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宇佐美にMMAの奥深さを見せつけた大尊伸光「母が亡くなってから勝ててなかった。一言だけ独り言を言わせてください。ママ、勝ったよ!」【POUND STORM】

2022.04.25 Vol.Web Original

 修斗の元環太平洋ライト級王者の大尊伸光(野田ボディビル同好会)が、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSらが所属するLDHが仕掛ける格闘技と音楽ライブが融合した新しい格闘エンタテインメント「POUND STORM」(4月24日、東京・両国国技館)で約1年7カ月ぶりの勝利を挙げ、復活を果たした。

 大尊は試合後のマイクで「僕はずっと勝手に髙谷さんの後輩だと思っているんですけど、ずっと髙谷さんの背中を見続けていて。髙谷さんにカッコいいところを見せたかったんですけど、今日は微妙だったんで、また機会があったらいいところを見せたいのでお願いします」とLDH martial arts代表取締役CEOの髙谷裕之氏に挨拶。そして「僕の母が2020年にガンで亡くなってしまったんです。それからまだ僕、勝ってなくて。今日、初めて母が天国に行ってから勝つところを見せられたので、一言だけ独り言を言わせてください。ママ、勝ったよ!」と2020年12月に天国に旅立った母に呼びかけた。

 大尊はコメインの第9試合で宇佐美正パトリック(LDH martial arts / EXFIGHT)と対戦した。ともに一発で倒せる打撃を持つとあって、序盤から緊張感の漂う試合となったが、大尊は打撃の合間にタックルを交え、テイクダウンに成功するなど“MMA”で試合の主導権を握る。宇佐美は下からの攻めも見せるが、キャリアで優る大尊は冷静に対処。

2連敗中の浅倉カンナが修斗王者SARAMIと対戦。SARAMIは「全部自分が持って行く」と自信【RIZIN.35】

2022.03.23 Vol.Web Original

「RIZIN.35」(4月17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ)の追加カード発表会見が3月23日、都内で開催された。

 2017年に行われた「女子スーパーアトム級トーナメント」の優勝者・浅倉カンナ(パラエストラ松戸)と現修斗女子世界スーパーアトム級王者のSARAMI(パンクラスイズム横浜)が対戦する。

 浅倉は2018年大晦日には浜崎朱加と初代RIZIN女子スーパーアトム級の王座をかけ対戦するも一本負け。2019年8月から4連勝を飾り、昨年3月の「RIZIN.27」では王者・浜崎朱加への挑戦にこぎつけ、あわやの場面を見せたが1-2で判定負けを喫し、またもや王座獲得はならず。再起戦となった10月の大島沙緒里戦でも1-2の判定で敗れ、現在2連敗。いつの間にか後がない状況に追い込まれている。

 対するSARAMIはDEEP JEWELSを主戦場に戦い、2019年6月からはONE出場を目指し「ONE Warrior Series」に参戦。1勝1敗の戦績を残した。しかし新型コロナ禍などの影響でONE進出が困難な状況となったこともあり、2020年11月に修斗に初参戦。昨年11月に初代王者の黒部三奈を破り、王座を獲得した。

安藤達也が岡田遼を破り悲願の世界王座を獲得。「今回は岡田君が相手だったから頑張れた」と感謝の言葉【修斗】

2022.03.22 Vol.Web Original

「PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2」(3月21日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「修斗世界バンタム級チャンピオンシップ」で挑戦者の安藤達也(フリー)が王者・岡田遼(パラエストラ千葉)に2R53秒でKO勝ちを収め、悲願の世界王座を獲得した。岡田は2度目の防衛に失敗した。

 2人は2019年9月に環太平洋バンタム級チャンピオンシップで対戦し、その時は三者三様のドローで王者・岡田が初防衛に成功している。

 その後、岡田は2020年初頭にフロリダの名門ATTで1カ月間の出稽古を行ったのだが、帰国時はあいにくのコロナ禍に。5月には無観客大会で倉本一真をKOで下し、世界バンタム級暫定王者となった。その後、正規王者の佐藤将光がONE Championshipでの試合が増えてしまい統一戦を行うことが困難となったため王座を返上。岡田が正規王者となった。昨年3月には“外敵”大塚隆史を破り初防衛に成功した。

 対する安藤は岡田戦後は田丸匠と岡田が返上した環太平洋王座の決定戦で対戦し、TKO勝ちを収め王座を獲得。しかし11月には修斗初参戦となった大塚を迎え撃つもカーフキックの前に1RTKO負け。約10カ月ぶりの再起戦にして初防衛戦となった昨年9月の石井逸人戦では肩固めで一本勝ちを収め復活を遂げた。その後、安藤は岡田の持つ世界王座に照準を絞り、環太平洋王座を返上。この日のタイトルマッチとなった。

