vol.43
情熱とか愛に執着する俺でいたい



 前回、「俺は60歳になっても歌っていたい!」「できるだけ自給自足をしたい!」なんて夢を語ったわけだけど、もうひとつ言えば、やっぱり子供は作んなきゃならんなぁ〜。少子化にドロップキックかましたらんと我が国は衰退しちまうわけだし。基本的に餓鬼好きだし、自分の分身は何匹いてもいいと思ってるわけなんだが、実際に分身ができたらヤバイかもしれないな。スパルタと過保護がごちゃ交ぜになってわけわかんねえぜ!みたいな(笑)。やっぱり育っていく中で、苦しいとか、痛いとか、辛いとか、何が正しいとか正しくないかとか、そういうことは頭で知るんじゃなくて体で覚えていかなきゃつまらねえって、うちの親にもそうやって育てられたから思うのかな。俺はよく喧嘩売られる餓鬼で、並んでたのにブランコ先に乗られちゃうとか、仲間がおもちゃ横取りされたりしたもんなら飛び蹴りかまして噛みつくわけよ。「不正はみっともねえですぜっ」て。するってえと「生意気なっ!」と来るわけだ。だいたい相手は上級生だから、体の大きいヤツには負けちゃったりもするわけだが、そのまま帰ったりしたもんなら親父の雷に拳骨がくっついて落ちてくる。家には入れてもらえないし、晩飯抜きだって言われるし、家庭の事情ってヤツで、勝つまで帰るわけにはいかんのよ(笑)。「負けたまま平気な顔で帰ってくるな」ってことを言いたかったのかな、親父は。

 中学、高校になると水球部の監督がこれまた厳しくて、「いつか仕返ししたる!」ってみんなで怨み節吐きながら泳いで、ヒドい時は日に16時間もプールに浸けられてたけど、卒業後数年して亡くなった時には全員本気で泣いてたな。感謝してたんだよな、結局。しかも心から、全員がね。誰かさんが言ってた「痛みに耐えて勝つ!」じゃないけど、一流になるってのはどういう事なのか、何を越えないとできないのかとか、まあ、いろいろだが。考えてみりゃだいの大人が餓鬼ども相手に日に16時間も怒鳴りながら付き合うなんてなかなかできないわ、夢がないとね、愛もないとねえ。ってなわけでスポーツで人格形成してきた俺だったりするので、今はロックがどうだとかホザいてるけれど、やっぱりそういうことに執着していたいと思う。『愛だ!情熱だ!って言ってられるほど世の中甘くないぜ』なんて口にする人間、最近多いけどさ、それって「世の中は甘くない!」というより、おみゃあ〜さんが甘ったれなだけとちゃうか?みたいな。よく分かんねぇけどさ。

 俺が親父に初めて喧嘩で勝ったのは18歳のときだったかな。大喧嘩して、初めて親父が目の前で転んだ時には「やっと勝ったぜえーいっ!」って思ったけれど、同時に無性に寂しくもなって、なんだか二人して押し黙っちまった。それから二人揃って夜中に親父の知り合いの病院で怪我したところを縫われながら「このバカ親子っ!」って医者に説教されたというオチがあるけど、そんな時がいずれ俺にもくるとしたら、歳いっても強くて怖い頑固父親でいられるかどうか、う〜ん、微妙だなー(笑)。こりゃあ〜せっせと体鍛え続けておかないと。さあてと、今日から、筋トレ追加しよっと。

  
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