vol.40
元気出そうぜ!



 外は一番気候のいい時期に突入しているというのに、俺はといえばスタジオにこもってアルバム制作の日々。毎日毎日粘っこくやってるので気分はすっかり“モグラ”状態だが、実験的なことを試したり、好きだった70年代80年代のディスコサウンドなんか取り入れて踊り狂いながらプレイしたり、まずは自分が楽しみながら作っていたりもするので、これはまあ楽しげで、激しい作品になるだろうってことは見えてきた気がしてるよ。

 詞の世界も、これまでより随分と時間を使って練り込んでいたりもするな。去年の暮れにCDブック『エンジェルチャイムが鳴る夜に』を作った時に久しぶりにタッグを組んだプロデューサーの木崎氏(俺のデビュー当時のプロデューサーだ)に叱られちゃったこともあるしね。「詞にもっと時間を使わないと。1曲を1日、2日で書いてたなんて、信じられないというか馬鹿だわっ!」って。まったくおっしゃる通りなんだけど、これまでは編曲に熱中して、詞に使う時間がいつもなくなっちまってたんだ。いまごろ気付くな!ってところではあるけど、心を入れ直し、詩を大事に大事にしておる次第。本を書いたこともあって、より言葉の大切さに気付いたのかもな。

 人に想いを伝えるためには言葉ってやっぱり重要だよ。情景描写で補足することで届けやすくなるだろうし、受けるほうも「共感」っていうのかな。今までの俺は「体現する」ってところに頼りすぎていたのかも、なんて反省しつつ、よっしゃ、いっちょう“言葉”というか“想いを伝える”ことにとことん執着してみるか!みたいなね。

 これまでは、誤解されることなんてなんとも思ってなかったし、「簡単に分かられちゃうより、誤解されたほうがましじゃ!」みたいな、ひねくれ好きなヤボな奴だったわけだよ。でも、今この国って、どんどん疲弊してるわけで、このままいったら熟れすぎた果実みたいに腐って落ちるしかない時期にきちまってる。だからというか、何というか、「何かみんなで元気になれることをやれねぇか!?」って。「ひとりひとりの体温がちょっと上がるだけでずいぶんこの国も面白くなるんじゃないの」って。生きがいも何も、コジンマリとまとまったんじゃ、たいしたモノは生まれてこなくなっちまうよ。政治家たちはいろんな決まりごとや道しるべみたいなものは作るけどさ、実際の生命力みたいなものは文化サイド担当だよ、なんて思ったりもするわけだ。俺は歌い手で、サウンドメーカーでもあるわけだから、なんかこう、激しく楽しく、パパンパァン!みたいなね。みんなで国ごと盛り上がっちゃうような、老若男女がみな踊りまくっちゃうような、なんかしたいかなあ〜と。

 ま、そんなことを考えながら「春には出す」と言ってたものがずれ込んできてファンのみんなのブーイングも聞こえておりますが(笑)。シングルを夏から3枚くらい出しちまおうかな、アルバム曲もたまってきたので秋から冬にかけてリリースな感じかなと。夏のライブではまた新たな悪戯イベント盛りたくさんでしっかり楽しませたるでえーなんて思ってるから、滅茶苦茶に暑い火遊びぶちかまそうぜぇい!

  
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