世界王者の西川大和がRIZIN出撃を視野「日本人狩りを楽しみにしてください」【修斗】

2022.03.22 Vol.Web Original

国内屈指のグラップラー山田崇太郎から腕ひしぎ逆十字固めで一本勝ち

「PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2」(3月21日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルで修斗世界ライト級王者の西川大和(西川道場)が1階級上のウェルター級で、世界ウェルター級3位の山田崇太郎(The Pandemonium)と対戦し、3Rに腕ひしぎ逆十字固めで一本勝ちを収めた。

 西川は韓国のMMA大会、シュートボクシング、「Road to ONE」の立ち技マッチで実績を積み、2020年から修斗に参戦。「VTJ」も含めここまで破竹の7連勝。昨年9月には王者・川名TENCHO雄生を破り世界王座を獲得している。王座戴冠後の昨年11月には「VTJ2021」に参戦し菅原和政の打撃に顔をはらし、あわやドクターストップのピンチとなったものの裸絞めで一本勝ち。試合後のマイクで解説席の青木真也を「来年、MMAを教えてください」と挑発するとケージ内に飛び込んできた青木と乱闘となり物議をかもした。

元環太平洋フェザー級王者の土屋大喜が引退「修斗をやってきて本当に良かったです。ありがとう、修斗!」【修斗】

2022.03.22 Vol.Web Original

「PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2」(3月21日、東京・後楽園ホール)で第4代修斗環太平洋フェザー級チャンピオンの土屋大喜(ROOTS)の引退セレモニーが行われた。土屋は昨年9月にSNSで引退を発表していた。

 土屋は2008年にプロデビューを果たし、2010年1月23日に行われた「修斗環太平洋ライト級チャンピオン決定戦」で門脇英基を破り王座を獲得。このベルトの初代王者は師匠である佐藤ルミナで師匠が巻いたベルトをROOTSに持ち帰った。田村一聖、グスタヴォ・ファルシローリを相手に2度の防衛を果たしたが2011年から2013年の約2年間、ケガのため欠場。その間の2011年5月24日付で王座を返上した。その後もケガに悩まされ、2018年9月の魚井フルスイングとの試合を最後にリングには上がっていなかった。プロ戦績は24戦13勝11敗。

小野島恒太が藤井伸樹を破り環太平洋王座獲得。次期挑戦者に手塚基伸と中村倫也を指名【修斗】

2022.01.17 Vol.Web Original

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)で「環太平洋バンタム級チャンピオン決定戦」が行われ、小野島恒太(同級1位/CWD)と藤井伸樹(同級3位/ALLIANCE)が対戦。小野島が3-0の判定で勝利を収め、第10代環太平洋バンタム級王者となった。

 今回の王座決定戦は昨年9月に石井逸人を相手に初防衛を果たした安藤達也が世界王座獲りに専念するため王座を返上したことに伴い行われた。

 小野島は昨年行われた「インフィニティリーグ2021バンタム級」で4戦2勝2分の星を残したものの勝ち点差で2位に終わっていた。

LDH所属の中村倫也と宇佐美正パトリックが揃って1R勝ち。中村は25秒の秒殺。宇佐美は大会MVP【修斗】

2022.01.17 Vol.Web Original

中村は「絶対に世界で頂点に立つので見ていてください」と宣言

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)で「格闘DREAMERS」出身の中村倫也と宇佐美正パトリック(ともにEXFIGHT /LDH martial arts)がともに1RでKO勝ちを収めた。

 中村は世界ランキング9位の野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT)と対戦。プロ2戦目にして世界ランカーとの対戦という試練が与えられた格好となった。

 試合は1R開始のゴングと同時に飛び出した野尻が飛び蹴りを狙ったところに中村が左フックを合わせる。ダウンした野尻は中村の左足にタックルを仕掛け必死の防御も、中村は構わずパウンドを落とし続ける。それでもなんとか中村の足にしがみつこうとする野尻だったが、動きが止まり、レフェリーが試合を止めた。ここまでわずか25秒。デビュー戦の左ハイ一発でのKO勝ちを超える鮮烈なKO勝ちとなった。

新井丈が怒涛の5連勝。試合後には元王者の黒澤亮平にケンカ状【修斗】

2022.01.17 Vol.Web Original

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)でストロー級のランカー同士の対戦が行われ、1位の新井丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)と7位の木内SKINNYZOMBIE崇雅(和術慧舟會GODS)が対戦し、新井が1RKOで勝利を収めた。

 1R開始から新井はプレッシャーをかけて前に出るとパンチで木内を圧倒。木内は下がる一方の展開に。新井の強烈な左で木内がダウン。すぐに立ち上がるも新井のボディーに木内の顔がゆがむ。木内は組み付き下から足を取ってアキレス腱固めを取りかけるが、新井は慌てることなく脱出。右のガードが下がりっぱなしとなった木内の顔面に新井の左フックが面白いように当たる。何度もダウンする木内だが、新井はグラウンドには付き合わず、木内を立たせるとパンチでダメージを与えていく。残り30秒を切り、新井がラッシュをかけると木内がダウンしレフェリーが試合を止めた。

