この連載も40回を過ぎて、内容をリニューアルする話が盛り上がっている。40歳という、ある意味節目となる歳をはさんで、昔のことも思い出しながらずいぶん自分のことを話してきたから、そろそろ次の展開もいいかもな、って俺も思ってるところだ。
生き方とか考え方に関しては、さらに知恵をつけていきたいところだが、基本的な部分はいまさら変わらないからね。例えば60歳になっても、「あいつはまだバカだねぇ」って言われるのがいいんじゃないかなって思うよ。
60になっても俺は歌っていたいね。ミック・ジャガーも62歳で元気に歌ってるし、デビッド・ボウイだって59歳でしっかり歌ってた。白人にできて黄色人種にできないわけがないから、これは俺もやらなきゃいかんし、俺にとってそれは基本中の基本。体はガタきてるだろうから、踊ろうにも錆びたブリキのオモチャみたいにギシギシ、ガクガクになっちゃうかもしれないけど、それでも「イェーイ!」って言ってるさ。バック転も……まぁ、今からやり続けておけばやれないことはないかな。でも、いきなりやると背中が折れる気がするから、テレビCMで大車輪をやってるじいさんみたいに、毎日練習しないとダメだよね。家の中に専用の『バック転スペース』を作って、お客さんが来たら「あれ、何ですか?」「ああ、バック転スペースです」みたいな(笑)。もちろん、それが可能なスタンスになっていないとダメなんわけで、物理的にも精神的にも、ある程度の余裕を持って生きられるようではありたいと思う。やっぱり60歳になっても自転車操業じゃ夢も語れないよ。
思えば、俺が音楽に目覚めたのが15歳くらいだったから、すでに四半世紀は音楽が好きでやってるわけで、俺の本分は何かといったら音楽しかない。それがなくなったら、きっと早めにボケて死んじゃうね。おばあちゃんとか無理やりにでも孫の面倒をみさせて働いていたほうがボケないし長生きするってよく言うけど、それと同じだよ。その年齢に合った仕事にシフトするという考え方もあるけど、本分を忘れて何かになっても楽しく生きられないよ。音楽にまさる興味を持てるものが今後の人生で出てくるかといったら、出てくるとは思えないし、おそらくないと思うからね。音楽をやってるってことはキリがないってことで、どこかで完成するなんてこともないし、だから一生かけられる面白いものなんだよ。
あとは…60歳になるまでに小説を書いて直木賞を取る!っていう夢もあるけど(笑)。まあ、これはどう考えても冗談の世界だから、あとは家庭菜園をやりたい。
自分で食うモノは自分で育てて、自分で調理して、できる限り自給自足の生活をするのが俺の理想。水がきれいな場所が近くにあったら魚だって捕って食いたいし、大根掘って、「今年はいい大根ができたゼ、ベイビーッ!」て、よくわかんないけど音楽やりながら叫んでる生活。そういうジジイになれたら最高なんだけどね。ということで、この続きはまた次回。