携えソロツアーへ〈インタビュー〉

2022.06.03 Vol.Web Original

 今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE )が、4日に開幕するライブ『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2022 “RILY’S NIGHT”』を控えて、配信限定シングル『RILY’S NIGHT -百合演夜-』をリリースした。先日、配信した新曲「辛」(つら)を含め、新曲3曲を収録した作品で、これらの楽曲と共に全国各地を巡って、今市を待つファンに会いに行く。

 

ーー 本作のタイトルは『RILY’S NIGHT-百合演夜-』(百合演夜は、リリーズ・ナイトの意)。ツアーのタイトルを冠していますし、ツアーをより楽しむための予習版的な要素も強いと思います。配信限定のシングルではありますが、全体としてどんな作品にしようと考え、制作されたのでしょうか。

1曲目の「華金」はライブのイメージで作りましたし、「星屑のメモリーズ」もライブでファンのみなさんと一体となれるようなポップで温かい曲です。この曲は歌詞もみなさんに向けて書いています。「辛」も合わせて、3曲ではありますけど、ライブの起承転結感はあるのかなと思っています。そういう意味ではツアーすることを意識して制作したとも言えるのですが、どの曲も、先ほどお話したように、「残る曲を作りたい」と作ったなかでできあがった曲です。

ーーこれまでの作品を含めて、先日配信された「辛」や収録曲の「華金」など、漢字が使われていて新鮮に感じるのですが、何か理由はあるのですか?

今、日本語がすごく好きになっているタイミングなんです。例えば、今の音楽シーンなかでの聴かれ方を見ていると日本の方が日本語をすごく愛しているのが分かります。世界を見ると BTSであるとかアジアから出て行ったアーティストが偉業を達成していて、日本のアーティストがどうやったらオリジナル性を持って世界で戦えるかということを考えると、やっぱり母国語ってのはすごい強いと感じていることだったり。その他にもいろいろな要素があるんですが、今回は日本語を使ったところに行ってみようって。”RILY’S NIGHT”も、”百合演夜”と漢字にすると、ちょっとイメージが変わって面白いかなって。何よりも、自分自身も日本語が好きですし。

三代目 JSBの今市隆二「寄り添いたい」新曲『辛』をリリース ストレートな表現が新鮮〈インタビュー〉

2022.05.16 Vol.Web Original

 三代目 J SOUL BROTHERSのボーカルとして活躍する一方で、ソロとしても精力的に活動を展開している今市隆二が、最新曲『辛』(つら)を配信リリースした。6月にCONCEPT LIVE『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2022 “RILY’S NIGHT”』の開幕を控えて発表されたこの曲。少し懐かしめのメロディーのミッドテンポ、スムースなメロディーが心地よい楽曲。雨の日の雰囲気たっぷりなラブソングかと思いきやーーー。

 

「ちょっとでもみなさんに寄り添えたら、そんな思いで作った」

 

ーー13日に配信リリースされた新曲『辛』について教えてください。

大きなテーマといいますか、曲のメッセージとしては、悲しみとか喪失感です。SNSの登場で世の中すごく便利になりましたけど、その反面、誹謗中傷で苦しまれたりといったことがニュースにもなったりして、便利なだけじゃない部分も多いです。そういった現代社会が抱えている問題、そして本当に戦争が起きてしまっていることだったり、悲しみを感じている人がたくさんいらしゃいます。そういうなかで、ちょっとでもみなさんに寄り添えたら、そんな思いで作った曲です。

ーー曲を聴いて歌詞も拝見して、ラブソングのイメージでお話を伺いに来てしまったのですが……

一見、ラブソングに見えますし、聴こえると思います。聴いていただく方がラブソングに聴こえたのなら、それでいいと思っていますし。他に取材に来てくれた方も「サビがキャッチーで楽しく聞いちゃました!」っておっしゃっていました。

ーー「ご自身の恋愛経験が反映されているのでしょうか」といった定番の質問も用意してきたりして。

 そういったのはないですね。大変な思いをしている人って、たくさんいると思うんですよ。1人になったときにものすごく寂しさを感じたり、考えすぎてしまったり。そういう時にに寄り添えたらなっていう気持ちですね。

ーーCONCEPT LIVEを控えてのリリース。この楽曲はツアーに向けて制作したものですか?