前女子スーパーアトム級王者・黒部三奈が再起戦で宝珠山桃花を完封【修斗】

2022.01.17 Vol.Web Original

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)で前修斗女子スーパーアトム級王者の黒部三奈(マスタージャパン東京)が再起戦に臨み、宝珠山桃花(赤崎道場A-SPIRIT)と対戦。3-0の判定で勝利を収めた。

 黒部は2020年に行われた初代王者決定トーナメントでターニャ ・アンゲラー、大島沙緒里、杉本恵を破り王座を獲得。しかし昨年11月に行われた初防衛戦でSARAMIに敗れ、王座から陥落していた。

 1R序盤、宝珠山のパンチになかなか飛び込めない展開が続いた黒部だったが、宝珠山の左フックをかわして組み付くとケージに押し込み、ボディーにヒザ、そしてボディーブローで宝珠山を削っていく。がっちりとクラッチしてから足を刈ってテイクダウンも宝珠山はケージを巧みに使い立ち上がる。しかし黒部は離さずケージに宝珠山を押し込むとパンチとヒザをボディーに打ち込んでいく。

インフィニティリーグで渡辺久江改め久遠が1R一本勝ちスタート「残り試合全部、一本・KOで!」【修斗】

2022.01.17 Vol.Web Original

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)で「インフィニティリーグ2022女子アトム級」の2試合が行われ、第5試合で41歳にして修斗初参戦となる渡辺久江改め久遠(ZERO)が加藤春菜(NASCER DO SOL)と対戦した。加藤はこの試合がプロデビュー戦となる18歳の高校生。

 試合は開始早々、加藤が前に出てパンチを放つが、すぐに久遠がプレッシャーをかけセンターを取ると加藤はその周りを回る展開に。加藤は果敢に右ローパンチと放っていくが久遠はさばく。加藤がパンチから組み付くと久遠はケージを背にしながらも引き込んでの三角絞めを狙う。踏ん張る加藤だったが、久遠はそのまま引き込むと最後は右腕を腕十字にとらえ、きっちりと伸ばし切るとたまらず加藤がタップ。久遠が1Rでの一本勝ちで勝ち点4を獲得した。

史上最年少世界王者・西川大和がウェルター級へ殴り込み。国内最高峰グラップラー山田崇太郎と対戦【修斗】

2022.01.11 Vol.Web Original

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2」(3月21日、東京・後楽園ホール)の第1弾カードが1月10日、発表された。

 昨年、史上最年少で修斗の世界王者となった西川大和(西川道場)が国内最高峰のグラップラー、山田崇太郎(The Pandemonium)と対戦する。西川はライト級王者であるのだが、今回は山田の戦うウェルター級で対戦する。

 西川は2020年に修斗初参戦を果たすと大尊伸光、マックス・ザ・ボディなど一癖も二癖もある強豪を撃破。負けなしの快進撃を続け、昨年9月に川名TENCHO雄生の持つ世界タイトルに挑戦。近代MMAでは不利といわれるガードポジションからの打撃で川名の顔面を破壊。見事史上最年少世界王者に輝いたが、その戦い方の是非が業界全体で議論されるほど、話題となった。

 さらに話題となったのが戴冠後の初戦となったVTJ2021。試合自体はパンチを被弾しピンチもあったが最後はリアネイキッドチョークをきっちりと極めてフィニッシュ。勝利のマイクを握った西川は「青木さん、僕にMMAを教えてくださいよ」と解説で訪れていた青木真也へまさかの挑戦表明。その直後に青木真也がケージに乱入し、乱闘騒ぎにまで発展。この騒動が話題となり、YouTubeのABEMA格闘CHでも86万再生を記録した。

 そんな西川は2022年に1階級上となるウェルター級へのチャレンジをブチ上げた。ただし、その初戦となる今回は一筋縄ではいかない男が立ち塞がることになった。国内最高峰のグラップラーとして名を馳せる世界ウェルター級3位“職業筋肉”山田崇太郎だ。山田は昨年1月に修斗初参戦で“コンゴの怪人”グンター・カルンダを電光石火のヒールフック一閃。秒殺で切って落とし、国内トップグラップラーとして実力を見せつけた。山田がようやく迎える第2戦は誰も想像がつかなかった世界王者・西川との奇跡のマッチアップとなった。

 果たして西川大和の階級アップの意図は? 青木真也戦へ向けて自ら試練を課しているのか? それともさらなるステージへの布石か? 見る者の想像を超える打撃と寝技のファンタジスタ同士によるドリームマッチ。西川は山田宗太郎を相手にしてもガードポジションからの打撃が可能なのか? 今年も“MMAのマイク・タイソン”西川大和から目が離せない。

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