たくさんの人に伝わる曲、残る曲を作りたいっていうのが大きなテーマとしてあったのでツアーに向けて作った曲ではありません。

歌手活動20周年のEXILE ATSUSHI「1人の人間としての幸せに重きを置くように」コロナ禍で変化 「家族を持ちたい」願望も

2022.04.30 Vol.Web Origial

 歌手デビュー20周年、ソロデビュー10周年を迎えたEXILE ATSUSHIが、自身の誕生日の4月30日にベスト&ニューアルバム『ONE』を発売する。長年EXILEの顔として世間から認知されてきたレジェンドはグループ活動から離れた今、どんな思いを抱いているのかーー。元相方・清木場俊介とのエピソードなど、20年に渡る歌手活動を振り返るとともに、ソロアーティストとしての今後の展望などを聞いた。

「ソロはこうしなきゃいけない」みたいな肩の力も抜け、
音楽に対しての考え方もフラットに


――EXILEの活動と並行しながらソロ活動をしていた時とソロに専念されるようになった現在とで比べ、作風に変化は感じていますか?

よりポップになったかもしれないです。EXILEって僕のでは日本のミュージックシーンの王道と捉えていて、その反面グループ活動と並行しながらソロをやっていた頃は、変化球を投げたくなるような曲を歌いたい気持ちもありました。でも2020年の11月にグループ活動を卒業したことで、「ソロはこうしなきゃいけない」みたいな肩の力も抜け、音楽に対しての考え方もフラットになって。すると実はJ-POPとか聴きやすい曲を作るという想いが根底にあるんだなということにも気づけました。

――今作を制作するにあたって、“EXILE ATSUSHI像”みたいなイメージを意識したところはありますか?

その時は気にしてなかったですが、EXILE ATSUSHI像を裏切りたくない思いは自分の心の奥底にはあったかもしれないです。あと今回のアルバム制作のスピード感はコロナ禍であることがかなり影響していたかもしれません。コロナ禍でライブができない分、曲を作ってファンの皆さんに喜んでもらおうといつもより早いペースで制作活動していていたら、いつの間にかたくさん曲ができていて。なので最初から「よし、アルバムを作ろう!」と決めて制作していったって感じではなかったです。

――歌手デビュー20周年、ソロでは10年。ソロ活動を振り返ってみてどのように受け止めていますか?

気付いたら10年も経っていたんだ、という感じです。あと自分的にはソロ活動10周年よりも、歌手活動20周年の方が歩んできた道のりも長いし、大きな出来事なんですね。本当に「タイミングよく歌手活動20周年の時にソロ活動10周年が重なったな」と感じています。今回のベストアルバムはファン投票で曲目を決めさせていただいたんですが、結果にすごく驚いています。もちろん予想していた曲も入っていたんですが、中には「え?」となる意外な曲もランクインしていて。そう考えるとEXILE ATSUSHIって意外と歴史があるなと感慨深くなりました。

――ちなみにその“驚きの曲”とは?

ATSUSHI:清木場(俊介)君との「fallinʼ / EXILE ATSUSHI & 清木場俊介」です。この曲は完全に僕の中で第一章のものでしたし、歌い直したことは明確に覚えているんですけど、でもそれがまさかファン投票で2位に食い込んでくるとは想像していませんでした。僕のソロ10周年のベストアルバムに清木場くんの声が入っているのは、すごくスペシャルなことですし、自分にとっても本当に嬉しい誤算でした。

――びっくりされて清木場さんにご連絡されたとうかがっております。

報告したら「昔から応援してくれている人がたくさんいるってことやね」って山口弁のLINEが返ってきました。たぶんだけど…すごく喜んでくれている感じの返信でした(笑)。だからファン投票をやって本当に良かったと思っています。彼とは毎日連絡を取っているわけじゃないけど、Instagramを見たりとか、コロナ禍でもお互いの安否を常に気にしているような関係性なんです。やっぱり彼は一緒にデビューした仲間ですから。彼が地元の山口に帰って楽しそうに過ごしているのを見ると僕もうれしい気持ちになります。

劇団EXILE・青柳翔が活劇スター演じる! 『三十郎大活劇』は「いま上演する意味がある」

2022.03.10 Vol.Web Original

劇団EXILEの青柳翔が4月上演の舞台、パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』に主演する。演じるのは、日本映画界の黄金期に、映画を愛し、一夜にして活劇スターへと駆け上がる青年、紅三十郎。青柳もまた、映画をはじめエンターテイメントの世界を愛する男で、志を同じくする役どころともいえる。三十郎をどう演じる? 本人に聞く。

 

 時は第二次世界大戦の開戦前夜。社会や価値観が大きく揺れ動くなかで、日本映画界も大きく変化し始めていた。映画はサイレントからトーキーへ、日本が戦争へと向かう中で映画制作にもいろいろな制限が加わって、存在意義も変わり始めてーー。

 4月にリバイバル上演される舞台『三十郎大活劇』。94年に初演されたこの舞台は、日本映画黄金期へのリスペクトが込められた青春物語で、戦前の激動の映画界のなかで格闘する若者たちの姿と、LOVE&PEACEのメッセージを真っ直ぐに描く。

 今この作品を上演することに「意味がすごくある」と、青柳は言う。

「(作品を作るうえで)こういう描写はダメ、こういう作風だとダメ、これはできるけどR指定が入りますみたいなことが、たくさんあります。いろんな方々に協力していただいて作品を作りますから配慮すべき点だとは思いますが、制限されすぎていくのは良くないと思っています。この作品にもそういうメッセージが込められているように感じます」

 物語の軸となるのは青柳演じる主人公の紅三十郎。大部屋役者の三十郎は、友人で助監督の岡村やベテランの大部屋役者・岩蔵の助けもあってスターの敵役に抜てきされる。それがきっかけとなって活劇スターの階段を駆け上っていく。

 役者で成功しようとする青年、それが青柳の役どころ。「三十郎のセリフの節々にどう捉えたらいいんだろうというのがあるんです。野心なのか、人を悪く言っているようにも聞こえますが、悪い人ではないですから研究しがいがあります」と、青柳も気合がはいっている。

 演出のラサール石井からは「当時の感じで、新しい銀幕スターが出てきた時のような佇まいを演じてくれたら」と伝えられたそう。そのために、稽古に入る前には、舞台で描かれる時代の前後に作られた作品を見直し、すごさを再確認したという。

「活劇のスター、銀幕のスターを演じるのは難しいですね。単調な言い回しなのにとてもシブい、めちゃめちゃカッコ良かったかと思えば、すごく風を浴びているシーンがあって、それがもちろんすごく格好いいんだけど、今やったらコメディーになってしまうようなところもあるんです。……舞台では格好いいんだけど滑稽な感じも表現できたら楽しくなるんじゃないかな」

《インタビュー》吉野北人「どの自分も、すべて本当の顔。その信念を持って生きていく」

2022.03.06 Vol.Web Original

 吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が3月6日に初めての写真集『As i(アズアイ)』(幻冬舎)を発売する。約2年前から吉野がコンセプトを考えていねいに創り上げた1冊には、アーティスト、俳優、モデルなどさまざまなフィールドで活躍し注目を集める彼の素顔がいっぱい。見たことのない表情やにじみ出る感情が伝わってきて……。

 

あこがれだった、「自分だけの本

 

 吉野北人は、間違いなく、いま最も注目を集めている20代のアーティストのひとりだ。歌、ダンス、映画やドラマなどで見せる演技は話題となりまたモデルとして多くのファッション誌や広告にも登場して魅力を振りまく。王子様のように優しかったり、近寄りがたい鋭さもあったり、スマートに見えて実はアツい部分もあった……そのギャップにひきつけられる。

 グループで、そして個人で、さまざまな活動を続けている。そのなかで、吉野はまた新たな挑戦をした。それが初めての写真集『As i』(アズアイ)。3月6日の25歳の誕生日に発売となる。

「岩さん(岩田剛典、EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)や、登坂さん(登坂広臣、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)の個人の写真集を見て、『いつか自分だけの本を出せたらいいな』というあこがれはありました。そのころはまだ話は全然なかったのですが、自分だったらどういう感じで作ろうって考えていたりとか……しましたね(笑)」

 あこがれが具体的になってきたのはこの2年ぐらいのことだそう。

お話をいただき、どのタイミングがいいだろうって話になってきました。それからは、しっかりと意識して、どんな写真集にしたいのかを考え始めました。僕の中ではやっぱり写真集って海外だったので、パリとかで撮影して、オシャレなイメージで、コートとか着たいな、とかも想像したり(笑)」

ノンスタ石田と小野塚勇人(劇団EXILE)、 コロナ禍の「しゃべっちゃダメ」のルールでコメディ舞台

2022.01.21 Vol.Web Original

 2月、これまでに見たことがない舞台の幕が開く。題名は『結 -MUSUBI-』。お笑い芸人として活躍する一方で、舞台などで俳優としても活躍するNON STYILEの石田明が手掛けるノンバーバルのコメディだ。舞台制作の発表にあたって発表されたコピーにあった「しゃべらないのにうるさい」ってどういうこと? 脚本と演出、そして出演もする石田と主演の小野塚勇人(劇団EXILE)に質問をぶつけてはみたけれど……

 

 舞台は相撲部屋。「私語をしないこと」、そして「女性を土俵にあげないこと」という2つの「してはいけない」ルールのもとで日々鍛錬、そして精進をする実の兄弟でもある4人の力士たちがいる。そこに妹がフィアンセを連れてきたことで、物語は大きく動き出して……なさそうでもない話ではある。この舞台がノンバーバルのコメディでなければ。

 舞台『結 -MUSUBI-』は、お笑い芸人でありながら、数々の舞台に出演し、脚本を書き、演出もする石田が4年の構想期間を経て上演する舞台だ。この4年という構想期間、石田が所属する吉本興業においては最長らしい。 
 
石田明(以下、石田):もともとは漫才を、フジヤマ、テンプラ、ゲイシャ、マンザイみたいに海外に知らしめたいというというのがあって。漫才を英語でやるということもできないことではないけれど、翻訳すると、どうしてもクオリティが下がってしまって、それをするのはちょっと違うだろうなと思いました。であれば、イチから作ってみよう、と。そうなるとノンバーバル。言葉を排除して、いろいろな要素をふんだんに取り入れよう、と。僕が一番得意なのはお笑いですから、笑いに来たいという人に見てもらえるようなものに正解があるような気がしました」

 チャップリンのように、これまでにもノンバーバルのコメディには様々な名作があるが……。

石田:外国ものですから外国人ならではリアクションで進みますよね。おもしろいんだけれど、日本人には正直ピンとこなかったりするところもあるじゃないですか。(この舞台では)なるべく日本人のリアクションで、日本人のなかの常識を覆したりして笑いを取れたらと思っています。海外も日本も笑いの取り方は似ているんですけど、日本のほうがいろいろな笑いの取り方があるように思っていて、そこを上手く利用したら、海外にも通用するんじゃないかな(この舞台は)新しいお笑いだと思っていただければと思います。

 アイデアを温める中で、コロナ禍に突入。《黙食》《ライブでは声を出さずに拍手で》など《しゃべってはいけない》ルールが普通の生活のなかに入り込んできた。

石田:何かとコミュニケーションを奪われていっているんで、しゃべらなくても面白いことはできるで!っていう思いもあった。それにノンバーバルってね、外国の人だけではなくて、耳の聞こえない方にも楽しんでもらえるんです。

最新作『PHOENIX』で聞かせる、NEW EXILE。 ー EXILE SHOKICHI インタビュー ー

2022.01.01 Vol.Web Original

 EXILEが最新アルバム『PHOENIX』を1月1日にリリースする。前作から約3年ぶりとなる本作は、14人の新体制となっては初めてのアルバム、そしてコロナ禍で生まれた最初のアルバム。感染状況によって多大な影響を受けてきた領域のひとつにして最大といっても過言ではないエンタテインメント分野のど真ん中で、悩み、苦しみ、それでも不屈の精神で立ち上がった不死鳥(PHOENIX)=EXILE。彼らがいま、届けたい音は? そしてエンタテイメントは? EXILE SHOKICHIに聞く。

 

変わらないために変わらなきゃいけないことってある。
僕らはそこに全力を投じました。

 

ーー現体制になって最初のアルバム『PHOENIX』が完成、本日リリースになりました。この作品、どんな作品に仕上がったと感じていますか?

……なんか、EXILEって変わったなって思いますね。EXILEはこの20年のあいだ、変化しながら進化してきたところがあります。例えば、二代目 J SOUL BROTHERSのメンバーがEXILEの新メンバーとして加わりましたが、あの時もものすごい変化でした。そうしたことがEXILEというエンタテイメントのひとつの表現方法になっているんじゃないかと思いますし、それがEXILEスタイルなんだと考えると、このアルバムもやはり“EXILEらしい”作品に仕上がったのかもしれません。

ーーアルバムにおける大きな変化といえば、やはり制作体制の変化ですよね。

そうですね。前作まで、EXILEの楽曲の制作については、ATSUSHIさんが中心となって進められてきました。歌詞も、曲のチョイスにしても。その大きな存在が現場になくなったわけですから、ずいぶん変わりました。今作は、HIROさんとEXILEメンバーみんなで創り上げました。みんなで集まって、こういう曲があったらいいんじゃないか、ああいう曲があればいいなって、全員で話し合いながら作っていきました。

ーーいろいろ選択肢はあったと思いますが、そうした進め方になった理由はありますか?

ずっとEXILEの楽曲の部分を担ってきたATSUSHIさんが現場にいなくなるーー。ものすごい大きなチェンジですし、ファンの皆さんも不安になると思うんです。あることじゃないですか、好きなアーティストの最新作を聴いて変わったなって思うようなこと。「私が好きだったEXILEじゃなくなってしまった」なんて感じさせるようなことをさせたくないし、そういう思いが先に来てしまってアルバムを聞いてもらうチャンスが減るのも……。そうしないためにどうしたらいいかって考えるなかで、この方法に落ち着いたのかなって思います。変わらないために変わらなきゃいけないことってあります。僕らはそこに全力を投じました。

ーー収録されている楽曲を見ると、TAKAHIROさん、NESMITHさん、白濱亜嵐さん、関口メンディーさんといったメンバーの名前がクレジットに並んでいますが、SHOKICHIさんの名前の数、多いですよね。アルバム制作のなかで全体を見回す役は、SHOKICHIさんだったのかなと推測しますが……。

 そういうところはあったかもしれませんが、このアルバムは、みんなで作った感覚です。EXILEが新体制になって初、そしてコロナ禍になって最初のアルバムですから、気合も入ったし、僕もいろいろな曲をプレゼンさせてもらいましたが、僕が作った曲に関して言えば、そのすべてがパフォーマーは今こういう楽曲をやりたいんじゃないかなって想像して作っています。メンバーをずっと見ているとわかるんですよ、今こういうバイブスだなとか、こういう感じでしか新しいEXILEを表現できないなみたいな……いろんなことを思いながら曲を作ってプレゼンしましたが、その時には、わざわざ英詞にして外国のシンガーに歌ってもらったりして、できるだけ作ったのは僕だって分からないようにしてました。「SHOKICHIが作ってくれたから」って、メンバーがちらっとでも思うのが嫌で。

ーー先ほど、変わらないため変わらなければならないという話がありましたが、その一方で、EXILEとして守らなければいけないという部分もあるのではないかとも思うんですが。

 今回はそれを全部取っ払った感じなんです。すでに発表済の楽曲も含めて、以前だったら「EXILEっぽくない」って判断しそうな曲であっても、「いや、新しいEXILEなんだからやってもいいでしょう」って。そういう思考チェンジを、僕を含めて、みんなしたんじゃないかな。だから僕が作った楽曲にしても、かなり自由に作っています。何かに縛られたり制御することなく、自由自在に動けるEXILEの魅力を伝えたい、そう思いました。

 

教えて! 中務裕太さん、吉野北人さん、木村慧人さん、日髙竜太さん! 2021年最大のニュース

2021.12.24 Vol.Web Original

 

 東京五輪を筆頭に、いろんなことがあったような、なかったような2021年ももう大詰め。世の中を騒がせたさまざまなニュースもあったはずだけど……? 年の瀬を<EXILE TRIBUTE>企画で盛り上げる中務裕太(GENERATIONS)、吉野北人(THE RAMPAGE)、木村慧人(FANTASTICS)、日髙竜太(BALLISTIK BOYZ)に2021年のマイ重大ニュースを聞きました。

――さてみなさん、今年の重大ニュースを聞きたいんですが、整った人からお願いします!

中務裕太:では僕から! 僕は日本酒がめっちゃ好きなんですけど、2021年は飲むところから一歩踏み出しまして、橘ケンチさん(EXILE / EXILE THE SECOND)さんと一緒に日本酒『5013橘』を作らさせていただいて、それが11月20日に発売になりました。日本酒を出すということは念願だったので、ようやく夢がかなえられました。今回はまだケンチさんについて行っただけですが、次は自分で一本作りたいなと思います。

――その蔵人と働いている写真、拝見しました。まだお酒は飲めてないので、チャンスをみつけて参ります。では次は……

吉野:うーん、じゃあ僕は……クリスマスツリーを買いました。自分で買ったのは初めてです。高さは180センチあるんですよ(笑)。

――(キラースマイル!!) 今年のクリスマスは楽しくならざるを得ないですね!

日髙竜太:では次僕行きます!

――はい、どうぞ!

日高:僕は自分のことではないんですが……いや、自分のことかな?『スラムダンク』の映画化決定です。この1年、いろんなことあったと思うんですけど、1年の中で一番うれしかったことはって聞かれたら、これでです。

木村慧人:……じゃあ、僕は『呪術廻戦』の映画化で。

――日髙さん、その気持ち、すごい分かる! まだワクワクが継続しますね。木村さんは乗っかりましたね……(笑)。『劇場版 呪術廻戦 0』公開しましたね。ありがとうございました。みなさん、よいお年を!

 

Jr.EXILE世代が継承する、EXILEのDNAーー中務裕太、吉野北人、木村慧人、日髙竜太に聞く

2021.12.08 Vol.Web Original

GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、そして、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。いずれもエンタテインメントの第一線で活躍するEXILEの姿を見ながら成長し、アーティストになるという夢を叶えたグループで、Jr.EXILE世代と呼ばれている。EXILEがデビュー20周年のアニバーサリーイヤーを迎えるなかで、彼らはEXILEのヒット曲をカバーする<EXILE TRIBUTE>を展開。自分たちなりの工夫を加えて新バージョンとして世に送り出す。中務裕太(GENERATIONS)、吉野北人(THE RAMPAGE)、木村慧人(FANTASTICS)、日髙竜太(BALLISTIK BOYZ)に聞く。

 

――話題の<EXILE TRIBUTE>企画では、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、そしてBALLISTIK BOYZのJr.EXILE世代のグループがEXILEの楽曲をカバーしていますが、どの楽曲に取り組むかはどのように決められたのでしょうか?

中務裕太(以下、中務):僕らGENERATIONSの場合ですが、まず最初にEXILE HIROさんからこの企画について伺いまして、その時にいろいろ候補があって、そのなかから自分たちはこれをやってみたいと伝えさせていただきました。そこから「SUPER SHINE」「Together」「Angel」、「時の描片 ~トキノカケラ~」の4曲をカバーさせていただきました。「Angel」はボーカル2人が『VOCAL BATTLE AUDITION 2 〜夢を持った若者達へ〜』で歌っていた曲でもあります。
吉野北人(以下、吉野):THE RAMPAGEは、同じくHIROさんを中心にEXILE ATSUSHIさんも意見を出してくださいました。「No Limit」も「あなたへ」もTHE RAMPAGEに合いそうな楽曲を選んでくださいました「あなたへ」は僕自身大好きな楽曲なので、これをTHE RAMPAGEでリリースできるのはうれしかったです。
木村慧人(以下、木村):僕らも一緒でしたね。「 Each Other’s Way ~旅の途中~」や「Flower Song」は自分たちのライブでもカバーさせていただいていましたけど、FANTASTICSに似合うんじゃないかって「VICTORY」が追加されました。「Someday」も自分たちらしく表現できていると思います。

――BALLISTIK BOYZはどうですか?

日髙竜太(以下、日髙):僕らもHIROさんやATSUSHIさんが僕らに似合う楽曲をと選んでくださいました。「Touch The Sky」「FIREWORKS」「THE NEXT DOOR」はライブでやっていて、そこに「Heads or Tails」が加わった4曲です。

 

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